~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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学校訪問便り♪

2013年06月28日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
今日の学校訪問は、5,6年生。
今回も「総合的な学習の時間」のゲストティーチャーです。
2,3時間目に図書室での語り授業になりました

今日は、初の試みをしました。
この数週間、ずっと寝不足で書いてきた原稿の初語りになります。

ちょっと大袈裟なのですが・・・

思うところあって、高学年生には、「伝記語り」をしてみようと書き始めました。

第1弾は『野口英世』です


私がここ数年、語り授業訪問をさせていただいて、
5,6年生に素直に思うことは、やはり本を読んでほしいということです。
それも、図書館にある、司書の先生によれば、最近全然読まれていないという「伝記」を読んでほしいです。
希望に燃えて、たゆまぬ努力をし、没頭し、探究し、やがて新しい発見をするようなすごい人にたくさん出逢ってほしい、
勇気と「生きる力」を与えてくれるような、そんな人たちに出会ってほしいと思うのです。

5,6年生にとって、人生はまだまだ長い、これからいろんな人に出会うでしょうと言えるけれど、
「伝記」の人物たちと出会うのも、今この時と言っていいのではないかと思うのです。

「生きていくエネルギーをたくさん蓄えてほしいのです」

そんな思いがわき出たのも、
先日、実家に帰った時、母に自分で整理しなさいと言われたのは、20年前に亡くなった祖父の遺品でした。
その中に、たくさんの私の写真、日記作文や読書感想文がありました。
当時、国語教育で日記を書く、作文を書くという方面に力を入れていたのか、
県や市の国語科の冊子等があり、その中に掲載されたものもありました。
しおりを挟んで、母が祖父に送ったのですね。
すっかり内容など忘れてしまった、作文には、生活感想文、日記、そして、
「野口英世を読んで」「キュリー夫人を読んで」「マザーテレサを読んで」・・・とたくさんの伝記の感想文がありました。

とても単純な文なのですが、当時の純粋な気持ちが真っ直ぐ出ていて、懐かしいのと、その時々の学年での精一杯の想いを感じることができました。
不思議な感動を味わいました。

子どもたちに、伝記をもっと読んでほしい!そう思いました。

なので、今回の原稿は、その「野口英世を読んで」を参考にしました。
5年生に書いた文を参考にするのはおかしな話ですが、
なんと、それは、原稿用紙4枚に収まり、大きな花丸もついていました。
こんなに短く、しかも、まだ、家と学校を往復するくらいが活動エリアだった5年生の私が、
将来のことや、遠くの国のことや、志まで書いているのです。
(ごらんのとおり、志は、あっけなくいつ消えたのか、医者にはなってませんね。さびしい現実ですね・・・
説得力には、ちと欠けるのですが、一度でも、「世界で病気や戦争で苦しんでいる人たちを救えるように・・・」と心に思えたことは、
自分の生きる力になったと思うのです。


大人になると、一度は自分を振り返り、昔の自分は、もう少し素直だったとか、正義感が強かったとか、大きな夢があったとか思うかもしれません。

でも、今、子どもたちは、未来に向かって、毎日毎日生きています。
私ができることは、やはり、お話しかないので、
童話や昔話で、受け継がれてきた心に触れ、伝記物語で人の生き方から、自分の人生に触れ、
「生きるって楽しい!自分の生きている世界は素晴らしい!」と、キラキラ目を輝かせ、元気に逞しく成長してほしいなと思います。


今日、語りでは、20分くらいでした。
語りの導入は、私の5年生の時の作文からです。
さすがに、5,6年生です。お尻も傾けず聴いていました。

子どもたちの反応ですが、「野口英世」知ってる子は多かったです(ほっ)
でも、いろりで左手を大やけどして、手の指がくっついてしまった状況や、お母さんとのエピソード、
『志を得ざれば再び此の地を踏まず"』と生家の柱に刻んだ言葉、黄熱病や梅毒などの医学研究に生涯を捧げた努力と勇気のお話は
やはり知らない子が多くいました。
「野口英世博士はすごい人!と感動しました!」
「僕は実験が好きなので、実験で、まだ知られていないことを見つけたいです」
と元気に感想を言ってくれた男の子もいました。
「今年の夏休みは、野口英世の故郷でもある福島も行きたい」と言っていた子もいました。

自分の子どもの頃の作文がヒントになりましたが、
語っていて、課題も見つかり、もっと良い原稿にしたいと思います。
語りの練習をしなくても、こうして、一生懸命書くと、やはり、語れるものです。
小さい時の想いは、体のどっかに残っているのかもしれません。


その他プログラムは、
昔話・童話は、レパートリーの中から、日本民話『こぶとりじいさん』グリム童話『眠り姫』

「こぶとり~」では、酒盛りのシーンはみんなの間を踊りながら回りましたよ♪
みんな一緒に踊ってくれました
「酒だ酒だ、一緒に飲もう!」とみんなに言ったら
「かんぱーい」とか
「イェ~イ!」とか掛け声をかけてくれました

絵本は愛嬌で、『すいかのめいさんち』もちろん歌つき♪
ゲラゲラ楽しそうでした

まだまだ、お話して欲しいと嬉しい言葉をかけられ、
最後は『おだんごぱん』

5年生の女子4,5名に囲まれて、「来年また来てね、また会いたい」に、ハイタッチで答えました。

「また来るね!」


今日こそ、夜、早く寝ようと思います。

からっと風が出てきたから、このまま、気持ち良くお昼寝してしまおうか・・・・