とんぼ

昼休みにロサンゼルスの娘のメールに携帯で返事しながら、「とんぼ」の歌を聞く。
長渕剛の歌である。
彼が彼のお母さんとふるさとの海に行ったことをふるさとの広報誌で読む。といってもホームページで読んだのだけど・・・。
あの海は我が家からも近く、同じ錦江湾。同じ頃、海で遊んだのかと思うと嬉しい。ひょっとしたらすれちがっていたりして・・・なんて。

「とんぼ」の歌が心に染み渡る。
母は、彼の歌が好きだった。「乾杯」「気張いやんせ」など。
そして「とんぼ」はそのとんぼ自体が父の告別式のまさしくその日にお仏壇に飛んできた事を思い出す。だから父はとんぼになったのかと思う。なにしろ１０月２日である。とんぼがいる季節ではない。
だからとんぼを見ると父だと思う。
今年の夏、夫の家に帰省したときに玄関の高いところにとまっていた。何かのメッセージを伝えたかったのかしらと思う。こんなことを書くとおかしいんじゃないの？と思われそうだけど、でも不思議なことが多い。そう思う。
私の家族と母との旅行中に車をとめて休憩したときもとんぼがずっとサイドミラーにとまっていた。

母は、蝶になったと思っている。やはり、お仏壇に飛んできた。
そして、何年前かの夏の朝、やっぱり夫の実家で１時間くらい庭に蝶がいた。とまったかと思うと舞い、舞ったかと思うととまる。
これも不思議な体験だった。

父と母が見守ってくれているのかしらと思った。

と言うわけで、昼休みは長淵さんの歌を目いっぱいのボリュームにして聞いた。現実の忙しい仕事を遮断して・・・。

午後、ロサンゼルスの娘から職場に電話がある。
職場の方の「子どもさんから電話ですよ」に「どの子かしら」と出る。
末娘だった。
いったい、何ごとかと思うと、困っている友達の家のことなのだけど公の相談機関を知らないかと。
おせっかいといったらおせっかい？
お～い、勉強しくれよナと思う。でも、調べて(職場の方も協力してくれて）私の携帯で電話する。初め、私の携帯に電話したのだけど、通じず、やむなく職場に電話してきた模様ではあった。優しい子と言えば優しいのかもしれないね。
それにしても、便利になったものである。携帯でロサンゼルスの娘と話せるなんて・・・その辺にいそうな感じ。ついでにインターネットで調べなさいと指示。それがいちばん早い。

元気そうでよかった。
でも、娘からの初めのメールはまた学費のこと。
あ～あ、娘よ大成してくれ～。
老後を頼むよ～・・・なんて言いたくなります。

さて、寝ます。このごろ寝るのがいちばんの楽しみ・・・。
ちょっと早いかな。
お布団の中でゆったりするのが好きです。