駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

リサイクル駒 駒乕號本店 ~その4~

2022年02月06日 | リサイクル駒
先ほど修復が終わりました

駒乕號本店龍雲作の彫駒です。

結局駒乕號本店の情報が少なく、

この駒の正確な制作時期は分かりませんでした。

プレーに支障がないぐらいには修復できたかと思います。

私の工房は駒のドックみたいなもの、

活躍の場を求めて新たな旅に出発しました。

⇒YAHOOオークション
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 駒乕號本店 ~その3~

2022年02月03日 | リサイクル駒
洗浄してみました。

表面にこびり付いた茶褐色の物体は、

砂糖の類(たぶん飴)だと思いますが、

これが木地の内側まで染み込んでいて、

奇麗には落とせませんでした。



角行と銀将各1枚が他の駒師による作品でしたので、

その2枚は作り直しますが、

全体をどのレベルまで修復するかは未定です。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 駒乕號本店 ~その2~

2022年01月28日 | リサイクル駒
ネットでいろいろ調べてみました。

画像は過去にヤフオクに出品されたものです。

写真のみ拝借致しました。

⇒YAHOOオークション

まず「乕號」は「コゴウ」と読む様です。

また、正しい店名は「駒乕號本店(コマコゴウホンテン)」らしいです。

所在地も調べますと、

大阪府 大阪市中央区 東平1丁目3-7

と出てきます。

ただし、グーグルのストリートビューを見る限りでは、

お店は閉まっている様にも見えます。

(違っていたらゴメンナサイ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 駒乕號本店 ~その1~

2022年01月24日 | リサイクル駒
詳しくは知らないのですが、

大阪乕號工房、龍雲作の彫駒です。

一度手に取って見たくて入手しました。

古い作品ですね。かなり汚れてます。



ネットで検索すると、画像は結構出てきますので、

単に私が知らなかっただけかも知れません。

リサイクルしながら、この駒の情報を収集してみたいと思います。



作者が違う駒も交ってますね。

復活できるかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 一心作 中彫 ~その6~

2020年07月15日 | リサイクル駒
一心作の本黄楊中彫です。

修復後、木地の曲がりなどが出ていないか、

暫く様子を見ていましたが、

問題は無い様でしたので、

オークションへ出しました。

今ではまず見ることが無くなった、

手彫りの中彫です。

天童産の駒なのに、

東京を意識していたのでしょうね、

木地は虎斑交じりで、薄くスマートです。

洒落てますね。

⇒YAHOOオークション


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 一心作 中彫 ~その5~

2020年02月19日 | リサイクル駒
木地の凹みを均し彫直しました。

中彫なのに木地がいいですね。

虎斑まで混ざっています。

しかし、これは時代と場所によって価値観が変わります。

この駒が作らてた当時、恐らく最高級品は「柾目」だったと思います。

印材店さんに聞いた話ですが、

その当時、虎斑や根杢は捨てられ、燃やされていたそうです。



虎斑や根杢は言わば「廃物利用」の発想から生まれたものだそうです。

個性や違いが尊ばれる現代において、

「揃い」にそれ程の価値があると私はまったく思いませんが、

当時異端児だったそれらの木地を廉価駒に使用した背景は理解できます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 一心作 中彫 ~その4~

2020年02月13日 | リサイクル駒
漆を入れ直し、余計な目止めと漆を研ぎ出したところです。

木地がそもそも平滑に形成されていなかったケースもありますが、

天然木材は時間の経過と共に「曲がる」場合があります。

湿度に注意しながら保管すればいいのですが、

そんなこと知らない方の方が多いですね。



目止めが取り除かれず残っている箇所は、

色が濃く見えると思います。

この部分は周囲と比べると凹んでいるんですね。

駒木地の表面が平滑でないと、

指した時の感触と音が悪くなります。

脚の長さがズレたテーブルや椅子の様に、

上方から軽く押すと、カタカタ乾いた音がします。

私なら気になって将棋どころではありません。。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 一心作 中彫 ~その3~

2020年02月11日 | リサイクル駒
目止めが乾きましたので、漆を入れました。

古い作品です。

目止めに何を使用しているのか分かりません。

洗浄で最初の目止めの効果が失われている可能性もあり、

かなり念入りに目止めを行い、漆も厚めに入れました。



この後、新作なら研ぎ出すだけでいいのですが、

修復はそう簡単ではありません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 一心作 中彫 ~その2~ 

2020年02月09日 | リサイクル駒
一心作の中彫です。

軽く汚れを落として目止めをしました。



漆が剥がれる原因は色々ありますが、

この症状は木地の曲がりが原因ですね。

木地と一緒に漆が曲がり、

その力に負けたり、衝撃で割れて欠損する現象です。



これ以上漆が剥がれない様に目止めで抑えます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 一心作 中彫 ~その1~

