~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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「上善如水」より♪

2013年06月27日 | 日々徒然

先日の火曜の会のお話をひとつ。

このブログで何度もご紹介していますが、
火曜の会の主催者は今年米寿を迎えられたタカコさんです。

毎回、タカコさんのお話を聞くのも楽しみな火曜の会ですが、
この時は、座右の銘の話になりました。

タカコさんの座右の銘は

『上善如水』

この言葉を人から聞いたのは、高校生の時以来だと思います。
有名な老子の言葉です。


   上善水の如し。

   水は善く万物を利して而も争わず。

   衆人の悪む(にくむ)所に処る。

   故に道に幾し(ちかし)。


字なら、良く見ますよね。

様々に解釈はつけられていると思いますが、
タカコさんの言葉では、

最初は、ただひとこと、「理想的な生き方は水のように生きること」
もう、これだけで、十分なその通りの方なのです。
タカコさんの言葉だけで、その意味が未熟な私にでもわかるようです。


それから、いろいろ話してくださった。

「尊い「善」とは、水のような働きをするもの。 」

水は、変幻自在。当たり前のように上から下へ流れていく。人が忌み嫌うような所にも当たり前に降りて行き、くまなく染み渡らせる。

そういう柔軟さをもって、どんなものへも分け隔てなく潤し恵みを与えていく。
競争したり先を争ったりしない。
けれど、緩やかな流れは、人の心を癒す力を持っているし、速い流れは、硬い岩をも砕く力強い力も持ってる。


いつも心穏やかで、誰にでも優しく柔らかに接し、
毎日の日常を大切にして、偉ぶることは決してなく、
でも、ここぞというときには、絶大な力を発揮して、
他の人の為に力を尽くす。

本当にタカコさんの姿です。
タカコさんにぴったりのことばです。

「上善如水」が座右の銘なの!」

と、優しい微笑でおっしゃっていたタカコさんのお顔が浮かびます


老荘思想など、その教えのように「道」に沿った生き方も考え方もなかなかできないですが、
こうして、火曜の会で末永くタカコさんと共に生き、
いろいろなお話を聞いて、心に置き、たくさん精進したいと思います。



それにしても、

新潟の、水のようにおいしいお酒という『上善如水』、まだ飲んだことありません。
飲みたくなってきました

お酒処で、時々目にしますが・・・

読みはそのまま

『上善如水(じょうぜんみずのごとし)』と読むそうな。

私、ずっと音読みしてました。お恥ずかしいことで・・・



月宵の会のみなさん♪
少し早目の暑気払いといきますか~~




すずらんの会便り♪

2013年06月27日 | おはなし会・語りの会
今日は、雨がどしゃどしゃ降りましたね。
今、すごく涼しいです。


午後は、すずらんの会。
今日から、4年目に入ります。
毎月1回細々と続けています。

立川の保育園の卒園組の若いママたちの会です。(娘といってもおかしくない年頃のお母さんたち)
最初は、もちろん絵本・わらべ歌の会でしたが、
少しずつ文学の会になりつつあります。
そして、お料理のレシピもひとつ語ります!

絵本は2冊くらい読み、季節のわらべうたと遊び歌を4,5曲歌い、
そのあと、1時間は小説読みです。

私にとって、ちょっと特別な愛おしい会です。
続けているうちに、会の成長を感じる会です。
メンバーは仲良しママ5人組。

今だから話せることですが、

「あたし、ヤンキーだったから、本、まともに読んだことない。はっきりいって、絵本もろくに読んでないかも・・・」の、ママさんの会です。

小説読みが始まったのは、19歳のママが、

「やえちゃん、何か、有名な本読んでほしい」からでした!

忘れもしない、最初の本は、吉本ばなな『キッチン』でした。
読んだ後、「かつ丼」を食べに行ったからです!
この本を読むと、おいしいかつ丼が食べたくなります。

そこから始まって、
向田邦子、有吉佐和子、幸田文、江國香織、小川洋子、三浦しをん、太宰治、芥川龍之介、志賀直哉、夏目漱石、山本周五郎と、
結構読んでます♪
並べてみると、女性と男性の時代のギャップを感じる!!
なかなかバラエティーね。

娘に読んであげるような気持ちで私が楽しんでます。
持ち寄りレストラン状態で、食べながら聞いてもらってます♪

いろんな質問を受けます。
大体、恋バナになります
そして、子育て相談やいろいろ相談になります。
なんの力もないですが、ママ達の倍以上生きてる分、少し頼りになるようです。

「やえちゃんの声聞いてると、気持ちが落ち着く」と言ってくれたママさんたち。

19歳で生んでも、30歳で生んでも、誰でもお母さん年齢は、子どもの年分あるのですが、
ちょっと早い分、本を読む時間がなかったみたい。
縁あって、出会ったので、このひと時だけでも、本と親しんでほしい。絵本と遊んでほしい。
そう、思っています。

いつかお子さんたちに、

「お母さんの好きな本はね・・・」と本の話題で楽しい時間を過ごしてほしいななんて思ってます。

今日は、私の好きな本を読みました。
どしゃぶりの雨にこの本が読みたくなりました。

泉 鏡花 『夜叉が池』

3回に分けて読みます。
私好みの本ですが、よ~く聴いてくれました。
おはなししている子どもたちと同じ目のようです


先日あるところで朗読談義しました。
私は日頃、朗読は難しく思っているけれど、

「字が浮かび上がるような、言葉の美しさが立つような朗読がいいなと思う」と言うと、

朗読としては、そういうのはあまりいい朗読とは言えないそうなのです。

この会でも、この1年くらい、文豪と呼ばれる作家の作品も読むようになってくると、
毎度言ってるかもしれませんが、その文章が、美しく素晴らしく、それをそのまま伝えたいと思うのです。

考えるのは、間だけで、あとは、文章に素直に読んでいく、
私には、それが一番自然なような気がします。

語りは、伝えたいものを、心象も重ねて、あるときは、目も見開き、イメージして語っていくけれども、
朗読する時は、その文章、言葉のひとつひとつを立ち上がらせたい、解釈よりもまず、その文章と向き合いたい。

まぁ、しかし、朗読は奥が深く、やはり、難しいので、あまり勝手なこともいえません。

ただ、すずらんの会で、そんなことを思えることがとても嬉しい。
この会によって、私自身にも発見があり、学びがあります


ありがとう。すずらんの会さん。
3年前の5月に始まって、いろんなことがありましたね。
赤ちゃんの数も増えました。
この時間を大切にしてくれてありがとう。
これからもどうぞよろしくね
次回、ハートのパン作りましょうね。

             やえ