駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

蜀紅 Round 6 ~その13~

2023年10月31日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅です。

完成しました。

鏡面仕上げで光ってしまい、

虎斑模様が、

ハッキリしていませんが、

油を補うと、

模様がクッキリ現れると思います。

お客様のご了解が得られましたので、

発送致します。



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蜀紅 Round 6 ~その12~

2023年10月11日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
漆を入れました。

私の場合、漆の乾燥に室は使わず、

自然乾燥することとしています。

作る時期によって気温と湿度が異なりますので、

乾く時間も異なります。

この時期はどうですかね?

今日の名古屋はちょっと湿っぽい感じ、

湿度計が80%を示しています。




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蜀紅 Round 6 ~その11~

2023年10月08日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅です。

仕上げも含めて全ての彫りを終え、

目止めをしたところです。

目止めは厚すぎると

細かい部分が埋まってしまったり、

漆と木地の間に、目止めの層が出来てしまいます。

一方、薄すぎると、漆が木地に滲むだけでなく、

漆が剥がれやすくなります。

この加減が難しいところです。
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蜀紅 Round 6 ~その10~

2023年09月28日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
いつもは最後に彫る「と金」ですが、

気分を変えて、今回は先に彫りました。

「と」の一画目は縦棒ですが、

書体によってその後が違います。

縦棒を書いたあと、

そのまま反時計回りで、

まるでアルファベットの「e」を書く場合と、

一旦上方に戻り、記号の「&」の様に書く場合に分かれますね。


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蜀紅 Round 6 ~その9~

2023年09月26日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の王将です。

駒尻の銘も含めて、彫り終えました。

「蜀」の字は、中に「虫」の字があり、

これが彫りにくい。

ちなみに手ぬぐいは、

クラリネット奏者のマリィ凛(まりりん)さんと言う方です。

広島に居る時に、友人に付き合ってコンサートへ行き、記念に購入しました。

木地研磨の時の下敷き(失礼)として使用しております。



裏面の字母紙を貼り、後半戦のスタートです。

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蜀紅 Round 6 ~その8~

2023年09月21日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の飛車角です。

作風の関係上、比較的角行は彫り易いのですが、

何回彫っても飛車は難しく、

1枚あたりの作業時間は、

角行の2倍以上あります。

まあ、竜王と竜馬はもっと難しいですけどね。

全体バランスを意識しながらも、

目の前のひと駒に全集中です。





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蜀紅 Round 6 ~その7~ 

2023年09月19日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の金将です。

将の字の二画目、三画目のところに、

私なりのちょっとした工夫があります。

駒権師の作品は私の知る限り深彫駒だけなので、

おそらく字母は全て彫駒を前提に作られいるためでしょうか、

私にはとても彫り易いです。







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蜀紅 Round 6 ~その6~

2023年09月15日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の銀将です。

「将」のつく駒は三種類ありますが、

王将は一切略さず、

⇒金将⇒銀将の順に、

少し略した部分を入れて行くのが、

一般的な字母の作り方です。

蜀紅の「将」の字の中で唯一好きなのが、

この銀将の将の字で、

そういうルールみたいなものにとらわれず、

個人的には、全てこの「将」の字で

統一したほうがいい様な気さえします。

もちろん、お客様からのオーダーですから、

勝手に変更したりは、しませんよ。。。
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蜀紅 Round 6 ~その5~

2023年09月07日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
続いて、蜀紅の桂馬です。

今回、ちょっと刃幅の広い

彫刻刀を使用しているのですが、

彫り上がりを見る限りでは、

いい感じです。

使いやすい道具に出会えるか否かは、

職人にとってはとても重要なことです。
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蜀紅 Round 6 ~その4~

2023年09月03日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の香車です。

伐採後の乾燥期間がそれほど長くなさそうで、

更に柾目なので木地が柔らかいです。

刃が入り過ぎると彫り過ぎになるので、

そこに注意が必要ですね。

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蜀紅 Round 6 ~その3~

2023年08月18日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅の歩兵を彫り終えました。

木地が柔らかいので、

スピードは上がりますが、

刃が滑ったり、彫り過ぎたり、

そういうリスクも上がりますので、

注意が必要です。


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蜀紅 Round 6 ~その2~

2023年08月06日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅です、彫り始めました。

完成した作品の数からして、

最も多く彫っているのが、

この蜀紅の歩兵かも知れません。

そのせいでしょうか、

滑らかにスタートできました。

蜀紅は故・八代目駒権師を代表する書体、

彫駒が最も似合う書体です。











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蜀紅 Round 6 ~その1~

2023年07月22日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
次の作品の準備に入ります。

こちらもお客様からご支給頂きました、

御蔵島黄楊斑入りの柾目で作る、

蜀紅(しょっこう)です。

蜀紅を作るのは6回目になりますが、

前回作った時から一年半も経っているので、

気持ちは新鮮です。

書体と木地のバランスは良いと思います。
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蜀紅 Round 5 ~その17~

2021年01月24日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
先ほど完成しました蜀紅です。

画像には写しませんが、

王将の裏面にはオーナー様のお名前が刻まれています。

形成は木地師さんにお願いしましたが、

鹿児島まで行って持ち帰った木地ですので、

少し感慨深いです。

使い込むと茶褐色に変化し、

野性的な駒になると予想します。




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蜀紅 Round 5 ~その16~

2021年01月16日 | 大阪駒(蜀紅・草流・芙蓉・安清)
蜀紅です。

目止めと漆入れの作業が終りました。

漆は季節によって表情が変わることがあります。

寒いせいですかねぇ?

やや落ち着いた感じがします。

漆は湿度が高いと固まるので、

先ほどまで除湿器がフル稼働中でした。

今度は乾燥の工程に入りますので、

湿度と温度をある程上げないと漆が乾きません。

加湿器、加湿器。。。。。

あれ?どこだ?






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