駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

峯書 ~その14~

2012年02月29日 | 峯書
こちらも漆の研ぎ出しが終わったことろです。

長い間紙(字母紙)が貼られていましたので、

ようやく素顔が見えてきましたね。

なーんと、こちらも滲みなし!!

いつも滲みには苦労させられていましたが、

これだけ滲みやすい木地で上手く出来たので、

何か「掴んだ」感じです。

乾燥したら磨きに入ります。。


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鵞堂書 ~その11~

2012年02月28日 | 鵞堂書
漆の乾燥時間を十分に確保した上で、

研ぎ出しが終わった直後の鵞堂書です。

いやー、嬉しい事に滲みが一切ありません。

一体どこまで素直なの木地かと

思ってしまします。

まだ湿っていますが、

次第に木地の模様が明らかに

なってきましたね。

「五厘赤柾」です。

仕上げ磨きが楽しみです。

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根付 本格派 ~その36~

2012年02月27日 | 根付 本格派
稲妻杢で左馬を制作する予定でしたが、

思わぬ失敗により

全てやり直しとなりました。

と、いうことで

木地成形から再スタートです。

木地師さんから購入しました

稲妻杢の木っ端です。

あまり見る機会がないと思いますので、

加工前の写真を掲載しました。

孔雀杢と稲妻杢は

木取りの違いだけです。

この木っ端は手前が剣先になり、

駒尻に向かって稲妻模様が

流れています。

さあ、気を取り直してゆきましょう!!


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リメイク駒4 ~その5~

2012年02月26日 | リサイクル駒
無銘駒用の足し駒を作っています。

ん?

別に不足している訳じゃないので、

足し駒ではなく「押し付け駒」ですかね。

天童産の駒の多くは、しっかり漆を入れているものが

殆どで、それに合わせてみました。

薄塗りの反対語ですから。。。「厚塗り」

と表現するのでしょう。

賛否両論ですが、それも作風の一つかと思います。


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根付 本格派 ~その35~

2012年02月25日 | 根付 本格派
年始から作っております左馬根付です。

本当は「完成!」と言いたかったのですが、

残念ながら失敗しました。。。。

ご覧のとおり、

タテ棒の上部付近に

滲みが発生しました。

丁度稲妻のラインに沿っていますので、

その部分に朱漆が入り込んで

しまった様です。

柾目や板目では発生しないタイプの滲みで、

杢の難しさを感じる瞬間です。

けっこうしっかり目止めしたつもり

だったのですが、足りなかった様です。

もう稲妻杢の木地が手元にありませんので、

木地から作り直しです。

気を取り直して頑張ります!!!

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リメイク駒4 ~その4~

2012年02月24日 | リサイクル駒
無銘駒のリメイクをしております。

「リサイクル」だと、

なんかゴミの再利用みたいな印象だったので、

タイトルも「リメイク」に変更しました。

ま、やってることは同じですが。。。。


さて、どういう理由か分かりませんが、

折角それなりの駒なのに、

無銘なのは気になるところです。

ただ、現物に銘を刻むのはちょっと

気が引けるので玉将を足してみたいと思います。

リメイクは日本語にすると「改作」と

表現する様ですので、

銘も「日向改作」と致しました。

また、異常に薄い歩兵が1枚ありましたので、

こちらも同時に制作です。

もう暫くこのシリーズは続きます。。。

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リメイク駒4 ~その3~

2012年02月23日 | リサイクル駒
また悪い癖で写真を撮らず

作業を一気に進めてしまいました。

リメイクが完成しました無銘駒です。

字母紙も頂戴しましたので、

これで一応お役目を果たして頂きました。


さて、改めてこの駒について勝手に推察してみたいと思います。

1.制作時期

少なくとも30年以上前かと思います。

駒木地の形成精度から判別してみました。

鉈(なた)切りではありませんので、

ベルトサンダーによる加工かと思いますが、

その割に精度が低いです。

ベルトサンダーが使用された初期の作品と

推測してみました。

2.木地

これはかなりの確率で合っていると思います。

薩摩黄楊でしょう。

独特の黄味、年輪、堅さが薩摩黄楊の

特徴と一致します。

3.書体

これは、結局不明でしたが、

天童楷書の一種かと思います。

似た書体を発見しました。

⇒玉龍作天童楷書

4.彫り

印刀の勢いそのままにスパッと彫っている感じがします。

上手いですね~ とくに王将が上手い。

細かい部分は結構不揃いで、

それがこの作品の味となっています。

もしかしたら作者は字母紙を貼っていない

かも知れません。


さて、これで終局とするのは

なんか勿体無いなぁ。。。次の一手は??


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峯書 ~その13~

2012年02月22日 | 峯書
昨日の記事と写真がそっくりですが、

こちらは峯書です。

鵞堂と同じようにサラサラの漆を使用していますが、

こちらは更に色合いも薄めにしています。

筆の感じを出すべく、

漆の濃淡をあえて残してみました。

草書ですので、そのほうが良いと思ったのですが、

結果はどうでしょうねぇ?

