桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)蝶

2017年07月03日 23時45分33秒 | 風物詩

 昨二日、今日三日と二日つづけて、我が庭に来客がありました。ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)蝶です。
 昨二日の朝八時前、ふと窓の外を見ると、ペパーミントの花に止まって、羽をヒラヒラさせているものが目に止まりました。飛び立って、去るのかと思えば、舞い戻ってきて、また羽をヒラヒラ……。
 望遠、望遠、と思って、部屋の中を振り返り、ペンタックスの一眼レフを捜しましたが、いつも置いてある本棚にありません。

 どこに置いたっけ、と右眼でカメラを捜しながら、左眼はツマグロヒョウモン蝶の行方を追っています。
 やがて、そういえば、カメラは昨日の散策のときに持って出て、散策用のトートバッグに入れたままだ、と気づいたときには、客人は中天高く舞い上がったので、逃げられてしまったか……と思ったのですが、幸いまた舞い降りてきて、別の花に止まり、羽をヒラヒラさせています。

 さほど広い部屋ではありませんが、窓辺からトートバッグを置いたところまで行くためには、六畳、四畳半と部屋を二つ横切らねばなりません。とても間に合わぬと思い、テーブルの上に置いてあったコンパクトデジカメを手にとって、庭に降りました。
 これじゃあ、だめだろうな、と思いながら、最大限の望遠にしてシャッターを切ってみました。映るには映りましたが、案の定、小さ過ぎました。パソコンに取り込んで、拡大してみても、肝心の豹紋がボケてしまって、何がなんだかわかりません。

 まさか翌日も……と確信などなかったのですが、200ミリの望遠レンズを装着したペンタックスを庭に面した窓近くに置きました。

 そして翌日 ― すなわち今日のことですが ― 午前十時過ぎ、ぼんやりとテレビの料理番組を視ていたら、左眼の視界にヒラヒラと舞うものが入ってきました。
 待ってましたとばかり、カメラ片手に庭に降りました。昨日と同じペパーミントの花に止まって、深呼吸するみたいに羽を広げた瞬間が下の画像です。



 羽を開いたところを見れば、♀です。

 昆虫には♂と♀で身体の文様がまったく違ったり、身体の大きさが違ったりするものがよくありますが、このツマグロヒョウモンも代表的な一つで、♂は左右の黒い部分がありません。
 比較のできる画像を載せたいところですが、私の記憶にある限り、♂は見たことがないので、画像のストックがありません。



 充分に蜜を吸ったとみえて、最後に飛び上がると、咲き残っていたピンクのポピーの花に止まり、鉢植えの矮性の桔梗の葉に止まり、最後は画像では、バックにボケて写っているムクロジ(無患子)の葉に止まって、飛び去って行きました。




 土壌が適しているものか、我が庵近くには栗林が散在しています。
 この栗林の前には高台の斜面があって、臭木(クサギ)などの生い茂る林があるのですが、そこではよくアオスジアゲハ(青条揚羽)が舞っていることがあります。
 ヒラヒラというのが蝶のイメージですが、アオスジアゲハはスピードが早いので、なかなかカメラで捕らえることはできません。この日もヒラ……スイ……ヒラ……スイ……と飛んでいましたが、あっちと思えばこっち、いなくなったと思えば、葉陰の暗闇に姿を隠し、出てきたと思えば逆光……というわけで、カメラに収めることはできませんでした。



 栗の木に目を凝らすと、ついこの前、花が散ったばかりなのに、もう実を結んでいます。



 昨二日、今日三日と気温は30度を超える猛暑日です。猛暑日が二日つづくのは先月二十三日と二十四日以来。ただし、先月は翌二十五日には24・6度と一転して涼しくなっています。今回は今日の予報を見ても、涼しくならないことは確実です。
 その猛暑の中を散策していますが、散歩道の途中には、ところどころにこのような木陰の小径があります。
 私は重荷を下ろす旅人のように、立ち止まってフウッと息をつき、冷たい烏龍茶を口に含んで一息つきます。



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