駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

和象戯(将棋)駒 ~その32~

2021年12月01日 | その他の将棋
完成しました和象戯駒です。

木地は御蔵島産本黄楊でオール柾目、

源平仕上げの彫駒、書体は明朝です。

細かい作業の連続で骨が折れましたが、

終わってみれば清々しい気分です。



多分、今のところこの仕様の和象戯駒は、

世界に一つだけですね。

オーナー様の最終チェックが済めば納品となります。

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和象戯(将棋)駒 ~その31~

2021年11月19日 | その他の将棋
和象戯駒です。

漆の研ぎ出しが終わりました。

ここでも出来のチェックをします。

どうも1~2枚は作り直した方がいいようです。

月末までになんとか仕上げたいですねぇ。



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和象戯(将棋)駒 ~その30~

2021年11月13日 | その他の将棋
和象戯駒です。

黒漆を入れました。

文字が細いので濃い漆を一気に入れますと、

文字が漆で埋まってしまい、

部分的に彫埋め状態になってしまうので、

薄い漆を二度塗りにします。



裏面は朱漆です。

塗り漏れや斑(むら)がないかをよく確認します。

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和象戯(将棋)駒 ~その29~

2021年11月07日 | その他の将棋
和象戯駒です。

仕上げ彫を終え、全面に目止めをしました。

目止めは地味な作業ですが、

失敗しますと全て作り直しになりますので、

とても大事な工程です。



充分乾燥させたら漆を入れます。



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和象戯(将棋)駒 ~その28~

2021年10月31日 | その他の将棋
和象戯駒の「靏玉」です。

将棋でいうところの王将です。

雨かんむりに鶴と書きます。

意味は普通の鶴と同じらしく、

苗字に使われることが多い様です。

昔は兄弟が多かったので、

分家は本家と区別しやすくするために、

苗字を少し変化させることがしばしばありました。

この字もそうやって広まったものかも知れません。



全ての彫りが終わりましたが、

目止めをする前に、今一度彫りの総チェックを致します。





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和象戯(将棋)駒 ~その27~

2021年10月26日 | その他の将棋
和象戯駒の「鶏鷹(けいよう)」です。

鶏という字は、旁の「鳥」が「力」になっており、

文字というのは本当に変化を重ねてきたのだなぁ

と思います。

前回ご紹介しました「飛鷹」が成るとこの駒になります。



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和象戯(将棋)駒 ~その26~

2021年10月23日 | その他の将棋
和象戯駒の「飛鷹」です。

駒の動きは、


\    /
 \ ● /  
  鷹    
 / \  
/   \
「斜め四方に何マスでも動け、
前に1マスだけ動ける。
飛び越えては行けない。」

です。

普通の将棋の角行に似てますが、

頭が弱くないんですね。




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和象戯(将棋)駒 ~その25~

2021年10月13日 | その他の将棋
和象戯駒の「燕行」です。

燕羽が成るとこうなります。

前後には1つずつしか進めない燕羽が成るには、

かなりの手数を要しますし、

和象戯には持ち駒ルールがありませんので、

燕行が見られる機会は実際にはかなり少ないかと思います。

駒の利きは飛車と全く同じです。

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和象戯(将棋)駒 ~その24~

2021年10月11日 | その他の将棋
和象戯駒の「燕羽」です。

二度目の登場ですが、こちらは成駒ではなく、

大駒の燕羽です。

初期配置は自陣の2段目中央、

将棋で言えば王将の真ん前です。

駒の利きは、
         
    ●    
─ ─ 燕 ─ ─
    ●    
         
横に何マスでも動け、縦に1マス動けますが、

飛び越えては行けません。

横限定の飛車みたいな感じですね。








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和象戯(将棋)駒 ~その23~

2021年10月07日 | その他の将棋
和象戯駒の「延鷹」です。

延という字は「のびる、のばす」などの意味がありますので、

遠くまで飛べる、みたいな意味ですかね。

実際駒の動きは、


    │    
  ● │ ●  
  ● 延 ●  
    │    
    │    

縦に何マスでも動ける上に、

横と斜め前にも1マス動けます。

鷹という字が一番細かくて神経を使いますが、

まだあと四羽もいます。。。



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和象戯(将棋)駒 ~その22~

2021年10月05日 | その他の将棋
和象戯駒の「鶏飛」です。

このキーワードでググりますと、

中国雲南省の都市名がヒットします。

雲南省は将棋駒木地の黄楊がよく採れる地域で、

駒づくりとは関係のある地域ですが、

さすがに江戸時代に交流があったとは考え難く、

これは単なる偶然でしょうね。

鶏は日本語ではニワトリ、それが飛ぶ、、、、、

あんまり強そうではないですね。

ただ、飛ぶ鳥(鶏)は飛鳥(あすか)と言いますので、

その意味かもしれません。


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和象戯(将棋)駒 ~その21~

2021年10月02日 | その他の将棋
和象戯駒の「雲鷲」です。

鴟行の成駒です。

読み方はたぶん「うんじゅう」だったと思います。

雲の鷲(わし)ですね。

意味はよく分かりませんが、

雲が浮かぶ大空を鷲が

スーッと飛んでいるようなイメージでしょうね。

駒の利きは以下の通りです。

●     │     ●
  ●   │   ●  
    ● │ ●    
    ●  雲 ●    
    ● │ ●    
      │      
      │      
縦に何マスでも動け、斜め前に3マス、

横と斜め後ろに1マスまで動ける。

飛び越えては行けない。

めちゃめちゃ強い!!!
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和象戯(将棋)駒 ~その20~

2021年09月30日 | その他の将棋
和象戯駒の「鴟行」です。

読み方はたぶん「しぎょう」だったと思います。

鴟は「トビ」と読むそうで、

現代で使っている「鳶」の古い字かも知れません。

動けるマスは前方に1マスと左右斜め後方に1つづつなので、

それほど強い駒ではありませんが、

この駒が成るとめちゃめちゃ強くなります。

続きは次回に。





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和象戯(将棋)駒 ~その19~

2021年09月26日 | その他の将棋
和象戯駒の「隠狐」です。

読み方は「いんこ」でいいんですかね?

鳥のインコと音は同じですが、

たぶんそれの当て字ではなく、

隠れている狐っていみでしょうね。

差し詰め忍者みたいな存在でしょうか。

前回紹介しました走兎が成ると隠狐になります。



隠狐は2種類あって、

最初から隠狐で成らない(裏面は何も書いていない)タイプもあります。

作品にするときは、判別がしやすいように源平仕上げにします。



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和象戯(将棋)駒 ~その18~

2021年09月24日 | その他の将棋
和象戯駒の「走兎」です。

読み方は「そうと」でいいですかね?

走る兎なので、素早く捕まりにくい、

ってことでしょうか。

このキーワードで調べたら、こんな画像が出てきました。



齋藤美洲さんという方の根付です。

⇒齋藤美洲根付彫刻展

あんまり強そうでは無いようです。(^^ゞ




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