楽しみです。


かなり目止めしたのですが、

この木地、導管が広い様で、

数枚はニジミが出そうです。。


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鵞堂書 ~その10~

2012年02月21日 | 鵞堂書
鵞堂書です。

十分に目止めが乾燥したのを確認後、

漆を入れました。

出来る限り粘度の低い漆を使用し、

文字の細かい部分まで漏れなく塗ります。

本日の福岡は降雪のため、

部屋の湿度は70%を超えています。

恐らく乾燥は早いでしょう。

とにかく、滲まないことを祈るのみ!!!

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一光作 水無瀬

2012年02月20日 | 日向のひとりごと
ある方からお譲り頂いた一光作の水無瀬です。

10年以上前天童に旅行された際、

購入されたのですが、殆ど使用することなく

現在まで所持されていたそうです。

さて、一光師に関する情報がありせんでしたので、

検索してみました。

⇒将棋駒職人(彫駒)

天童の方の様です。大正のお生まれ!?

⇒最新作(栄春堂)

おー、現役のご様子ですね。凄い!

⇒銘駒図鑑

ふむふむ。かなり丁寧に作られる方の様です。

確かに、この作品も第一印象は

「素朴ながらも丁寧な造り」でした。

こういう作品は長時間使用しても疲れませんね。

また、長年所持しても飽きないと思います。

小生もそういう作品を作ってゆきたいと思いました。

駒師の大先輩に敬意を表します。

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金龍書 Round2 ~その2~

2012年02月19日 | 金龍・淇洲
表面の字母紙を張り終え、

彫刻を開始した金龍書です。

字母紙の上からでも

木口杢の独特な模様が

透けて見えますね。

完成が今から楽しみです。

3枚ほど彫ってみました。

いやー、忘れてました!

木口杢ってこんなに堅かったんだ。。。。

いつも彫っている本黄楊柾目とは

具合が違います。

彫刻刀を研ぎなおし、

の角度を変えたところ、

ようやく普通に彫れるようになりました。

それでもかなり堅いので、

多分、頻繁に彫刻刀を研ぐ必要に

迫られますね。

手間のかかる木地ですが、

納期は7月ですので、

ゆっくり進んで行きたいと思います。

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禽将棋駒 ROUND3 ~その4~

2012年02月18日 | その他の将棋
全ての表面および駒尻の彫刻が終わりました禽将棋駒です。

木地の油分が多いためでしょうか、

糊の付きが悪く、彫っている途中で

字母紙がよく剥がれます。

その都度、糊付けをしなおし、

乾燥をまって彫っていましたので、

通常よりも時間を要しています。

様々な木地に挑戦することで、

様々な事が見えるようになりますね。

何事も経験するに限ります。

目だった失敗もなく、

裏面の彫りに入ります。

鴈(がん)が16羽もまっています。。。。

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大山康晴名人

2012年02月17日 | 日向のひとりごと
大山康晴十五世名人(故人)ですね。

適当に検索したら無料でこのイラストが

出ていましたので、拝借しました。


大山名人といえば様々な名言を

残されていらっしゃいますが、

中でも

「上手になるには練習の時ほど、

  いい道具、本物の道具を使うこと」

は有名ですね。

随分昔ですが、この言葉がキッカケで、

小生も棋具と出会うことになりました。

ただ、結果は名人のお言葉通りにはならず、

ある日気づいたら、

駒木地と彫刻刀を握っていましたね。

いかに大名人でも

この局面を予想することは出来なかった様です。。

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女流名人戦の結果

2012年02月16日 | 日向のひとりごと
決着しましたね、女流名人戦。

3-1で里見女流名人の防衛に終わりました。

詳しくはこちらで。棋譜も見れます。
⇒女流名人戦サイト


皆様、棋譜をご覧になった前提で

お話をすすめさせて頂きますと、

何の役にも立ちませんが、

小生なりの感想を少々。。。

最近小生がよく負けるのは、こういう

手詰まり模様の将棋です。

小生の場合こういう我慢比べに

「着いて行けなくなる」んですね。

実力の差をヒシヒシと感じます。

高段になればなるほど、

「パス合戦」のような将棋に

なりやすいと聞いたことがありますが、

強くなるヒントはココにあるのでしょう。

今後は意図的にそういう戦形を指してみようと

思いました。


常に上達したいと思わせ、人を魅了し続ける

将棋の素晴らしさを改めて実感した次第です。

ご両名に感謝。。。

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リメイク駒4 ~その2~

2012年02月15日 | リサイクル駒
作者不明、書体不明の「謎の将棋駒」です。

作業内容がリサイクルになってしまいましたので、

ブログのタイトルは途中から変更です。

さて、この駒あまり痛んではいませんね。

使用回数は少なそうですが、

その割に手垢汚れが多いなぁ。。。

使用前に軽く油を付け、使用後に少し磨けば、

手垢なんて残らないんですけどねー


まあ、クリーニングしてみましょう!

「ちちんぷいぷい~ちちんぷい!!」

(オールドファンだけが分かる呪文です)



汚れだけでなく、駒の全面を洗浄しました。

手垢だけでなく、手の油なんかも

多分付着していたと思いますので、

それらが除去され、随分と綺麗になりました。

まだ、芯が乾いていませんので、

次の作業へは移れません。

今日はここまで。。。

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