駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

天童楷書物語 ~その74~

2024年12月17日 | 天童楷書
約3年ぶりにヤフオクへの出品をしています。

仙佳作の天童楷書です。

長年学校で使われていた駒でしたが、

劣化が酷く、買換えに伴って、

3組まとめて引き取った経緯にあります。

特に漆の剥離というより、

漆が割れて欠けており、

そのまま彫駒として修復しても、

違和感が残るので、

全て錆漆で埋めることで

それ以上の劣化を防ぎました。

色んなところで使っていましたが、

その機会が減ったので売りに出しました。

ご理解のある方のところへ嫁げることを祈ります。

ヤフオク⇒
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天童楷書物語 ~その73~

2023年10月22日 | 天童楷書
天童楷書(一字書・羽前)です。

中村八段・佐々木八段戦を並べながら、

出来の具合を確認してみました。

ちょっと気になるところがあったので、

この後修正し、使用見本と致しました。

ハチワンダイningバーさんでお使いいただけます。



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天童楷書物語 ~その72~

2023年10月18日 | 天童楷書
天童楷書(一字)です。

駒の仕上げ方は複数ありますが、

今回は久しぶりに、

サラッサラの手触りと、

光り過ぎず落ち着いた感じの仕上げにしてみました。

蜀紅は鏡面仕上げにしますので、

工程が異なり、完成が前後しました。

使用見本にする予定です。



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天童楷書物語 ~その71~

2023年10月16日 | 天童楷書
天童楷書(一字書)に漆を入れました。

ここのところの名古屋は、

温度と湿度のバランスが良いので、

漆が早く乾くと思います。

ただし、表面は乾いても、

内面が乾いていない場合もあるので、

漆の量が少ない彫駒ではありますが、

それでも注意が必要です。




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天童楷書物語 ~その70~

2023年10月13日 | 天童楷書
天童楷書(一字書)です。

蜀紅の漆が乾燥するまでの時間を利用して、

一気に彫り、

目止めまでやってしまいました。

出来上がりが楽しみです。


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天童楷書物語 ~その69~

2023年09月23日 | 天童楷書
天童楷書(一字書)の龍王です。

いいねー

この字母紙を考案した人は、

ほんと天才ですね。

スタンプなら簡単だけど、

彫るのは滅茶苦茶ムズイ。



龍馬はまあまあ彫り易い。

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天童楷書物語 ~その68~

2023年09月17日 | 天童楷書
天童楷書(一字)の香車です。

字母が上手く作れ、

またそれに合った木地との組み合わせで、

なんだかちょっといい気分です。

いまでも百円均一で売っている

スタンプ駒の字母がベースってところが、

創作意欲を掻き立ててくれます。






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天童楷書物語 ~その67~

2023年09月12日 | 天童楷書
天童楷書(一字)の桂馬です。

少し横幅を狭めて彫りました。

私の場合、木地は作らず、

また複数の木地師さんから仕入れるので、

駒木地のサイズが一定ではありません。

木地師さんごとに工夫やこだわりがあり、

それをなるべく活かした駒作りを心掛けています。








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天童楷書物語 ~その66~

2023年08月26日 | 天童楷書
天童楷書の銀将です。

この書体の角と同様に、

一番右側の縦棒が

かなり太いのが特徴ですね。

しかし、木地が堅い。。。

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天童楷書物語 ~その65~

2023年08月20日 | 天童楷書
天童楷書の一字書、

その金将です。

ぱっと見、成銀と区別がつきにくいですが、

そこは源平仕上げなので大丈夫かと思います。

「人やね」の幅が広いので、

ちょっと短くなるように彫りました。


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天童楷書物語 ~その64~

2023年08月11日 | 天童楷書
天童楷書の飛車です。

特徴があるというより、

他では見ることがない、

独特な書です。

個人的にかなり好きな飛の字母です。



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天童楷書物語 ~その63~

2023年06月11日 | 天童楷書
天童楷書(一字)の角行です。

この駒が彫りたくて、この字母を作った、

と言っても過言ではないぐらい、

最後の太ーい一画を彫るのが楽しみです。



はい、彫りました(あっさり)。

その太い部分は2本しかないので、

作業としてはあっと言う間に終わります。

彫った部分の手触りも楽しめる、

それが彫駒の良いところです。


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天童楷書物語 ~その62~

2023年05月26日 | 天童楷書
天童楷書(スタンプ駒の字母)の一字書です。

王将から彫り始めました。

予想より木地がちょっと固くて、

ちょっとボソッとしてるので、

やや苦戦気味です。

ちゃんと線を出さなきゃいけませんね。

字母の出来はまずまずかと思いますので、

完成は楽しみです。

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天童楷書物語 ~その61~

2023年05月15日 | 天童楷書
このカテで記事を書くのは久しぶりです。

天童楷書というのはいわゆる通称みたいなもので、

正式名称は「羽前(うぜん)」と言います。

そんなこと知らない方の方が多いですよね。

では、この画像の駒はご存じでしょうか?



昔はどの家庭にもあった、

天童産のスタンプ駒ですが、

この書体が羽前です。

いまでも100円均一ショップ等で売っていて、

世界で一番知られているはずの書体なのですが、

駒銘を刻まなかったせいで、

正式な書体名は知られることがなく、

通称の方がメジャーになった経緯にあると思います。

源平仕様(裏が朱色)の原点もこの駒にあり、

いわば最もこの仕様が似合う駒字と言えそうです。

今回は、この書体を一字&源平仕様で試作致します。

木地は試作用、御蔵島黄楊の柾目・板目交りを用意しました。
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天童楷書物語 ~その60~

2022年02月16日 | 天童楷書
国井香月作の天童楷書、本黄楊、彫駒です。

随分昔にある方から譲って頂いたのですが、

入手の段階で王将と余り歩がありませんでした。

長いこと放置しちゃってゴメンナサイ。

余り歩が無いのは理解できますが、

もっとも大事な王将が無いって、

一体どういう事情だったのか気になりましたが、

訳は聞かずに黙って保全をするのが私の仕事です。

王将、新木地なので浮いちゃってますが、

半年も使えば馴染むと思います。

新たなオーナーを探します。

⇒YAHOOオークション
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