駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

出品中です。

2010年06月30日 | 金龍・淇洲
福岡への引越しでちょっと更新が滞っており

申し訳ありません。

そんなタイミングで出品されている金龍です。

お時間のある方はご覧下さい。

家中ダンボールだらけで、どうにもなりませーん。

すみませーん。。。。

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自戦記@新幹線のぞみ号

2010年06月28日 | 日向のひとりごと
静岡→福岡へ移動する新幹線の車中で、
自戦記の作成にチャレンジしてみました。
将棋雑誌や新聞の自戦記や観戦記を何気なく読んでいますが、
書くのって大変なのですね。
拙い内容ですが、お許し下さい。


開始日時:2010/06/27 8:34:34
棋戦:将棋倶楽部24(早指し1手30秒)
手合割:平手
先手:日向(四段)
後手:**usiwaka(五段)
手数----指手---------消費時間--
1 2六歩(27) ( 0:12/00:00:12)
2 3四歩(33) ( 0:03/00:00:03)
3 2五歩(26) ( 0:02/00:00:14)
4 3三角(22) ( 0:02/00:00:05)
5 7六歩(77) ( 0:03/00:00:17)
6 5四歩(53) ( 0:11/00:00:16)
●最近の振り飛車は、兎に角大人しくないですね。
 定跡はよく知らない小生ですが、基本的に挑戦は受けて立ちます。


7 3三角成(88) ( 0:10/00:00:27)
8 3三桂(21) ( 0:02/00:00:18)
9 5三角打 ( 0:03/00:00:30)
●多分後手優勢の変化なのでしょうが、勝負はやってみなければ分かりませんね。
 定跡書の勉強は難しく、変化図の掘り下げがなかなかできていないことが多いようです。
 それを見越して、多少悪い変化でも力戦に持ち込んでしまうのが小生流です。


10 4五桂(33) ( 0:09/00:00:27)
●当然こうきますね。鬼殺し戦法などでも似たような指し方があります。角が手持ちなら48金で受けますが。。。

 
11 6八玉(59) ( 0:39/00:01:09)
12 5五角打 ( 0:14/00:00:41)
13 7七桂(89) ( 0:03/00:01:12)
●68玉の一手に、77桂馬で防ぐしかありません。


14 3七桂成(45) ( 0:04/00:00:45)
15 3七桂(29) ( 0:03/00:01:15)
16 3七角成(55) ( 0:03/00:00:48)
17 3八金(49) ( 0:22/00:01:37)
18 5五馬(37) ( 0:37/00:01:25)
●歩損ですが、手番を握りました。24歩で歩切れを解消しながら、飛車の活用を図ります。


19 2四歩(25) ( 0:06/00:01:43)
20 2四歩(23) ( 0:13/00:01:38)
21 2四飛(28) ( 0:11/00:01:54)
22 2二歩打 ( 0:01/00:01:39)
●さて、問題の局面です。当初の読みは29飛車でしたが、後手からの37桂馬が気になり疑問手を指してしまいました。
 しかし、37桂馬には25飛車で良かった様です。


23 2六角成(53) ( 0:27/00:02:21)
24 1九馬(55) ( 0:28/00:02:07)
●田楽刺しがあるので、忙しくなってしまいました。香損です。


25 3四飛(24) ( 0:06/00:02:27)
26 3二金(41) ( 0:18/00:02:25)
27 5四飛(34) ( 0:24/00:02:51)
28 5二香打 ( 0:07/00:02:32)
29 3四飛(54) ( 0:18/00:03:09)
30 5五馬(19) ( 0:06/00:02:38)
●後手は駒得ですので、局面を落ち着かせようとします。先手は暴れなくてはなりませんが、直ぐには無理です。双方指手が難しい。



