桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

2011年新年の寺社巡り

2011年01月06日 06時30分43秒 | 寺社散策

 調べたいことがあって、昨五日、千葉県立西部図書館へ「徳川實紀」を借りに行ってきました。



 借りたのは三代将軍家光の事跡を記した「大猷院殿御實紀」。図書館所蔵の国史大系では三十九、四十の二巻に収録されています。

 少し風が強かったものの、好天に恵まれたので、本を借り出したあと、歩いてみるか、という気になりました。この図書館へくるためには武蔵野線の新八柱で降りるのですが、いつもはそのままクルリと引き返すのが常でした。
 この日は新八柱駅に背を向ける形で東に向かって進み、図書館に隣接している「21世紀の森と広場」の東側をグルリと半周する形で回って帰ろうと考えました。すると、最寄りに駅はなくなるので、家まで歩いて帰る、ということになります。



 新京成電鉄の線路際。図書館から踏切を越えて、常磐平に向かってほんの少し歩いたところにありました。こちらの方向へは歩いたことがなかったので、こんなものがあるとは知りませんでした。料金は十五分¥500、三十分¥1000とありました。

 入浴しても、身体が芯から暖まった、という経験のない私には、岩盤浴とか陶板浴はじっくり暖まるような気がして、あこがれの対象でもあるのですが、暖まりたいと思う季節は当然冬です。
 こういう施設が近場にあるのならともかく、駅から遠いところにあるのでは、せっかく暖まっても、トボトボと帰る間にリバウンドのような症状が出て、かえって辛い目に遭ってしまいます。ここも最寄りの新八柱の駅までは十分以上かかるので、利用するかどうかは思案のしどころです。



 図書館から徒歩五分ほどのところにある梅松院念仏寺。
 地図で図書館のすぐ近くに「卍」があることを知って、足を延ばしてみようかと思い、ついでに武蔵野線沿いに北上する形で歩けば、これまで行ったことのない寺院がいくつかあるので、そこを巡りながら歩いて帰ろう、と思うきっかけをつくってくれたような寺院です。

 山門はなく、御堂が直接道路に面しています。宗派は何かと思いましたが、昨年から貼られたままになっている掲示に「南無阿弥陀仏」という文字が見える以外はよくわかりません。左手に寺務所らしき建物があるようでしたが、人はいないようでした。
 家に帰ったあと、千葉県学事課の宗教法人名簿を見たら、単立仏教系と分類されていました。由来、縁起などはいまのところ、いっさい不明です。



 念仏寺からもう一度新京成の踏切を渡って歩くこと十分少々。浄土真宗本願寺派の天真寺。昭和六十三年にできたばかりの新しい寺院です。とくに特徴もなさそうだったので通過。
 とはいえ、一寺にはそれなりの物語があります。ご興味があれば、以下にジャンプしてくだされ。
http://www.tenshin.or.jp/history.html



 天真寺から六分。八ヶ崎の八坂神社。お正月の名残は何もありません。無人の上、立て札のたぐいもないので詳細は不明。



 一神宮。地図で見たときは珍しい名の神社だが、「はじめじんぐう?」と読むのかと思いました。
 地図では道路から奥まったところに鳥居のマークがあったので、どこかに細い径があり、それを辿って行くのだろう思っていたら、いきなり大きな鳥居が目に入ってきて驚きました。その立派さに、左側に建っている「一神会入口」という標識が目に入りませんでした。

 鳥居をくぐって参道を進むうち、なんだか妙な雰囲気を感じ始め、本殿が近いかなと思うあたりで、どうやら参拝には会員登録(?)が必要だということがわかったので、退散することにしました。自由宗教一神会という新興宗教団体で、ホームページも開設していないようです。



 火の見櫓です。すでに使われることはないのでしょうが、このようなものが遺されているとは田舎だなぁと感じさせます。次に訪ねる子安神社手前で。



 八坂神社から十七分。子安神社。ここも無人。
 境内に建てられた由来には、正保二年(1645年)三月三日創建と記されていました。祭神は木花開耶姫(このはなさくやひめ)。



 子安神社のすぐ隣。真言宗豊山派長聖寺。戦国時代の創建と伝わるようですが、戦火に遭って古文書も喪われ、詳細はわからないそうです。
 関係者以外の立ち入りを禁ずという立て札があったので、遠くから本堂をカメラに収めて退散。ここも無人。



 長聖寺の門前には十月桜が咲いていました。

 図書館を出てから、すでに四十分以上歩いています。借りてきた本二冊は七百ページあまりもあるので、バッグに入れて歩いていると、結構重い。このあたりでバッグの革紐が肩に食い込むようになってきました。
 手袋をしていても手は冷たく、耳まで覆い隠せる帽子を被っていても耳は冷たいのですが、上半身だけはうっすらと汗をかいていました。気がつくと、いつの間にか風が熄んでいます。



 長聖寺から三分。曹洞宗金谷寺。またまた無人でした。
 創建は慶長五年(1600年)。本堂左には七福神像。本堂内には松戸市内でただ一つといわれる閻魔像があります。

 金谷寺のあとはダラダラ坂を下り、松戸北部市場脇からけやき通りを経て国道6号線に出ます。



 金谷寺から十三分。浄土宗常行院。
 東漸寺を開き、醫王寺、行念寺(ともに柏市)を開いた經譽愚底(きょうよぐてい)上人による開山。何かゆかりのものでもないかと墓所に入ってみましたが、何も見つけられませんでした。ここでようやく墓参中の一人に遭遇しました。

 このところ、体調はやや下降気味。
 元日に千住の七福神巡りをしたあと、散策こそ欠かしませんが、近場をちょっと歩くだけで疲れが出るので、長い距離を歩いたのは四日ぶりです。
 今日は歩くぞと思って歩くから簡単には疲れが出ないのか、体調が悪くないので歩こうという気になるのか、どちらが先なのかわかりませんが、この時期、毎年恒例の鼻風邪に悩まされているわりには快調な足取りでした。
 そして体調の良し悪しと因果関係があるのかどうか。年が改まってから、気温が10度に達したのは元日以来四日ぶりのことでした。



 常行院から十二分歩いて、最後に東漸寺に寄りました。参道両側に吊られた提灯が普段とは違います。
 我が庵に帰り着くまで、まだ十五分ほど歩かねばなりませんが、ここまでくれば、ようよう帰り着いたという気になります。

 年が改まってからは初めてきたので、境内に入ろうとしたら、雲が出て陽が翳ってしまいました。それとともに急に冷え込んできました。直前まで汗をかいていたので、余計寒いような感じです。ブルブルッとくるような感じもしたので、参詣は取りやめと致しました。

↓昨日歩いたところ。
http://chizuz.com/map/map81323.html



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1 コメント

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Unknown (萌音)
2014-02-20 16:39:38
こんにちは。楽しく読ませてもらいました。写真が綺麗でオシャレですね。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。
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