駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

第62期王位戦 ~その2~

2021年06月30日 | 日向のひとりごと
対局の途中ですが、封じ手をしましたので、

駒は一旦片付けます。

再開は封じ手前の局面まで再現してから、

指し継ぎます。

盤の上方から撮った画像ですね。

本榧のこの艶っぽい黄色と茶色の具合が素敵です。

所有者は中山則男指導棋士六段とのことでした。

一度指導対局を受けたことがありますが、

たしか静山か影水の盛り上げ駒を普段使いされていて、

棋具に対する造形も深い方だったと記憶しております。

駒箱も趣があっていいですね。



蓋を開けたら特有の模様が出てきましたので、

「黒柿」と分かりました。

画像の男性は、記録係の柵木幹太三段です。

柵木は「ませぎ」と読みます。珍しい苗字ですね。

画像等はこちらから頂きました。⇒王位戦中継
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第62期王位戦 ~その1~

2021年06月29日 | 日向のひとりごと
始まりましたねー、藤井王位の防衛戦。

将棋の内容は高度過ぎてまったく分かりませんので、

それ以外のことについて、

独り言をつぶやきたいと思います。





駒、凄いね。

竹風作菱湖赤柾でしょうか。

赤柾と盤の柾目がマッチしていてとてもいいチョイス。



盤もいい、こういう木口、味があって私は好きです。

藤井さんから見て右盤側だけが板目になっていますが、

木取りからして、それ以外は全部柾目でしょう。

画像はこちらから頂きました。⇒王位戦中継
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駒師の麻雀 ~その15~

2021年06月26日 | 麻雀
前回記事で麻雀は4回中3回は形勢不利、

という様なことを書かせて頂きました。

今回はその続きです。

形勢不利を挽回するための技術の一つに、

Bluff(ブラフ)があります。

日本語では、はったり、こけおどしの事ですね。

本当の勝負手が自分に入っている時は、

そのまま勝負しますが、

ブラフは、勝負手が入っていないのに、

まるで勝負手が入ったかのように振る舞い、

相手を降ろしたり、自由に打たせない効果を狙います。

相手の頭の中はもちろん、

手牌や山に残っている牌など、

物理的にも見えない部分が多い麻雀では、

こういう戦い方も状況に応じて出来ないと、

勝率をキープするのが難しくなります。

将棋の場合は、見えない部分は対局者の頭の中だけですので、

ブラフが有効な場面は、麻雀ほど多くありませんが、

相手が読み切れないと予想して、

勝負手を放つことがありますね。

形勢不利な場面が多い麻雀においては、

将棋だったら常に勝負手を連発している、

そのぐらいの感覚になります。
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大会準備

2021年06月24日 | 棋書
コロナウイルスの終息はまだ先のことになりそうですが、

感染対策を施した将棋大会が

少しずつ催されるようになってきましたね。

一年以上本番将棋を指していないので、

かなりの棋力低下を実感します。

PCを新調し、AI学習をしようかなと思いましたが、

デジタル全盛の時代だからこそ、

超アナログな指し方が有効なのかも知れないと仮説を立てて、

半世紀前の棋書にその答えを求めてみました。

それが冒頭の写真、

故・大山康晴名人著の

「将棋の勝負手」という本です。

勝負手って具体的にどんな手?

これを解説した本が意外と少ないことに注目してみました。

プロはどうやって勝負手をひねり出すのか?

これを知ることが上達の近道と思って、

今日から読み始めました。



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駒師の麻雀 ~その14~

2021年06月22日 | 麻雀
このシリーズは出来る限り、

将棋との対比で書いてみたいと思います。

将棋で形勢が悪くなった場合、

相手が最善手を選択し続ければ、

自分が敗ける訳ですから、形勢が悪い側には、

論理的な最善手は存在しないことになります。

形勢が不利になった段階で、

将棋は最善手を追及するゲームから、

勝負事に変貌するんですね。

このことをちゃんと認識して、

指し手の方針を変えられるかどうかが、

大きく勝率に影響します。

相手が3人も居る麻雀の場合、

自分が優勢な局面は4回中1回程度しか訪れず、

残り3回は常に逆転を狙う方針で戦うことになります。

将棋で4局中3局が形勢不利だったら、

嫌になってしまいますね。

なので麻雀をやっているとかなりメンタルが鍛えられます。

今日も2戦して3着2回でした。。。ふう。。。
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和象戯(将棋)駒 ~その2~

