「どうしても語りで聴きたいわー」との声に、
今月から、定期の語りの会「立川すずらんの会」で、樋口一葉の原文語りをしています。
30分語りと呼んで、樋口一葉「たけくらべ」を少しずつ語りで進めています。
「立川すずらんの会」も、お母さん方の絵本の会から文学の語りの会へと趣を変えつつあります。
立川の、みどり幼稚園、東立川幼稚園のお母さん方の会も5年目に入り、
皆さん、小学校高学年から中学生のお母さんです。
今は、文学作品を語りで聴くことが一番好きだとおっしゃるほどになって、
リクエストも様々です。
芥川龍之介や志賀直哉などを語ってきたのですが、
樋口一葉の本を贈り物でいただいたときに、それを紹介したところから、
「名前は知ってるけれど、あまり読んだことがない・・・」との声で、この会では初の樋口一葉さんです。
実は、「語り」で一葉は私も初トライです。
ここで、朗読でということももちろんあるのですが、
「語りで」と強調されました。
もう何度も触れていますが、「朗読」と「語り」の違いはなんでしょうか?
所謂、昔話などの語り伝えはその言葉通りだと思います。
しかし、文学語りなど、物語をその本文通りに声で趣きを以って表現するのは、「朗読」とも「語り」ともいえるでしょう。
そんな中、私もあえて、「語り」と言っている派ですが、
違っているのは、自分の気持ちの臨み方だけです。
本は持ちません。
私は「朗読」が下手なのです。
朗読の基本「美しく朗々と読む」ということが難しいのです。
文字を読んで声で表現することがなかなか上手くできません。
ことばをイメージでとらえてしまう癖が小さいころからあって、
黙読はできるのに朗読にすると、自分の意識と分離してしまうような感じになってしまいます。
実は、朗読ができるようになるのは、自分の課題でもあります。
私の会の皆さんは、そのことをよく御存じなのでしょうね
皆さんの言葉を借りて、
私の「語り」と「朗読」の違いを挙げてくださることは、
まずは、迫力が違う。
目も顔も声も伝わるものが違う。
と、おっしゃってくださるのです。
皆さんの中でも、「本を持つ持たない」「文を暗記するしない」などの違いではないと意識されています。
ですので、皆さんのリクエストは、どんどん難しくなってはいきますが、
私なりの「語り」で伝えていこうと思います。
しかし、やはり原文で樋口一葉は難しい。
一葉大好きなんですけれどね。
毎日格闘しています。
この、素敵な一葉の世界、一葉の香りを感じてもらえるように
文学的に、女性的に語っていきたいです。
すずらんの会の皆様、来週お楽しみに
そして、ひき続き、グリム童話の英語版の訳も、がんばっております!
こちらも手強い!
本の厚さも、6cm以上。
大人になってからの英和辞書はどれがいいのでしょう。。。
どうも、電子辞書は使いづらいなぁ