魚龍書 ～その１３～

魚龍書のつづきです。

「埋め」作業の３回目が終わり乾燥させているところです。


九州と異なり、１月の仙台は非常に乾燥していまして、

とにかく漆が乾かなくて困っております。

あっ、失礼、漆は湿度が無いと乾かないんです。

場合によっては機械で加湿しなければならないかも知れません。


ついでと言ってはなんですが、

こちらは、盛上練習用に作っている

仙佳作の天童上彫り駒です。

蓋つきの箱に入れて３日が経過しましたが、

ごらんのとおりで少しずつしか乾きません。

困ったものです。。。。

雨でも降ってくれないかなぁ。。。


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アイディア商品のご紹介 【追伸】

過日当ブログで紹介させて頂いた

将棋駒形ワッペンです。

1月25日（土）加部道場の子供将棋教室に

通う子供たちに席主を通じて進呈させて頂きました。

「くじ引き」の様な形で配布致しましたので、

大変盛り上がりました。

当然のことながら子供たちは大喜びでした。



このワッペン、何処に貼り付けるのでしょう？

手提げ袋とかな？

お母さんとよく相談してくださいね。



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リサイクル駒９ ～その３～

駒の洗浄が終わりましたので、

とりあえず９枚だけ軽く研磨してみました。

まあまあですね。

将棋を指すには十分です、

というか元々出来の良い駒だと思います。

当初の写真と見比べてみましょう。



リフレッシュ出来た様です。



ただし、今回は盛上練習用の駒づくりですので、

これは途中経過、次は彫刻部分をサビ漆で埋めます。

作業は続きます。。。


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リサイクル駒９ ～その２～

前回の続きです。

仙佳作の天童上彫りを洗浄しました。

具合はどうでしょうね？



ふむふむ。。。。



まあまあかな。。。

駒尻にカビの跡がありますが、

削って目立たない様になればいいですね。


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リサイクル駒９ ～その１～

ご縁がありまして、当家に参りました

仙佳作の天童楷書彫駒です。

木地はおそらくシャム黄楊だと思います。

普及品の機械彫りの駒ですので、

所有されていらっしゃる方も多いかと思います。

先日知人がこれと同じ駒を所有していて、

その駒で対局を致しました。

使ってみて思ったのですが、

想像以上に彫刻機の精度と

木地形成の精度が高くちょっと驚きました。

新品を購入しても良かったのですが、

それでは面白くありませんので、

オークション経由で中古品を入手致しました。



さて、この駒ご覧の様にかなり汚れています。



もう一組もこんな感じです。

ホコリにまみれていましたので、

恐らく倉庫みたいなところに

長期間放置されていたのでしょう、

布の染料が駒に付着しています。

これも修復して参ります。

最終的には盛上の練習用にする予定です。

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玉山作 天童楷書 ～その２～

玉山作の天童楷書彫駒です。

何十年もかけて積みあがった汚れを

落とすべく洗浄しました。

漆が剥がれまくっていますねー

古い駒を洗うと大概この様になります。

時々駒の洗浄方法についてお問合せを

頂くのですが、漆の直しが出来ない方は、

駒を洗ってはいけません。

この様になっちゃいます。


剥がれた漆は、遅かれ早かれ剥がれるものでしたので、

ここでしっかり剥がしておくのも大切かと思います。

しかしながら、もう少し綺麗にしたいですねー

今一度洗浄してみます。

つづく

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アイディア商品のご紹介

昨日当工房に届きました「布製将棋盤」です。

パステルカラーが綺麗ですねー

小生の場合、将棋盤というと、

「木に近い色で」とか

「和風な感じ」などの発想から

抜け出せませんでしたが、

柔軟な発想の方がお作りになられると

こういう仕上がりになるのですねー

勉強になりました。

あ、駒は小生作です（念のため）。

一緒にワッペンも頂きました。


アイロンがあれば、簡単に接着出来る様です。

「どこに貼り付けるか？」

将棋教室の子供たちに聞いてみたいと思います。



制作の模様はコチラへ⇔Ｅ刺繍工房


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第４０期 女流名人位戦

