お弁当に愛を込めて

さわやかな秋の空気。

出勤の夫に久しぶりにお弁当を作る。
彼の好きな卵焼き、昨日、義兄から送ってきてあった義兄自家製のアジのひもの・・・。

昨日、福岡の義兄が私の好きなタコなどたくさん冷凍して送ってくださる。昨夜これも食べたのだけど、これがまたおいしい。
お礼の電話をすると「夏はありがとう」と言われる。
ありがたき福岡の味である。

というわけで、アジを夫のお弁当に入れて、あとはオクラ。
そうそう、私の手作りの梅干しを入れて・・・。ついでに「愛情もたくさん入れたからね」と付け加える。
そして、おにぎり、おやつに簡単にキャベツと蜂蜜入りのパンを作る。
以前は、よくお弁当を作っていたけど、朝早く私が出るようになってからはあまり作らない。せいぜいおにぎり位。本当は、夫の出勤日には作らなくちゃいけないのだけどね。自分の簡単なお弁当を作るのが精いっぱい。自分のおかずは何でもいいから。
だから、夫のためにお弁当を毎日作る方を尊敬する。

お弁当と言えば、幼稚園に勤めていたとき、母がお弁当を作ってくれていた。
今、考えると甘えていたなあと思うけど、子ども達と食べるときに私のおかずを子ども達に少しあげた。
ピーマンの嫌いな女の子がいて、「先生のピーマンはおいしいから」とあげる。
「ねっ、おいしいでしょ」「うん」
そして食べてくれた。「食べられたね！」とお互いに笑う。彼女は苦笑いだったかもしれないな。
その子は今でもお便りくれるし、おつき合いがある。娘と会ったりしてくれる。
初め、絵が描けないと言ってなんにも描かない子だったけど、あるとき描いたお父さんの絵が県で入選して、鹿児島市立美術館で展示された。
今は世界中を飛び回っている聡明な優しい女性である。

母の作ってくれたお弁当、家の畑でとれたピーマンの卵とじだったと思う。おいしかった。
そのとき、そのときのお弁当にはいろいろな思い出がたくさんある。