2021年06月20日 | その他の将棋
和象戯駒の「金鳥」です。

といきなり言われてもわかりませんね。

金鳥は「萑歩」の裏面です。

萑歩は普通の将棋の歩兵ですので、

金鳥は「と金」ということになりますね。



なお、萑歩の「萑」は昔の字だそうで、

現代では「雀」、孔雀(くじゃく)の雀ですね。


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空蝉 Round 3 ~その15~

2021年06月12日 | 創作書体
作ほど完成しました空蝉です。

磨いたらの柾目の赤色が予想以上に強く現れ、

赤柾に近い感じに仕上がりました。

使用と手入れを繰り返すと、

艶っぽく茶褐色へ変化するでしょう。

木地を判別する修行が足りないな、と反省しつつも、

お客様にとっては良い誤算なので、

そのままお納め致します。

修正した字母もいい感じです。

よかった、よかった。


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駒師の麻雀 ~その13~

2021年06月10日 | 麻雀
鳳凰卓でプレーしていますが結果は悪いですね。

このペースだと降段しますね。

毎回自分なりのテーマや仮説を持って臨み、

局後に反省して、その課題解決に必要な情報を収集します。

麻雀でも将棋でも、

負けが込んでいる時は気持ちが逸り、

直ちにプレーしたくなりますが、

課題解決に必要な情報を収集し、自習し、

よく理解するまで対局を控えるのが私流です。

復活できるかな?

六段に落ちたら、七段復活まで麻雀の記事はお休みします。


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求む! 西御門 ~その3~

2021年06月08日 | 創作書体
気分が乗っている日を選んで、

西御門の字母を作っています。

気に入るものが出来るには、

同じ字を何回も書きますので、

完成にはまだまだ時間が要りそうです。





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駒師の麻雀 ~その12~

2021年06月06日 | 麻雀
考えを整理して自分の言葉で語ると、

知識として定着するのは、将棋も麻雀も同じですね。

このシリーズはその目的で続けています。

麻雀に興味の無い方は読み飛ばして下さい。

さて、前回の記事では、和了できる時は出来る限り点数を高くする努力をする、

みたいなことを書きました。

今回は、明らかに自分の手が大きくならない時どうするか?

について書きたいと思います。

この場合、点数を追わず、スピード最優先で、

他家の手を潰すことに尽力することになります。

打点がもともと無いので、かえって迷わず済みます。

麻雀の75%は、相手の手を潰す作業、実はとても地味なゲーム、

というのが私の理解です。

有効な手が4回に1回入ってくれればいいですが、

開局から終局まで、ずっと相手の手を潰す展開になる時もあります。

特に上級者同士の対局だと、相手のチャンス手をつぶす、

1000点、2000点ぐらいの手が連続し、

僅差のまま終局することも結構な頻度であります。

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錦旗 Round 3 ~その11~

2021年06月04日 | 錦旗・水無瀬・源兵衛清安
久しぶりですね。

薩摩黄楊で作る錦旗書です。

この書体は完成度が高いんでしょうね。

色々いじってみようという気が起きません。

錦旗のままで変わらないのが、

この書体の価値の様な気がします。

この成桂も素敵です。


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清定 Round 2 ~その4~

2021年06月02日 | 清定書
清定の角です。

角の「用」の字の縦棒は3本ありますが、

清定では左側(画面では右側)がちょっと太いんですよね。

他の書体には見られない傾向で、

その感覚があるので、

結局画像のとおり、縦棒3本の太さを

概ね揃えて彫ってみました。

あんまりいじりすぎると清定じゃなくなっちゃうので、

この辺りが限度かと思います。

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