ポン・デ・リングと恵方巻き

たまにだけど本を持ってミスドに朝食をとりに行くことがある。
天気の良い日や、ちょこっと朝寝坊したときに
「行くか！」
の合い言葉がどちらからともなく出るのだ。
行く先は出来ればミスド、でもリニューアルがあり閉店していた時期があった。
そんなときはコメダであったり、その道を隔てて真正面にあるパン屋だったりした時期もある。
リニューアルも終わり（もうずいぶん経つが）新しくなった店内にはいる。
「いらっしゃいませ！」
と例の甲高いマニュアル音声が耳に入る。
＜どこから声が出てるんだい！＞
と心の中でつぶやいたつもりだったが聞こえてしまったようだ。
それからは普通の音声に変わった。
酒を飲まなくなって甘いモノが大好きになってしまった。



ポン・デ・リングとコーヒーがとても合うので、いつも決まってこれだ。
これで一時間や二時間、ゆっくりと本を読む。
これがたまに来る理由だ。
コーヒーが美味いし、頃合いをみておかわりを持ってきてくれる。
これが二番目の理由だ。
いま読んでいる本も読み始めからずいぶんと時が過ぎている。
下巻の半ばまで進み、一番面白くなって来たところなのだ。
家ではあまり集中出来ず、妻もここではおとなしい。
理由の三番目だ。
でも今日は少し様子が変で急に話しかけてくる。
いつもは鼻であしらうのだが、今日は度々なので
＜テレビに映った上司の顔を思い切りたたき壊した。顔が粉々になって飛び散った。＞
という所で本を閉じた。



しばし話をして遊水池公園をブラブラ散歩しながら帰った。
公園も春を迎える準備をしていた。
除草した芝生も切れ目を入れて整備してある。



グラウンドも重機を入れて整備している。
親子連れが遊技場にいそいそと危なげな足で走っていく。
春の予感を感じる。
家に戻り用事のため外出した。



帰りのスーパーに節分の看板が掛けてあった。
その下には太巻きがずらりと並んでいた。
昔はこんな習慣は無かったんだけど・・・。
明日は立春（合っているかな？）だ。
家に帰り、カメラを持って市内に出没している猿でも撮りに行こうかと思ったが止めにした。