31 4八銀(39) ( 0:28/00:03:37)
●駒損を補うには、駒の効率を上げるしかありません。中央へ動かし活用します。


32 4五馬(55) ( 0:28/00:03:06)
●疑問手だと思います。

33 3五飛(34) ( 0:25/00:04:02)
●これが逆先になります。

34 5四馬(45) ( 0:26/00:03:32)
35 3四歩打 ( 0:10/00:04:12)
36 4二銀(31) ( 0:08/00:03:40)
37 4五桂打 ( 0:16/00:04:28)
38 4一桂打 ( 0:12/00:03:52)
●しっかり受けられて先手が損したように見えますが、歩1枚の犠牲で他の駒の活用を図る暇を作ります。


39 4六歩(47) ( 0:23/00:04:51)
40 4四歩(43) ( 0:10/00:04:02)
41 3三桂成(45) ( 0:05/00:04:56)
42 3三桂(41) ( 0:03/00:04:05)
43 4七金(38) ( 0:23/00:05:19)
●桂馬はいつでも取れますので、慌てないのがコツかと。47金の金も働いてきました。先手の駒ばかりが動いています。


44 4三馬(54) ( 0:28/00:04:33)
45 5六歩(57) ( 0:12/00:05:31)
●この56歩は、相手の駒の効率を下げる意味です。52の香車がよく効いていますので、歩を伸ばすことで、香車の利きが減ります。
 また、自陣への直射をなくすことで、威力を弱めます。金銀の進路も確保され、一石二鳥の一手でだと思います。


46 7四歩(73) ( 0:15/00:04:48)
47 5七銀(48) ( 0:14/00:05:45)
●77の地点が争点になりますので、銀の援軍を送ります。39にいた銀が働いてきました。


48 7五歩(74) ( 0:20/00:05:08)
●疑問手のように見えますが、どうなんでしょうね。一目有り難いです。


49 3三歩成(34) ( 0:04/00:05:49)
50 3三銀(42) ( 0:03/00:05:11)
51 7五飛(35) ( 0:04/00:05:53)
52 7二飛(82) ( 0:01/00:05:12)
●26の馬が浮いてますので、飛車交換したくなりますよね。少し誘っていました。
 これで勝負形になります。


53 7二飛成(75) ( 0:25/00:06:18)
54 7二銀(71) ( 0:02/00:05:14)
55 4八金(47) ( 0:06/00:06:24)
●これで、まだまだ難しい局面です。後手の香車得ですが、かなり差が縮まっています。


56 7五歩打 ( 0:23/00:05:37)
57 6六銀(57) ( 0:21/00:06:45)
58 7六歩(75) ( 0:07/00:05:44)
59 8五桂(77) ( 0:07/00:06:52)
●65に跳ねると、64歩~65歩で66銀を追われます。こちらに跳ねるのが良いと思います。

60 6四桂打 ( 0:26/00:06:10)
●筋っぽい桂馬ですが、、、、

61 7八玉(68) ( 0:27/00:07:19)
●危ない様ですが、これでまだまだ粘れます。

62 8四歩(83) ( 0:25/00:06:35)
●これも緩手だと思いますが、、、、

63 7三歩打 ( 0:21/00:07:40)
64 7三桂(81) ( 0:04/00:06:39)
65 7三桂(85) ( 0:13/00:07:53)
66 7三銀(72) ( 0:02/00:06:41)
67 6五桂打 ( 0:13/00:08:06)
●馬筋を遮りながら、銀を攻めます。

68 7七歩成(76) ( 0:22/00:07:03)
69 7七玉(78) ( 0:05/00:08:11)
70 7四銀(73) ( 0:26/00:07:29)
71 7三桂打 ( 0:07/00:08:18)
●だいぶ迫ってきました。すでにここでは互角の形勢だと思います。

72 7一金(61) ( 0:13/00:07:42)
73 7二歩打 ( 0:04/00:08:22)
74 6五銀(74) ( 0:05/00:07:47)
75 7一歩成(72) ( 0:07/00:08:29)
●65の銀に挨拶している暇はありません。


