~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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分け入っても分け入っても

2008年06月05日 | 日々徒然
山頭火のとても有名な句

「分け入っても 分け入っても 青い山」

私はこの句が大好きなのですが、理由は、その時その時で解釈が違って、まるで、私の気持ちを投影するような句だからです。
気分次第で、色彩も、香りも、奥行きも違ってくるのです。

青い山というのは、深く青々と木々の生い茂る山。どこまでいっても深い青い山が続く。
青とは時に爽やかで澄みきった色であり、また、時に冷たくさめざめとした色を想う。
つまり私の心の色。

この句から感じる香りは、青々とした香りの記憶に残る全てが蘇ってきます。

この青い山の深さが美しく思える時も、怖ろしく思える時もあります。

この句は、たまらなく私の五感に訴えるものがあります。
何度も繰り返しこの句を声に出すと、青い山に共存する全ての命あるものとつながっている自分を感じることができます。

私はこの山を永遠に歩いていくのかもしれない。
じめじめはしていない。とても気持ちよい。
木漏れ日が差し、時折よい風が吹き、よい空気を吸い込み、柔らかな土の上を歩く私がいる。
疲れたら腰を下ろしてひと休みしまた歩く。

美しい青い山だ。立ち止まって上を見る。ぐるっと周りを見る。そして時々恋しいことを考える。
焦らない。迷わない。楽しんで歩く。

「分け入っても 分け入っても 青い山」山頭火