駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

初代書 Round7 ~その9~

2020年02月29日 | 一字書
初代書の成銀です。

冷静に見ると、、、、

ヒトヤネが半分ありませんので、

将棋を知らない人が、

これを「金」と読むことはないでしょう。

まして並彫の成銀なんてカタカナの「ケ」ですからねぇ。



木地の真ん中に妙な縦線が入っていますね。

これも個性です。

折角駒形にまでなったのですから、

駒にならなきゃね。












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宝丹書 紫檀駒

2020年02月25日 | 雑感
ヤフオクで偶然発見した作者不明の宝丹書駒です。

AIの効果だと思うのですが、

最近の広告は私が興味を持っていそうなものを

コンピュータが自動的に予想して、

広告として掲載してくるので、

探す手間が省けます。

しかし、なんとなく見透かされているようで

怖い気もします。

まあ、それはさておき、

画像の駒はかなりの趣向ですね。

書体銘は「宝丹」と刻んでいますが、

一般的には「長禄」と呼ばれているものです。

洒落てますね。

紫檀木地を私は彫ったことがありませんが、

線が出ていないことからすると、

相当ボソボソしているのではないでしょうか。

素敵なアイディアと思いますが、

この組み合わせは、私には出来ません。。

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初代書 Round7 ~その7~

2020年02月23日 | 一字書
裏面の字母紙を貼りました。

珍しくカラー印刷ですね。

単なる印刷設定誤りです。

しかし、意外と見やすい。

この駒をパートナーに、

詰将棋選手権一般戦の連続完全回答と

再度アマ名人戦の県大会優勝を狙います。

前にも書いたかも知れませんが、

駒をお買い上げ頂いた方が、

アマプロの区別なく棋戦優勝されるので、

その方々の幸せではなく、

「今度は俺の番!」をマジで狙っております。
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初代書 Round7 ~その6~

2020年02月21日 | 一字書
表面の彫が終った自分用の初代書です。

加齢と共に勝率が落ちる将棋、

仕方ないと思いつつも抵抗したくなるのが人情、

それを支えてくれるのが新しい駒です。

私と駒の付き合いは、ずっとこの繰り返しでした。

女房が飽きたから「お取替え」って訳にはいきませんんし、

一夫一婦制の日本において多妻は許されませんが、

駒はそのルールには縛られません。



対局開始時の「王将の譲り合い」が嫌いなので、

3玉ではなく、双玉仕上げにしました。

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リサイクル駒 一心作 中彫 ~その5~

2020年02月19日 | リサイクル駒
木地の凹みを均し彫直しました。

中彫なのに木地がいいですね。

虎斑まで混ざっています。

しかし、これは時代と場所によって価値観が変わります。

この駒が作らてた当時、恐らく最高級品は「柾目」だったと思います。

印材店さんに聞いた話ですが、

その当時、虎斑や根杢は捨てられ、燃やされていたそうです。



虎斑や根杢は言わば「廃物利用」の発想から生まれたものだそうです。

個性や違いが尊ばれる現代において、

「揃い」にそれ程の価値があると私はまったく思いませんが、

当時異端児だったそれらの木地を廉価駒に使用した背景は理解できます。
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無剣書 Round2 ~その9~

2020年02月15日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
無剣の角行です。

この書体の特徴は、

大駒が特に太字で、

彫るとメチャクチャ深くなることでしょうね。

太字は盛上げよりも彫駒向きの書体だと思います。

賛否あるかと思いますが、

そういう発信を続けて参る所存です。。




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リサイクル駒 一心作 中彫 ~その4~

2020年02月13日 | リサイクル駒
漆を入れ直し、余計な目止めと漆を研ぎ出したところです。

木地がそもそも平滑に形成されていなかったケースもありますが、

天然木材は時間の経過と共に「曲がる」場合があります。

湿度に注意しながら保管すればいいのですが、

そんなこと知らない方の方が多いですね。



目止めが取り除かれず残っている箇所は、

色が濃く見えると思います。

この部分は周囲と比べると凹んでいるんですね。

駒木地の表面が平滑でないと、

指した時の感触と音が悪くなります。

脚の長さがズレたテーブルや椅子の様に、

上方から軽く押すと、カタカタ乾いた音がします。

私なら気になって将棋どころではありません。。。。
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リサイクル駒 一心作 中彫 ~その3~

2020年02月11日 | リサイクル駒
目止めが乾きましたので、漆を入れました。

古い作品です。

目止めに何を使用しているのか分かりません。

洗浄で最初の目止めの効果が失われている可能性もあり、

かなり念入りに目止めを行い、漆も厚めに入れました。



この後、新作なら研ぎ出すだけでいいのですが、

修復はそう簡単ではありません。


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リサイクル駒 一心作 中彫 ~その2~ 

2020年02月09日 | リサイクル駒
一心作の中彫です。

軽く汚れを落として目止めをしました。



漆が剥がれる原因は色々ありますが、

この症状は木地の曲がりが原因ですね。

木地と一緒に漆が曲がり、

その力に負けたり、衝撃で割れて欠損する現象です。



これ以上漆が剥がれない様に目止めで抑えます。


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初代書 Round7 ~その5~

2020年02月07日 | 一字書
初代光匠書の銀将です。

銀と言う字を分解すると、

「金」と「良」という字になるので、

ある方が「金より良い」と言ってました。

まあ、冷静に考えて日常では当てはまりませんが、

こと将棋に限ればそれはよくあることですね。

今日も持ち駒が金じゃなくて銀だったら勝てていた将棋がありました。

従って正しくは

「金より良いこともある」でしょうか。。。



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初代書 Round7 ~その4~

2020年02月05日 | 一字書
初代光匠書の金将です。

王将を除けば、成る事ができないのは金だけ、

金より上はない、ってことなんでしょうね。

先日ニュースで金の値が上がっていると言ってました。

何百年の時が過ぎても、人間の金に対する評価は変わらないんですねぇ。



裏側はこんな感じです。

難あり木地ですが、それも個性と私は思います。


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リサイクル駒 一心作 中彫 ~その1~

2020年02月01日 | リサイクル駒
我が家にやって参りました、

一心作の中彫です。

劣化が激しいですが、

木地は本黄楊で、手彫りです。



この類の駒は一目修復が大変なのですが、

久しぶりにチャレンジしてみたいと思います。

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