76 6六銀(65) ( 0:12/00:07:59)
77 6六玉(77) ( 0:16/00:08:45)
●こういう場面は、同玉が手筋。

78 7六馬(43) ( 0:25/00:08:24)
79 5七玉(66) ( 0:03/00:08:48)
80 2九飛打 ( 0:25/00:08:49)
●疑問の飛車打ち。。。。

81 6一飛打 ( 0:24/00:09:12)
82 4二玉(51) ( 0:06/00:08:55)
83 4一金打 ( 0:29/00:09:41)
●この金はあまり打ちたくありませんが、仕方ないですね。

84 5三玉(42) ( 0:17/00:09:12)
85 3六馬(26) ( 0:14/00:09:55)
●馬取りをかわしながら逆詰めろ。
 まだ難しい局面ですが、、、、、
86 3五歩打 ( 0:27/00:09:39)
87 6三飛成(61) ( 0:07/00:10:02)
88 投了 ( 0:06/00:09:45)
●後手頓死。

冷静に見れば、先手敗勢の将棋だったと思います。
悪い局面を指しながら、駒の効率を引き上げ、相手の実力を図り、敗勢を徐々に挽回して行くことができた将棋でした。
内容はともかく、相手の土俵に飛び込む積極性を貫いたことが勝因かも知れません。

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石川清峰師匠のこと

2010年06月27日 | 将棋駒製作
写真をご覧下さい。

まるで筆で書いたような素晴らしい彫駒です。

某盤駒店で販売中の写真を頂いて参りました。

価格は彫駒で約10万円!!

作者は石川清峰師、

昨日お話しました大澤富月師匠とお二人で、

富士駒の会を牽引されていらっしゃいます。

師は木地づくりもされます。

彫りと同様に、木地づくりにも一切妥協がなく、

これでもかというほど丁寧に作っていらっしゃいます。

東京や四国からも多くの駒師が買いに来ています。

最近は、駒づくりよりも駒木地づくりが忙しいご様子です。

駆け出しのころ、随分教えて頂きました。

と言いましても、頂けるアドバイスは、

「彫なんていうのはなぁ~

 とにかくバンバン彫ることだ~、ガハハ!!」

みたいなもので、一見すると何も教えていないように感じます。

実は、小生の彫に勢いが足りないことを分かった上での、

アドバイスであり、とても的確な指導をされる先生です。

駒づくりもご夫婦で仲良くされており、人生の先輩としても

とても尊敬できる方です。

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大澤富月師匠のこと

2010年06月26日 | 将棋駒製作
このブログで師匠の作品を掲載するのは初めてですね。

福岡へ参りますので、お礼の気持ちを込めて、

我が師匠大澤富月師について書かせて頂きます。

写真は、現在オークション中のものを頂戴してきました。

作品は薩摩黄楊の根杢、安清書の盛上駒です。

これをじっくり何ヶ月もかかって作るのではなく、

もの凄いスピードで作られます。

しかも一人で作っています。

まー小生が言うのもなんですが、

人間業ではないですね。

彫りでも埋めでも盛上でも、一気にやってしまう、

その集中力が図抜けていますね。

それと手際の良さといいますか、無駄な動作がありません。

文字ではお伝えできなくて残念ですが。。。


閉鎖的な将棋駒業界において、プロであるにも関わらず、

制作のノウハウをオープンにしているのも素晴らしいことです。

今までそんな方は一人としていませんでした。

人として尊敬できる方です。

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「指宿」って読めますか?

2010年06月25日 | 将棋駒製作
めずらしく風景の写真です。

どこでしょう?

。。。。。。。

鹿児島県は指宿(いぶすき)です。

小生は最初、読めませんでした。。。

写っているお山は、確か開聞岳だったと思います。

自分で撮った写真ではありませんので、

構図が上手いですね~

WEB上で無料配布されているものを頂戴してきました。


ここ指宿は、薩摩黄楊のふるさとです。

もう10年近く前ですが、木地を求めて一人車に乗り

地元の印材店を訪ねたことがあります。

出発前に電話で

「5角形の綺麗な駒形になった木地がありますか?」

と尋ねたのですが、電話の相手がヒドイ薩摩弁で

何を言っているか分からず、

とりあえず行くことにしました。

行ったらびっくり!



