駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

和象戯(将棋)駒 ~その28~

2021年10月31日 | その他の将棋
和象戯駒の「靏玉」です。

将棋でいうところの王将です。

雨かんむりに鶴と書きます。

意味は普通の鶴と同じらしく、

苗字に使われることが多い様です。

昔は兄弟が多かったので、

分家は本家と区別しやすくするために、

苗字を少し変化させることがしばしばありました。

この字もそうやって広まったものかも知れません。



全ての彫りが終わりましたが、

目止めをする前に、今一度彫りの総チェックを致します。





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和象戯(将棋)駒 ~その27~

2021年10月26日 | その他の将棋
和象戯駒の「鶏鷹(けいよう)」です。

鶏という字は、旁の「鳥」が「力」になっており、

文字というのは本当に変化を重ねてきたのだなぁ

と思います。

前回ご紹介しました「飛鷹」が成るとこの駒になります。



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和象戯(将棋)駒 ~その26~

2021年10月23日 | その他の将棋
和象戯駒の「飛鷹」です。

駒の動きは、


\    /
 \ ● /  
  鷹    
 / \  
/   \
「斜め四方に何マスでも動け、
前に1マスだけ動ける。
飛び越えては行けない。」

です。

普通の将棋の角行に似てますが、

頭が弱くないんですね。




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女流ABEMAトーナメント

2021年10月18日 | 指す将棋
これは面白い。

プロよりは自分のレベルに近い女流の将棋は

昔から好きで、観るだけでなく、

棋譜を並べたりして楽しんでいましたが、

それをスマホで観られる時代なんですね。

ご覧になられると分かりますが、

持ち時間5分、1手指すごとに5秒が加算されるという、

チェスではメジャーなフィッシャールールを採用していますので、

今までにないスピード感を楽しめます。

悪手、疑問手が頻繁に出現する人間らしい将棋が観られる、

そこがこの番組の良いところだと思います。


学生だったころ、将棋道場の端っこで強い人たちが、

1局、10分切れ負けの「真剣」をやっていて、

よく、それを閉店まで観てました。

そこで繰り広げられている将棋は、

それまで自分が学んできたヘナチョコ将棋とは明らかに質が異なり、

将棋というより勝負と表現した方がぴったりで、

若かった自分を大いに魅了しました。

外ウマとか言ったかな?

周囲の人たちもどちらが勝つか賭けをしており(多分これも違法)、

貧乏学生だったので観ているだけでしたが、

熱気あふれるその雰囲気が好きでした。

女流棋士たちが繰り広げるABEMAの将棋は、

当然お金は懸っていませんが、将棋は真剣そのもので、

私が好きだったあの将棋を久しぶりに観た気がしました。

ご覧になるには980円/月必要ですが、

ABEMA・TVは将棋界の発展に多大な貢献してくれており、

私は気持ちよく払わせて頂きました。

⇒女流ABEMAトーナメント














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和象戯(将棋)駒 ~その25~

2021年10月13日 | その他の将棋
和象戯駒の「燕行」です。

燕羽が成るとこうなります。

前後には1つずつしか進めない燕羽が成るには、

かなりの手数を要しますし、

和象戯には持ち駒ルールがありませんので、

燕行が見られる機会は実際にはかなり少ないかと思います。

駒の利きは飛車と全く同じです。

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和象戯(将棋)駒 ~その24~

2021年10月11日 | その他の将棋
和象戯駒の「燕羽」です。

二度目の登場ですが、こちらは成駒ではなく、

大駒の燕羽です。

初期配置は自陣の2段目中央、

将棋で言えば王将の真ん前です。

駒の利きは、
         
    ●    
─ ─ 燕 ─ ─
    ●    
         
横に何マスでも動け、縦に1マス動けますが、

飛び越えては行けません。

横限定の飛車みたいな感じですね。








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第34期 竜王戦 ~その1~

2021年10月08日 | 日向のひとりごと
注目の番勝負が始まりましたね。

ここのところ、このお二人の将棋が沢山見られて嬉しいです。

ただし、内容は高度過ぎて、私もほとんど「観る将」です。

その第一局で使われている駒は、

掬水師の水無瀬書、赤柾ですが上品でやや大人しい感じです。

以前は虎斑や杢などのギラギラした木地の作品をよく見かけましたが、

TV中継のためか最近そういう駒の使用は少なくなりましたね。



駒は道具ですので、勝負の邪魔をしてはいけません。

見やすく、使い易いのが一番です。

⇒竜王戦中継サイト


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和象戯(将棋)駒 ~その23~

2021年10月07日 | その他の将棋
和象戯駒の「延鷹」です。

延という字は「のびる、のばす」などの意味がありますので、

遠くまで飛べる、みたいな意味ですかね。

実際駒の動きは、


    │    
  ● │ ●  
  ● 延 ●  
    │    
    │    

縦に何マスでも動ける上に、

横と斜め前にも1マス動けます。

鷹という字が一番細かくて神経を使いますが、

まだあと四羽もいます。。。



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和象戯(将棋)駒 ~その22~

2021年10月05日 | その他の将棋
和象戯駒の「鶏飛」です。

このキーワードでググりますと、

中国雲南省の都市名がヒットします。

雲南省は将棋駒木地の黄楊がよく採れる地域で、

駒づくりとは関係のある地域ですが、

さすがに江戸時代に交流があったとは考え難く、

これは単なる偶然でしょうね。

鶏は日本語ではニワトリ、それが飛ぶ、、、、、

あんまり強そうではないですね。

ただ、飛ぶ鳥(鶏)は飛鳥(あすか)と言いますので、

その意味かもしれません。


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和象戯(将棋)駒 ~その21~

2021年10月02日 | その他の将棋
和象戯駒の「雲鷲」です。

鴟行の成駒です。

読み方はたぶん「うんじゅう」だったと思います。

雲の鷲(わし)ですね。

意味はよく分かりませんが、

雲が浮かぶ大空を鷲が

スーッと飛んでいるようなイメージでしょうね。

駒の利きは以下の通りです。

●     │     ●
  ●   │   ●  
    ● │ ●    
    ●  雲 ●    
    ● │ ●    
      │      
      │      
縦に何マスでも動け、斜め前に3マス、

横と斜め後ろに1マスまで動ける。

飛び越えては行けない。

めちゃめちゃ強い!!!
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