火の国まつり

グッチから電話があった。

「ケンちゃん、６日は何人集まるとな？」

最初は何を言っているのかさっぱりわからなかった。
実は公民館の周りの竹を切ってしまい、おかげで公民館から熊本城が良く見えるようになった。
そこで飲み助のオヤジたちは公民館に集まってビールを片手に花火を見ようとなったのだ。
グッチのやつは、その「公民館に集まってビールを片手に花火を見る、飲み助のオヤジの会」のビールや焼酎、つまみを手配する係だったのだ。

前回は１０名ほど集まって夜遅くまで飲んだっけ。

「みんなに電話して聞いてみて」

と、つれない返事をした。



熊本市の街中には「火の国まつり」の宣伝のため花電車が走っていた。

今日はそんな「火の国まつり」の最大のイベントの納涼花火大会の日だ。
しかし今日は今から北九州まで行かなければならない。
そして博多まで戻って、ある人と博多の街で飲まなければならない。
そのあと娘のアパートに泊ることになる。
そういうわけで、「公民館に集まってビールを片手に花火を見る、飲み助のオヤジの会」には出席できないのだ。