あったのは、ただの木っ端でした。


がっかりした小生を見かねて、

お優しい薩摩の印材店さんは、

ラーメンをご馳走して下さり、

更にスーパーのレジ袋2個分の木地を

お土産に持たせてくれました。

こんな木っ端もらっても。。。。。


でも、それがこの世界にのめり込む

大きなきっかけとなるから不思議ですね。

そこから孤軍奮闘の木地づくりがスタートです。

家庭用のノコギリ1本とサンドペーパーだけで、

朝から晩まで作業していました。

日本の端っこで、木地づくりを4年もやっていましたが、

元来不器用な上に、手作業では数が作れず、

結局成功しませんでした。

ただ、おかげさまで1、2枚程度なら

今でも苦労なく作れます。


おっと、いつの間にか昔話になってしまいました。

写真のせいですね。

福岡へ行きましたら、

またあの印材店を訪ねるつもりです。

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NEW HERO

2010年06月24日 | 日向のひとりごと
えーっと、相変わらず情報が遅い日向です。

写真の方は、広瀬六段です。

最近知りましたが、お若いのに随分強いそうです。

羽生名人を破って王位戦の挑戦者になられました。

すごいですね。ニューヒーローの誕生です。

振り飛車穴熊を多用されるそうで、

過日引退された大内九段を彷彿させます。

若年でタイトル挑戦された方の殆どは、

A級棋士になっていますね(屋敷さんゴメンナサイ)。

今度時間がある時に棋譜を並べてみたいと思います。

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真っ白な木綿のシャツ

2010年06月23日 | 金龍・淇洲
9月の展示会へ出品予定だった金龍書です。

今回の転居によりそれができなくなりましたので、

オークションへ出すことに致しました。

この作品、以前お伝えしたとおり、

敢えて板目で揃えています。


今日は、板目に対する個人的な考えを

少し書かせて頂きますね。

一般的に板目は、相対的に価値が低いとされています。

木取り(どの方向から木を切るか)の違いですので、

やや曲がりやすい傾向はありますが、材料は同じです。

希少性の違いはありますが、

残りは「好みの違い」であり、

それほど大きな差だと小生は思っていません。

海岸に打ち寄せる波の様な板目模様は、

それはそれで素敵ですし、磨きこんで行くと

独特の色合いに変化して行きます。

また、対局者の目線で考えれば、

シンプルな木地ほど目が疲れません。

服装と同じで、得てして「飽きの来ないもの」は、

シンプルな素材を活用したものが多いと感じます。

そうですね、、、例えるなら、

「仕立ての良い、真っ白な木綿のシャツ」

それが板目に対する小生の見方です。


高級木地はそれはそれで厳然たる価値があり、

素晴らしいのですが、

それが全てではないと思っています。

高級木地しかご覧になったことの無い

オークション代行会社の方から、

「見た目がシャム黄楊っぽいね」

なんて言われてしまい(どこが!!??)、

ちょっと残念でしたが、

これも本黄楊木地が見せる確かな一面なのです。

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引越します!

2010年06月22日 | 将棋駒製作
えーと、私事で甚だ恐縮ですが、引っ越します。

行く先は、福岡県福岡市です。

4年ぶりの九州再上陸になります。

生まれも育ちも関東の小生ですが、

九州には魅かれるんですよねー

今から楽しみです。

荷造りを開始し、週末には出発です。

これからは九州で活動をすることになります。

引続き宜しくお願いします。

それと、お詫びが一つ。

この関係で、9月に予定していました展示即売会は

作品ともども出席できないことになりました。

申し訳ありません。

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新木地入荷です。

2010年06月21日 | 将棋駒製作
木地の買い付けに行って参りました。

その中でも代表的1組を写真に納めました。

やや赤色の柾目に虎斑が入った綺麗な木地です。

御蔵島産です。

木地師さんは「ちょい虎」なんて言っていましたが、

このくらいが上品でよい感じです。

さて、似合う書体は。。。。。?

