~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

限りなく優しい人

2009年01月22日 | 日々徒然
    貝殻    新美南吉

   かなしきときは
   貝殻鳴らそ。
   二つ合わせて息吹きをこめて。
   静かに鳴らそ、
   貝がらを。

   誰もその音を
   きかずとも、
   風にかなしく消ゆるとも、
   せめてじぶんを
   あたためん。

   静かに鳴らそ
   貝殻を


両腕で、自分を抱えてしまう時、この詩がふと浮かんできます。

雨が降ると、尚いっそう寒いですね。
寒い日の夜更けは、いろいろ想いがめぐります。

新美南吉は、たくさんの童話や詩を残しています。
その作品は、優しさと慈愛に満ちています。
でも、どこかもの哀しく、切ないです。

人を思う優しさは、どこから生れるのでしょうか。
南吉はとても優しい人だと思います。
でも、南吉は、こう言っています。

「愛されなかったので 愛することを知らない
 熱を加えられなかった物体が どうして温かくなりえよう。」

でも、彼の作品はとても温かい。
読めば読むほど温かい。
彼の作品は永遠に愛されることでしょう。

彼の命の作品を大事に語っていきたいです。
ずっと語っていきたいです。
私からでた声で語るとき、きっと南吉の想いがあふれる優しさが伝わると思います。
作家がどれだけ優しい人だったか、幸福を願い、ひたむきに生きていたのか
それを伝えることもストーリーテラーの使命だと思います。


明日は少し暖かくなるそうです。