駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

初代書 Round7 ~その3~

2020年01月21日 | 一字書
初代光匠書の飛車と角行です。

漆が入っている角行1枚は、

相当昔に作ったものですので、



裏面も完成しています。

難あり木地ですので、

お客様には出せませんが、

自分で使うには何ら問題ありません。



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初代書 Round7 ~その2~

2020年01月15日 | 一字書
初代光匠書の王将です。

駒は触覚でも楽しむものですので、

出来る限り深く艶々した彫面を心がけます。

これはある方から頂いたヒントで、

その方いわく

「王将の縦棒のところがツルツルしていて、

ずーっと触ってしまいます。。」

とのことです。

触って気持ちいい駒、ということですね。



王将の裏側です。

目節や滲みがある訳ではありませんが、

一般的な本組には向かなかった駒木地です。

根付にする方法もありますが、

音がいいので選びました。

駒は音でも楽しむものですからね。







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初代書 Round7 ~その1~

2020年01月05日 | 一字書
無剣と一緒に発掘された

初代書の作りかけです。

これは記憶があります。

なぜなら、自分用だからです。



私の初代光匠書好きはかなり昔からで、

その間、沢山の失敗作もあります。

失敗作は成長の糧になりますので、

全て捨てずに保存してあります。

しかし、その失敗作が増えてくると、

そのままにしておくのは駒が可哀そうなので、

訳あり木地を使って本組を完成させ、

自分用を作ります。

これも今年中には完成させたいところです。

ちなみに、NHK等のTV対局で使用されているものは、

二代目の光匠書を細字かつ上品にアレンジしたものですね。

初代光匠書は本当に飾らず無骨で、私は好きですが、

現代風ではないかも知れません。

自身の作としては、両者の中間ぐらいの字母紙を使用しています。



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MOTTAINAI ~その63~ (初代書 Round7 ~その0~)

2019年07月15日 | 一字書
瑕疵あり木地で作っている初代書の玉将です。

天然の滲みがあって、

売り物にはなりませんが、

木地そのものは粘りのあるいい木地です。

根に近い部分かもしれませんね。

自分用ですから気楽です。

年内に完成するかな?

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MOTTAINAI ~その62~ (初代書 Round7 ~その▲1~)

2019年07月02日 | 一字書
駒木地です。

よくご覧いただきますと、

所々に滲みや目節跡、

黒点、変色などがあります。

これらは全て天然のものですが、

木地をある程度のロットで仕入れますので、

どうしてもこういうものが混入します。

研磨の段階で浮き上がってくるものもあります。

古い作品の足し駒などでは、

くすんだ様な木地がマッチする場合もあるのですが、

そういうケースは稀で、多くは仲間外れですね。

そういう駒を捨てずに溜めて、



出来が悪かった駒と組み合わせ、

自分用の駒を作ります。

折角駒形にまでなったのですから、

ちゃんと駒にしてあげるのが、

駒師の務めかと思います。










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ねこまど一字書 ~その7~

2019年03月22日 | 一字書
ねこまどで販売されている一字駒の香車です。

これもやりっ放しだった作業のひとつです。

前回記事からなんと!

六年半もの年月が経過していました。

やり残した仕事を消化するだけで、

今年は終わりそうです。(^^)



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初代書 Round6 ~その17~

2019年02月03日 | 一字書
先ほど完成しました初代光匠書です。

控えめな虎斑が上品な

御蔵島黄楊のオール柾目です。

時々油を補いながら、

使用と手入れを重ねて行けば、

木地が良い感じに変化すると思います。

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初代書 Round6 ~その16~

2019年01月28日 | 一字書
漆を入れました、初代書です。

太字は彫っている部分が多いので、

とにかく滲みに注意が必要です。

入念に目止めしましたので、

大丈夫だと思いますが、

結果は乾燥後でないと分かりません。

温湿度を管理して、

綺麗に乾燥させることを心がけます。

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初代書 Round6 ~その15~

2019年01月18日 | 一字書
初代書王将、玉将の駒尻です。

書体銘、作者銘を彫りました。

極細の彫刻刀を使って彫るのですが、

何年たっても「失敗しないか?」

ドキドキしながらの作業です。



これにて粗彫りの工程が終りました。

次は全ての字母紙を外して、

仕上げ彫りをします。

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初代書 Round6 ~その14~

2019年01月16日 | 一字書
初代書のと金です。

字母紙は「一筆(ひとふで)」で

書かれていますが、

彫る場合は3画に分かれます。

画像は1画目を彫ったところです。

残る2画は、

右上から左下への直線、

最後が左から右への横線、

という具合です。

それらをしっかり彫ってから、

柔らかく繋げる要領で

彫り進めます。



全てのと金が彫れました。

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初代書 Round6 ~その13~

2019年01月14日 | 一字書
初代書の成香です。

香車の価値が高い局面を

最近よく見かける様になりました。

素人の推測ですが、

対抗形など「横」方向の将棋では、

力が発揮しにくい香車ですが、

縦方向の将棋では飛車に近い働きをします。

相居飛車の将棋が多くなったから、

こういう局面が多くなったのでしょうね。

香車が成れるのは普通は嬉しいのですが、

最近はちょっと躊躇う事が多くなりました。

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初代書 Round6 ~その12~

2019年01月09日 | 一字書
初代書の成桂です。

そもそも成駒は金の崩し字とのことですが、

成銀はかなり金に近く一寸だけ崩した感じです。

成香はかなり崩していますが細長いのが特徴です。

成桂はその中間で、

成銀と成香の中間みたいな

書体になっていることが多いですね。

画像の成桂、

見慣れている我々は間違えませんが、

ビギナーの方にはどう見えているんでしょうね。

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初代書 Round6 ~その11~

2019年01月03日 | 一字書
早くはありませんが、

着実に前進中の初代書、成銀です。

元奨励会三段の方に

ご指導頂いた時に印象に

残っている言葉があります。

「戦果を上げたら、銀は引く手に好手が多い」

との事です。

金を引く手に好手が多い事は皆さんご存知の通りです。

条件付きではありますが、

銀を引き挙げるのが好手になることもある様です。

そういう場面もあるんだな、

と思って指すのが大切な様です。

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初代書 Round6 ~その10~

2018年12月28日 | 一字書
初代書の龍馬です。

うーむ。。。

この字母が気になってしまうのは私だけでしょうか。


楷書の馬の一画目は左側タテ棒、

二画目が一番上のヨコ棒ですよね?

楷書で縦横の棒が交わった場合、

先に書いた方を長くするルールが

あったような気がしますが、

その理解が正しければ

この字母はその原則から外れています。



しかし、先が狭まる駒形に字が収まると、

この方がいいのかな?

と思ってしまいます。

守破離の破もしくは離なんでしょうか。

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初代書 Round6 ~その9~

2018年12月24日 | 一字書
初代書です。

貼り付けた字母紙が落ち着きましたので、

裏面を彫り始めました。

スタートは竜王からです。

竜の字は画数の多い「龍」もありますが、

初代書の竜はこちらで、

これがいい!と仰る方を何人も知っています。

そういうお客様の声を取り入れて、

新たな工夫を加えた書体ゆえに

人気があるのでしょうね。


将棋駒づくりは「伝統」工芸です。

伝承は「受け継いできた技術などを

そのまま後世に伝えていくこと」、

伝統は「古きよきものを受け継ぎながら、

新しい手法も取り入れて挑戦していくこと」を指すそうです。

新しい事を取り入れるべく挑戦しないと、

伝統にはならないんですね。

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