ゆっくり考えますね。


掲載しませんでしたが、この他に杢を2組、

柾目を2組入手しました。

実は師匠から、木地のグレードを少し上げる様に

言われていましたので、丁度良かったです。

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失敗作2

2010年06月18日 | 将棋駒製作
えー、ここのところ何故か駄目なシーンばかりを

取り上げております。

駒作り初心者の皆様には、自信をつけて頂き、

それ以外の方には優越感を覚えて頂けているかも

知れませんね。


写真は、オリジナルの「聖隷書」です。

将棋初心者向けの隷書を作ったのですが、

オリジナル第一作目は、このあり様です。

ヒドイ滲みです。。。。

こんな形で皆様の前に出ることになるとは。。。


読者の方々から、失敗作をそのままに

するのではなく、寄付してはどうかと

アドバイス頂きましたので、

制作途中となっておりましたこの作品を

とり急ぎ「研ぎ出し」までやってみました。

確かに将棋を指すのに支障はなさそうです。


どなたか学校、施設等に寄付できる方に、

無償で進呈させて頂きます。

ご希望の方は

①お名前
②〒番号、住所
③お電話番号
④寄付予定先
 (学校、施設、老人ホームなど)
⑤応募理由

を明記の上、左下のメッセージ(メール)で

ご連絡下さい。

なお、当選者の選定は小生に一任頂きます。

結果は当ブログにて個人情報を伏せた形で

お伝えすることになります。

予めご了承下さい。

応募が無かった場合は、再び押し入れ行きです。

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将棋駒のメンテナンス法

2010年06月17日 | 将棋駒製作
写真は、ずっと保管してきた小生の第一号作です。

贔屓目に見ても、拙い作品ですね。

でも、思い出深い作品です。昨日、親友に進呈しました。


リサイクルなどもやってきましたので、

この辺で自分なりに出した、

駒メンテナンスの結論をお示ししたいと思います。

ご参考になれば幸いです。

なお、実際の作業に関しては自己責任で

お願い致します。


1.手入れ
 まず、駒を使う前に手を洗っています。

 使用後は、キメの細かい柔らかい布で
 軽く、丁寧に乾拭きします。
 布は少し厚手の眼鏡ふき
 「マイクロファイバークロス」
 を使っています。
 強く拭き過ぎると木地が減りますので、
 その点を注意しています。

2.油の使用について
 1~2年に一度ぐらいです。
 木目が際立つので油を塗りたくなりますが、
 椿油は「不乾性」なので、ベタベタが残り、
 木地が黒ずむ原因になるだけです。
 荏油などの「乾性」の油にして下さい。

3.汚れた場合の洗浄について
 一般的に駒に水分は厳禁なのですが、
 汚れを落とすには洗うしかありません。
 洗った後は水分を素早く取り除きます。
 経験上、板目や杢は水に濡れると必ずと言っていいほど、
 曲がるかヒビ割れますので原則洗いません。
 木地の状態によってはそれ以外でも曲がったり、
 ヒビ割れたりしますので注意が必要です。
 曲がったりヒビ割れた駒は作り直しになります。
 また、水溶性の目止めが使われている作品の場合は、
 目止めが溶けて、漆が剥がれます。
 その部分については、目止めと、漆入れの作業を
 やり直す必要があります。
 
 汚れの原因によって処置方法を変えています。
 ①油汚れの場合
 油を分解する必要がありますので、
 中性洗剤で洗います。
 柔らかい歯ブラシを使っています。
 洗った後、ぬるま湯でよーく濯ぎ、
 その後、乾いたタオルで上下から挟み、
 木地についた水分を素早く除きます。
 場合によってはドライヤーも併用します。
 
