竹内淇洲 Round 3 ～その１５～

竹内淇洲です。

先ほど完成致しました。

薩摩黄楊の明るい黄色が綺麗ですね。

朱漆との相性も良い様です。

ご依頼主の元へ旅立ちます。。

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竹内淇洲 Round 3 ～その１４～

漆を入れました。

裏面は朱漆、源平仕上げです。


杢は導管がどの様に走っているか分からず、

思わぬところから滲んだりしますので、

全く油断のならない木地です。

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竹内淇洲 Round 3 ～その１３～

目止めが終りました。

本当は16日に終えて、

その翌日は漆入れを予定していました。

しかし、東京で人生初の航空機の欠航に遭い、

広島へ戻るのが一日遅れてしまい、

その関係で工程が一段階遅れてしまいました。

駒作りにおいて「乾燥」が占める割合は高く、

それを短縮することは失敗につながりかねません。

ここは、進みたいのを辛抱し、

ひたすらに乾くのを待ちます。。

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竹内淇洲 Round 3 ～その１２～

竹内淇洲です。

駒尻の銘、仕上げ彫も含め、

全ての彫が終りました。

このまま無事に仕上がってくれることを祈ります。

その成否は確実な目止め次第でしょうね。

繰り返しになりますが、

粘りのある良い薩摩黄楊の木地です。

木地の良さを損なわない様に頑張ります。

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竹内淇洲 Round 3 ～その１１～

淇洲の裏面です。


成銀、成桂、成香も

彫り上がりました。



残るはと金だけですね。

最後まで油断は禁物です。。

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竹内淇洲 Round 3 ～その１０～

竹内淇洲です。

表面の彫が全て終わり、

現在は裏面の彫に移っています。

いい書体ですね。

成銀まで一気に彫りました。

ただし、こういう状況が怖いですね。

何事も調子に乗ると良くありません。

印刀を研ぎ直してから、

次のステップに移ります。

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竹内淇洲 Round 3 ～その９～

竹内淇洲の飛車です。

攻めの主役と見る方が多いと思いますが、

右玉（左玉）党の私には、

守護神！という表現の方がしっくりきます。

淇洲の飛車はやや控えめで上品な感じが好きです。

心を込めて彫らせて頂きます。。

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竹内淇洲 Round 3 ～その８～

大駒の彫刻に入りました。

角行は画数が少ないので気持ちは楽なのですが、

太い部分は深く彫る事になりますので、

印刀の刃に注意が必要です。

刃は欠けるとき「プチッ！」

という音がします。

駒師にとっては何とも嫌な音です。。

そうならない様に、気を付けております。

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竹内淇洲 Round 3 ～その７～

銀将の次は金将です。

金の字の「ひとやね」から彫りはじめ、

それが終ったら、

将の字は「つくり」から彫る方が、

私はやりやすい気がします。

その順で彫ったら、最後は

画像の様になりました。

これが正しいかどうかは分かりませんが、

失敗を避けて、手が勝手に印刀を

運んでくれます。

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竹内淇洲 Round 3 ～その６～

銀将です。

最も画数の多いこの駒を彫り終えると、

折り返し地点を過ぎた様な気になります。

ただ、この辺りで悪い意味での慣れが出て、

思わぬ失敗をする事があります。

一息ついて、気持ちを新たにして集中します。

しかし、上手い字ですね。

私には絶対に書けない。。。

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竹内淇洲 Round 3 ～その５～

竹内淇洲の桂馬です。

出来上がりは、、、、

まずまずかと思います。

最近の将棋は桂馬が主役になることが多いですね。

昔は桂馬の高跳び歩の餌食、

なんて言いましたが、

その格言が通用しない場面が多くなりました。

先日ある方に、

「局面によりますが、

　概ね桂馬１枚と歩３枚なら互角」

と教わりました。

最初は違和感を覚えましたが、

指してみると納得できる場面もありました。

将棋は絶えず進化しているんですね。

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竹内淇洲 Round 3 ～その４～

竹内淇洲の香車です。

全体的に少し小さめな文字サイズですね。

これは淇洲に限った事でなく、

他の書体でも見られる傾向かと思います。



一般的に香車の駒木地は、

タテは桂馬と同じですが、

ヨコ幅はスリムになっています。

これに桂馬と同じ文字サイズで書きますと、

バランスが悪くなるので、

少し細めというか少し小さめに書く

ということですね。

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竹内淇洲 Round 3 ～その２～

字母紙がよく乾いた事を確認し、

彫刻の作業に入ります。

そろりそろりと、

歩兵を彫ってみました。

画像では分かりませんが、

粘りのあるいい木地です。

木目の詰まり具合もいいですね。

こういう木地の駒音は

しっとりしていて、

指していて楽しくなります。



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竹内淇洲 Round 3 ～その１～

新作の準備に入ります。

竹内淇洲です。

前作は某奨励会員の親御さんからの

ご依頼で制作致しましたが、

早いものであれも５、６年前ですね。

淇洲や金龍は玄人好みの書体で、

オーソドックスな仕上げが大半ですが、

今回は趣向で仕上がる予定です。



木地は孔雀目です。

残念ながらこの写真の木地は片減りしていて、

減ったところまで研ぎますと、

木地が薄くなり過ぎて使えません。

最近はオークション等でも入手可能な駒木地ですが、

一般の方がこういう瑕疵を発見するのは

相当に難しく、画像では発見不能だと思います。

これが予備がある歩兵で良かった。

お気を付け下さい。。

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金龍書 Round2 ～追伸～

金龍書をお買い上げ頂きましたお客様より

指し初めのお写真を頂戴しました。

指し初めのお相手は、なんと広瀬プロですね。

是非一度ブログをご覧下さい。

⇒８月のオリオン

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