2020年02月01日 | リサイクル駒
我が家にやって参りました、

一心作の中彫です。

劣化が激しいですが、

木地は本黄楊で、手彫りです。



この類の駒は一目修復が大変なのですが、

久しぶりにチャレンジしてみたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玉刀作 天童楷書 彫将棋駒

2020年01月06日 | リサイクル駒
ご縁がありまして我が家に参りました、

玉刀作天童楷書の彫駒です。

作者の玉刀師について調べてみました。

⇒天童市の観光サイト

ご本名は小野幸市さんと言うのですね。

大正12年生まれとのことですので、

ご存命なら97歳ぐらいでしょうか。

木地は黄楊でしょうが、産地は不明です。

現代のものと比べて形成の精度がやや甘いのは、

当時のことですので仕方ないです。

手作業で大量の駒を生産していた頃の作品でしょうか、

さささーっと彫った印象です。

駒師にとって使い込まれた駒は、

最高の教材です。

多くの気づきを頂きましたので、

クリーニングを施し、再び現役へ復帰して頂きましょう。

⇒YAHOOオークション


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一乕作 安清書 本黄楊 彫将棋駒

2019年08月29日 | リサイクル駒
一乕作 安清書 本黄楊 彫将棋駒です。

一乕(いちとら)は、故大竹治五郎師の別銘とのことです。

浅彫りの手本として長く所持していましたが、

遊具として活躍できないのは、

駒自身が望んでいないでしょう。

金将と余り歩が不足していましたので、

拙作ですが追加させて頂きました。

今週のヤフオクに出品致しました。

経過を見守って下されば幸いです。

⇒YAHOOオークション



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鷹山作 錦旗書 本黄楊柾目 彫将棋駒

2019年08月22日 | リサイクル駒
骨とう品店経由で入手した鷹山作の彫駒です。

ここ数年で仲良くなったお店なのですが、

将棋駒が入った時はかならず連絡をくれます。

この場を借りまして感謝いたします。

ところで皆様、「山買い」って言葉をご存知ですか?

古物商業界用語で、

例えば蔵1つとか家の中にあるもの全部、

のようにまとめ買いすることをそう呼ぶそうです。

この駒はそんな山買いの遺品の中にあったそうです。

保存状態が良く、あまり使われた形跡がなかったのは良かったのですが、

歩兵が18枚でしたので余り歩は作って足しました。

更に勝手に玉将を加えて3玉仕様にして使用していました。

私は対局前の王将の譲り合い(時々、取り合い?)が好きではないので、

双玉仕様だと安心するのがその理由です。

1年ぐらいお世話になりましたので、

今一度クリーニングを施し、オークションへ出品致しました。

私よりもよく使って下さる方のところへ嫁げることを祈ります。

⇒YAHOOオークション




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 無銘錦旗 ~その4~

2018年11月17日 | リサイクル駒
色々考えましたが、

そのまま出品しました無銘錦旗の彫駒です。

時代の変化でしょうか、

物を大切にする感覚が支持されるようになり、

駒も多くの中古品が取引される様になりました。

ご理解のある方に使って頂けたら幸いです。

⇒YAHOOオークション

*******************
いつもご覧頂きありがとうございます。 
☆応援宜しくお願い致します!!!
ポチっと押して下さい!!☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
*******************

<お知らせ>
メッセージを送られる方へ
当方からのご返信が差し上げられませんので、
お名前、PCメールアドレス等をお忘れなく記載下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リサイクル駒 無銘錦旗 ~その3~

2018年11月14日 | リサイクル駒
前回の続きです。

王将と玉将の足し駒を作っていますが、

思わぬところで手が止まりました。

「ん? 作者銘は何て彫ったらいいのかな?」

この王将と玉将は私の作品なので、

私の銘を刻むのが正しいのですが、

その他の39枚と組み合わせてしまうと、

作品全体が私の作みたいになってしまいます。

リフォームした訳でもないので「改作」とするのも

不自然だし、、、、、困ったな。

目止めを乾燥させている間に考えます。

*******************
いつもご覧頂きありがとうございます。 
☆応援宜しくお願い致します!!!
ポチっと押して下さい!!☆
   ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へにほんブログ村
*******************

<お知らせ>
メッセージを送られる方へ
当方からのご返信が差し上げられませんので、
お名前、PCメールアドレス等をお忘れなく記載下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする