駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

蜀紅 Round 5 ~その13~

2020年12月30日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の成桂です。

大掃除で作業台を片付けてしまいましたので、

駒台を代用しています。

駒台への駒の置き方も色々ですね。

左上を最初として、

飛角金銀桂香歩の順にするのが一般的でしょうか。

無頓着という方も結構多い気がします。

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蜀紅 Round 5 ~その12~

2020年12月24日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の成銀です。

ほぼ直線ばかりなので、

一番時間がかからないのが成銀です。

彫りの練習は成銀から始めるといいです。

直線を綺麗に出せること、

止めの部分が綺麗に彫れこと、

使うのは、この2つの技術だけです。

今風に言うと、

彫刻の呼吸、、、、壱ノ型!

って感じでしょうか。。








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隷書2種 ~その2~

2020年12月22日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
無剣の金将と探山の銀将、

できました。

お客様のご了解を得ましたので、

発送致します。




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蜀紅 Round 5 ~その11~

2020年12月19日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の竜王と竜馬です。

駒師の中には大阪彫の書体は作らない、

という方もいます。

駒権師の代表的な書体と言えば、

蜀紅の他、竜司、草流などが有名ですが、

錦旗や水無瀬などに比べると、

その知名度は随分と低いです。

何でこんなことになったのでしょうねぇ。。。




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蜀紅 Round 5 ~その10~

2020年12月16日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の王将です。

作業上の折り返し地点ですね。

ど迫力の太文字王将が駒権書体の特徴ですね。

埋めたら個性が消えちゃうし、

盛上げたら、何か違う感じです。



剣心師のサイトから画像を拝借した、駒権作の画像です。

ド派手な木地に負けない書体の存在感と、

盛上げでは表現出来ない高低差だから成立するバランスだと私は思います。

駒権の雅号が絶えてしまったのは本当に残念です。







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隷書2種 ~その1~

2020年12月13日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
とあるお客様から制作のご用命を頂きました隷書の駒です。

書体名がすぐ分かった方は、、、、、、病気です。

分からなかった方は正常です。

しかし答えが分からないとモヤモヤしますので、

書いておきますね。

金将は無剣書、銀将が探山書です。

どちらも隷書ですね。

隷書は古代中国の役所で使用されていた文字だと聞いたことがあります。

当時は紙が無かったので竹に墨で書いていたとか。。。

竹簡っていうんでしたかね?

事実は分かりませんが、

何千年も前の文字がこの時代にも伝えられていることに、

ロマンを感じます。




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蜀紅 Round 5 ~その9~

2020年12月11日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の飛車です。

細かいところから先に彫るのが私流です。

大胆な書体ですが、

彫る時は案外細かい技術が要求されるのが、

蜀紅の飛車です。

チョットでもバランスを崩すと、

変な感じになります。



彫り駒はごまかしが利かないので、

おおよそ、片面1枚30分ぐらいですね。

攻めの主役が揃いました!



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蜀紅 Round 5 ~その8~

2020年12月08日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の角行です。

角交換型の将棋が流行していますので、

角行が攻めの主役になることが本当に増えました。

昔は自分から△8八角成ってやると、

ヘタを証明している様に思われましたが、

今では、

「一手損角換りかあ~、相当研究しているかも」

なんて思われる時代に変わりました。

蜀紅書の角行が駒台にあると存在感抜群、

安心して△8八角成ってできます(気のせいです)。
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蜀紅 Round 5 ~その7~

2020年12月05日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の金将です。

日本人にとって、いやもしかしたら、

全人類にとって「金」は特別な存在で、

その現れでしょうか、

古い駒では、銀将より金将のサイズが明らかに大きく、

飛車・角行とほぼ同じにしているケースも散見されます。

裏面に何も書かれていないのは、

金に代わるものは無い、という意味なのでしょうね。

近代将棋は金銀をほぼ同価値としましたが、

流行の戦型の影響でしょうか、

現代将棋は、金将を高く評価する傾向がありますね。


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