第４０期女流名人位戦が開幕しましたね。

女流名人かつ奨励会三段の里見さんに

強烈な攻め将棋で知られる中村二段が

挑戦しています。

第１局の結果はコチラへ⇔女流名人位戦のＨＰ

さて、写真はその第１局で使用された駒です。

作者は棋楽師こと林田英男氏との事です。

最近の女流タイトル戦でよく使用されてますね。

盛上駒は専門外なので

小生がコメントしても説得力無いと思いますが、

大変素晴らしい作品だと思います。

優しい表情の淇洲ですねー

筆ならではの表現がとても美しいと思います。

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魚龍書 ～その１２～

魚龍書にサビ漆を入れています。

一般的なサビ漆はもう少し乾いた感じだと思いますが、

このサビ漆は小生のオリジナルです。

「○○と▲▲と□□と漆」を黄金比率で混ぜて作ります。

塗りたてですので、ヌラヌラと光っております。


彫埋駒の失敗で最も嫌なのが「ピンホール」です。

サビ漆部分に小さな穴が出来る現象ですね。

このくらいサラサラのサビ漆なら

ピンホールは出来ません。

但し、乾燥するのに時間がかかります。

１回サビ漆を入れたら、一週間は次の作業が出来ません。

時間はかかりますが、その分品質が高まります。

ここは手が抜けないところです！

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玉山作 天童楷書 ～その１～

縁が有って小生の元へやって参りました

玉山（久徳）作の天童楷書です。

天童楷書は数多く作られていますが、

正直申し上げますと、

出来がイマイチなものも結構見かけます。

ただ、この天童楷書はいいですね。

木目の詰まった本黄楊木地に、

玉山師本人或いは職人さんでも筆頭格の方が

彫られたものかと思います。

相当に使い込まれ汚れています。

また、経年劣化で漆が剥離しています。

徹底的にリフレッシュしてみたいと思います。


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MOTTAINAI ～その４３～

写真はオークションで購入した将棋盤の

オマケに頂いた駒台です。

材料は。。。。。。カヤですかね？？

ご覧のとおり四角い木を組み合わせただけの

単純な作りで、色気が無いですねぇ。。。

天面は、、、、、、

ご覧のとおりです。

小さいながら深く鋭いキズは、

面取りがあまりされていない駒の剣先

によって作られたものでしょう。

折角のご縁ですので、

この駒台を修理してみたいと思います。

つづく

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根付 本格派 ～その９７～

いきなりーで申し訳ありませんが、

完成しました根付です。

厳密に言えば「ちょっと前に完成してた」です。

少し雰囲気を変えて、「筋彫り＋朱漆」にしてみました。

如何でしょう？

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魚龍書 ～その１１～

魚龍書の目止めをしています。

駒は漆が滲んだら終わりですので、

凄く気を遣う場面です。

滲みは漆が木の導管などを辿ってしまうのが主因ですが、

木地の種類によってその出方は様々です。

一般的に柾目はタテ縞に、板目はボンヤリと出ます。

そして稲妻杢は、稲妻模様を辿って漆が滲む事がよくあります。

ですので、たっぷり目止めをしなくてはならないのですが、

一方で目止めをし過ぎると

木地と漆との間に目止めの膜が出来てしまいます。

この加減が悩ましいところです。

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5手詰 詰将棋(Tsumeshogi) vol.49

ブログで動画を共有するやり方がやっと分かりました。

5手詰　詰将棋(Tsumeshogi) vol.49


製作者は「振り飛車党」さんです。

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清龍書 ～その１～

さてさて、お客様からご発注頂きました

新たな駒の制作に取り掛かります。

今度は清龍書です。

奥野清龍と申し上げた方が分かりやすいかも知れませんね。

あの名人駒の作者「奥野一香」が作った書体です。

「昇龍（＝奥野錦旗）」ではなく、

清龍をチョイスされるところがシブイですねー


ただ、個人的に少々野暮ったいと感じる箇所が

２、３ありますので、現代風にスッキリさせながら、

勢い良く彫りたいと思います。

納期は６月です。

頑張ります！！

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