駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

清定 Round 2 ~その22~

2023年01月29日 | 清定書
手入れをしております清定一字書です。

汚れが付着していましたので、

固く絞った水ぶきタオルを使って

それを落とし、

その後油を補いました。

水ぶきしていると驚かれることが多いですが、

私が作る駒は、制作の過程で、

その程度の水分で木地が曲がったりしないように

していますので、安心してください。

お手入れが簡単なのもよい駒の条件の一つと考えています。


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清定 Round 2 ~その21~

2022年08月31日 | 清定書
ハチワンダイningバーさんから、

一時帰宅しております清定の一字書です。

お客様が対局されている様子を拝見し、

実際にそうなった訳ではありませんが、

「やっぱり双玉の方がもめなくていいな」

と思い、



点を足してます。

ついでにこの銀将、





漆の塗り漏れを発見しましたので、

このタイミングで修正します。

まだまだ修行が足らんな。。。

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清定 Round 2 ~その20~

2022年06月29日 | 清定書
ハチワンダイニングバーさんで使って頂いております、

清定の一字書です。



使用による変化の確認と、

メンテナンスのために、一時帰宅致しました。





けっこう使っていただけている様で、

角が落ち始めている駒があります。

また、どうしても食べながら、もしくは飲みながら、

になりますので、手垢以外のものが付着します。

ゆえにメンテナンスが重要です。



油を使って全面の汚れを落としました。

やっぱり、活躍している駒はいい表情をしてますね。

使われてこそ銘駒!

至言です。



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清定 Round 2 ~その19~

2022年02月22日 | 清定書
清定の一字書です。

試作品を参照しながら、

字母紙を修正しました。

字母を作っている時は、

それでいいと思っていても、

作品になると感じが違うケースはよくあります。

全体的に文字のサイズを一回り小さくし、

右斜め上に数度傾きを入れました。

横幅を狭めたものも多かったです。

また、修正するかも知れませんが、

いったんこの辺りで字母の修正は終わります。




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清定 Round 2 ~その18~

2022年01月21日 | 清定書
清定の一字書です。

完成しました。

試作ですが、どうでしょうね?

ちょっと出来上がりが想像と違い、

課題もいくつか見つかりましたので、

自分としては不満です。

しかし、試作は課題の発見を目的に作るものですから、

そもそも課題の無い試作品を望むことが間違ってますね。

全てがそうではないのですが、個性的な書体って、

絶妙なバランスの上に成り立っているものが多く、

切り離して一字書にすると、

そのバランスを保たせるのが難しいです。

字母紙は更に修正しますが、

プレーに支障はないので、

作品の記録には残します。
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清定 Round 2 ~その17~

2022年01月19日 | 清定書
清定です。

余分な漆を研ぎ落しました。

水を使いましたので駒が濡れてます。

そもそも木材は水分を多く含むと

曲がったり、ひび割れたりしますので、

そうならない様にすることが大事です。

また目止めが水溶性だと漆が剥離することがあります。

昔は、そのあたりのことに気づいていないまま

作られている作品が多く、

私の中では〇〇作と▲▲作は特に漆の剥離が多い認識です。



乾いたら漆の具合をチェックします。

出来が悪いものは修正するか作り直しですが、

試作なのでそのまま進めるかも知れません。
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清定 Round 2 ~その16~

2022年01月17日 | 清定書
清定の一字書です。

2回目の漆を入れました。

長年駒づくりをしていますが、

私の場合、漆塗りが一発で決まることはまず無いので、

面倒でも重ね過ぎに注意しながら、

2回塗ることに決めています。

ウイルス対策で使用している加湿器が、

漆の乾燥を早めてくれていますが、

食パンと違って、駒づくりにおける漆の、

「外はカリカリ、中はしっとり」

には気を付けなくてはなりません。
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清定 Round 2 ~その15~

2022年01月15日 | 清定書
清定です。

目止めをしました。

今私が使っている目止めは透明なニスですので、

ご覧の様に塗布すると彫跡がくっきりと浮かび上がり、

作品の大まかなイメージがつかめるかと思います。

何度もコメントしていますが、

この木地は導管が太いので、

かなり慎重に目止めをしましたが、

それでも「滲むんじゃないか?」と

正直、まだビビってます。

目止めが強すぎると彫が埋まってしまったり、

漆と木地の間に目止めの「層」が出来てしまう心配があり、

何年経っても気を使わされるところです。

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清定 Round 2 ~その14~

2022年01月11日 | 清定書
清定の一字書です。

残る歩兵20枚を一気に彫りました。

当初、余り歩は作らない予定でしたが、

木地師さんが形成を失敗したと思われる、

極端に薄い歩兵木地がありましたので、

それを加え20枚としました。



出来上がったら自分用として使い込むことで、

棋力の維持・向上を実現しつつ、

更に長く愛用される駒づくりのヒントを得たいと思います。
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清定 Round 2 ~その13~

2022年01月09日 | 清定書
清定の龍王です。

書の素敵なところは、

同じ字でも書いた人によって異なるところ、

私はそう思っています。

この龍の字は、他に類を見ない独創的な字、

そう思うのですがいかがでしょうか。



こちらは龍馬ですが、、、、普通ですね。



銘も入れました(ちょっと失敗しました)。

残るは歩兵のみとなりました。

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清定 Round 2 ~その12~

2022年01月05日 | 清定書
清定の成香です。

成桂の最終画が、

笑っている人の口みたい、

という話を前回致しましたが、

この成香はいかがでしょうか?

私個人としては、

人が雲の上に乗って飛んでいる、

そんな風に見えます。

孫悟空?

筋斗雲(きんとうん)?

妄想が過ぎるだろ!

って言われますね。





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清定 Round 2 ~その11~

2022年01月03日 | 清定書
清定の成桂です。

金の中央部分が略され、

まん丸でΦ(ファイ)みたいになっているのが

この書体の特徴ですね。

また、最終画が▼で、

まるで笑っている様に見えませんか?

藤原定家さんは、

意外とお茶目な方だったのではないか、

と勝手に思っています。(^^ゞ





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清定 Round 2 ~その10~

2021年12月28日 | 清定書
清定一字書の金将、、、、、、、

ではなく成銀です。

金将に比べると、少しだけ字が略され、

サイズも一回り小さくしてあります。

まあ、そもそも源平に仕上げますので、

金将(黒色)と成銀(赤色)を

間違えることはないとは思いますけどね。

端材を使った試作品ですが、

次第に愛着が湧いている様で、

完成が楽しみになってきました。

使い易く、飽きにくく、勝負の邪魔はせず、

将棋が楽しくなる、それが私が目指す駒です。

この試作利用して、

面取りの仕方を工夫してみようかと思っています。

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清定 Roiund 2 ~その9~

2021年12月26日 | 清定書
清定の香車です。

将棋駒の根付(ねつけ)は香車が始まりだった様ですね。

刀の鍔(つば)付近にぶら下げたそうですので、

最初の持ち主は武家の人々ということになります。

香車の一直線な利きを、武士道になぞらえ、

好む人が多かったそうです。

久しぶりに香車の根付作ってみようかな。









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清定 Round 2 ~その8~

2021年12月21日 | 清定書
清定の桂馬です。

なんか、ちょっと力強い感じに

なり過ぎていないか? 心配です。

ただ、今更引き返せませんので

このまま信じて進みます。





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