 洗浄後白っぽくなりますが、
 木地の奥に染みていた油が
 3、4日すると染み出してきます。
 まだ、油っぽい様なら、再度洗います。

 ②タバコ汚れの場合
 歯磨膏「ザクトライオン」を付けて洗います。
 酵素の働きで、ヤニ成分を分解・除去して
 くれる様です。
 研磨剤が入っていますので、
 擦り過ぎないようにしています。
 洗浄後の処置は①と同様です。

 ③手垢の場合
 洗剤で洗っても落ちなかった手垢は、
 削り落とすしか無い様です。
 平らなガラス板に耐水ペーパー#1000以上を貼り、
 丁寧に水研ぎします(盛上駒はできません)。
 水よりもぬるま湯を流しながら作業すると
 良い様です。時々中性洗剤も併用します。
 ただし、削り過ぎに注意しています。


 水分が完全に蒸発したことを確認できたら、
 1.の作業をします。
 
4.カビ
 これはどうにもなりません。
 「カビキラー」などを試してみようかと
 考えていますが、現在の結論は処置なしです。


5.保管
 桐製の平箱が一番良いと思います。
 シリカゲルなどの乾燥剤を添えます。
 使わなくても、時々取り出し、風通しの
 良いところに置いたり、乾拭きしています。
 梅雨の時期は特に注意しています。
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失敗の山

2010年06月16日 | 将棋駒製作
小生が生んだ失敗作たちです。

時間が有るときに、押入れの奥から取り出して、

眺めたりしています。

手前の王将は、研ぎの段階で漆が飛んでしまいました。

かわいそうですね。。。。

その他、サビ漆の調合が上手く行かず、

ムラになってしまった彫埋駒、

字母紙の貼る位置が悪く、彫った後に気づいたもの、

目止めが甘く滲んでしまったもの、などなどなど。。。

キリがありません。

完成品は人手に渡ってしまいますので、

拙宅に残っている自作の駒は、その殆どが

失敗作になります。

彼らは無言で語りかけてくるような気がします。

数々の「苦い思い出」が彼らを通じ甦ってきます。

ありがたい先生のような存在です。

いつも日陰にいましたので、

偶には明るいところに出してあげないとね。

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危うく。。。。

2010年06月15日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
制作中の蜀紅書です。

本日目止めを実施しましたが、、、、、

先ほど全ての目止めを洗い流したところです。

同時に字母紙も剥がれてしまいましたので、

すっぴんをさらすことになってしまいました。。。


なぜ、洗い流したかと言いますと、

目止めが厚くなり過ぎたからです。

滲みを恐れて粘度高めの目止めを使用したのですが、

それによって膜が厚くなりすぎてしまいました。

このまま作ってしまいますと、

漆と木地の間に「目止め層」のようなものが

出来てしまいます。

また、細いところに漆が入らなくなってしまう

可能性もかなり有ります。

作業のやり直しはとても凹むのですが、

戻る勇気が大切かと思います。

駒作りは常に失敗と背中合わせですね。

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制作開始です。関根書。

2010年06月14日 | 永世名人書シリーズ
蜀紅書の彫が終了しましたので、

次の作品に取り掛かります。

迷ったのですが、やはり十三世名人関根書にします。

対抗馬だった「安清」は、次の機会と致します。

木地は木目の詰まった島黄楊を用意しました。

カチッ! といい音がします。

ただし、柾目が中心ですが、

板目が混ざっていますので「普段遣い」ですね。

今回は印刀の勢いを重視した彫り方をしてみようと

考えています。

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彫り上がりです! 蜀紅書 

2010年06月13日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
後半に入り、書体の癖も掴めた様で、

作業はスムーズに進行いたしました。

おかげさまで、彫り上がりです。

太字の字母紙は、自然に彫が深くなりますので、

通常よりも時間を要します。

丁寧にバリを取りながら作業していますので、

仕上げ彫りは殆ど要らないと思うのですが、

もう一回全ての彫りをチェックします。

今さっきまで、彫駒にするか彫埋駒にするか

悩んでいましたが、蜀紅はやはり彫駒ですよね!

新しい国産の本漆が入荷しましたので、

早速それを使用する予定です。


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