桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

Just Walking in the Rain

2010年03月08日 08時05分58秒 | のんびり散策

 ちょっと風邪気味。
 で、もって、一昨日は折角の土曜休みだったのに、雨降り。おまけに鬱陶しいモノが家にいて、気分の滅入ることばかり、苛々することばかり……。
 せめて日曜日が晴れだったらいいと願うのに、天気予報ではまた雨模様です。

 霽れない気分で日曜の朝を迎えると、当たらなくてもいい予報が当たって雨です。いっそ土砂降りというのなら潔く諦めもつくけれど、連日チマチマとセコイ雨です。おまけに風も強い。

 あるサイトで、ときおり伝言のやりとりをする大阪のおばちゃん(本人曰く)から伝言があった上、公開している日記も更新したようなので、読んでみました。

 その日記に曰く。
 勤め帰りにスーパーに寄ったところ、改装セールをやっていたので、衣料品を買った。何枚買ったのか知らないが、全部で1350円で、添付された写真には一枚に290円の値札がついているところを見ると、四枚か五枚買ったらしい。
 ところが、全部若者向けの衣料品で、自分が着られるのはせいぜい一枚。それなのに、「大阪のおばちゃんは、安いの大好きですねん。来週会社に行って、自慢するねん」と書いてあったので、思わず笑ってしまいました。いかにも大阪人らしい(私のイメージの中では)明るさがあって、少し気分がなごみました。

 新しい傘も新しいレインシューズもないけれど、おばちゃんの元気に背中を押されるような気になって、鬱々と家に籠もっていても詮方なし、と雨の中を散策に出ることにしました。
 目的地は先週の日曜日にちょっと興味の兆した松戸七福神巡りの一つ・福禄寿が祀られている八柱の圓能寺です。新松戸から一駅だけ電車に乗って新八柱へ。



 その前に安蒜(あんびる)家長屋門に寄り道。天保十一年(1840年)に建てられたものだそうです。
「21世紀の森と広場」脇にあります。左手に「私有地につき無断立入禁止」の看板がありました。断わりを入れようにも、門は開いていても、人がいる気配はありません。ズイと足を踏み入れてもよかったけれど、ちょいと躊躇する気が起きて、撮影は門だけ。

 松戸を歩いていると、ときどき「アンビル」という名のついた商業看板を見かけます。
 大谷口城主だった高城氏について調べていたころ、ところどころで「アンビル」という名を見た記憶がありますが、長屋門を見ていたときは確たる記憶は何もありません。
 家に帰って調べてみると、祖は上総国畔蒜郡(現在の千葉県袖ヶ浦あたり)から発生した畔蒜(あんびる)氏で、元寇のとき、防備のために対馬に渡った主流があり、そのまま対馬に居着いてしまったので、大部分もあとを追ったのだとか。そのため、対馬ではこの珍しい苗字が非常に多いということです。

 房総に残った人たちは何かの事情があって、「畔」→「安」へと字を変えたのものか。紆余曲折があって、高城氏の家臣となります。その中に安蒜丹後淨意という人がいて、この人は大谷口城の築城に当たった人です。



 閉園時刻の迫っていた「21世紀の森と広場」。
 雨でもあり、人影は遠くジョギングする人一人だけ。

 目指す圓能寺は「21世紀の森と広場」横の高台にあります。雨なので、傘を片手に鞄から取り出して眺めている余裕はないだろうと、地図は持たずに出てきました。



 おかげでとんでもない回り道をすることになりましたが、物事はいいほうに考えようという気持ちになっていたので、偶然通りかかったこの香取神社を拝めたもそのおかげ、と考えることに。



 香取神社前にある墓地に祀られた六地蔵。



 門は開いていましたが、やっているのかいないのか、よくわからなかったので、入るのをためらってしまった千駄堀民芸資料館。カラオケの伴奏のようなギターの音が聞こえていたのも、ためらいの原因。

 あとで調べると、江戸時代から昭和三十年代にかけての農具や生活用具約三千点を集めた私設の資料館で、日曜と祝日だけ公開されるとのことでした。



 室町時代の文安四年(1447年)開山と伝えられる圓能寺です。



 松戸七福神の一つ・福禄寿。
 徳蔵院の賑々しい参道に較べると、こちらはかなり控え目です。これで七福神巡りは医王寺、徳蔵院につづいて三つ目。



 武蔵野線沿いの道端で見かけた梅花。雨に打たれて落花盛んでした。

 闇雲に歩いたおかげで、身体は汗ばんでいますが、手先だけは非常に冷たい。八柱駅に戻ってまたスーパー銭湯へ行くことにしました。

 銭湯からの帰りはさらに尋常ではない寒さになりました。身体のほうは入浴直後でもあり、分厚い冬のコートを着ているので耐えられましたが、手指の冷たさが尋常ではない。
 何日か前、手袋をどこかに忘れているので、手袋なしでした。

 寒いと痛む右足の小指も、絶対温度ではなく、相対温度で痛むということがわかりました。氷点下に近い気温の日でも、前日がもっと寒いと痛まないのに、それよりは遙かに気温の高い日でも、前日がもっと暖かい日であったりすると痛んだりするのです。
 雨で靴が濡れるのも、足を一層冷やす原因になりました。
 この夜も、歩くのにつれて、冷えるのつれて、徐々に痛みが……。

http://www.youtube.com/watch?v=kCjTWYoRTzM

 これは失恋の歌なのですが、内容に反してテンポもメロディも軽快です。私が九歳のときのジョニー・レイ(当時二十九歳)という人のヒット曲。
 いまのように、アメリカで発表されれば即日聴けるという時代ではなかったので、実際に耳にしたのは何歳のときであったか。それも、日本人歌手が歌う日本語の詩でした。歌っていたのは確か雪村いずみ……。

 ジョニー・レイはちょうど二十年前に亡くなっています。死因は極度のアルコール依存症。


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