駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

根付本格派 ~その141~

2018年03月26日 | 根付 本格派
棋士揮毫シリーズの続きです。

もう彫りは終わり、目止めまで済みました。

玲瓏は羽生善治さんがよく揮毫され、

超有名ですので解説は省略させて頂きます。

珍しいのは「木鶏」ですね。

先日王座を獲得された中村太一プロが

好んで揮毫される言葉だそうです。

wikipediaには、

「木鶏(もっけい)とは、荘子(達生篇)に
収められている故事に由来する言葉で、
木彫りの鶏のように全く動じない
闘鶏における最強の状態をさす。」

と書かれています。

続けてその由来は、

「故事では紀悄子という鶏を育てる名人が登場し、
王からの下問に答える形式で最強の鶏について説明する。

紀悄子に鶏を預けた王は、10日ほど経過した時点で
仕上がり具合について下問する。
すると紀悄子は、
『まだ空威張りして闘争心があるからいけません』 と答える。

更に10日ほど経過して再度王が下問すると
『まだいけません。他の闘鶏の声や姿を見ただけで
いきり立ってしまいます』  と答える。

更に10日経過したが、
『目を怒らせて己の強さを誇示しているから話になりません』 と答える。

さらに10日経過して王が下問すると
『もう良いでしょう。他の闘鶏が鳴いても、
全く相手にしません。まるで木鶏のように泰然自若としています。
その徳の前に、かなう闘鶏はいないでしょう』 と答えた。

上記の故事で荘子は道に則した人物の隠喩として木鶏を描いており、
真人(道を体得した人物)は他者に惑わされること無く、
鎮座しているだけで衆人の範となるとしている。」

との事です。

最初見たときは不思議な感じがしましたが、

教養のある方はよくご存知の様ですね。

私はこれで初めて知りました。

勉強になりました。

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