駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

卓上榧盤 ~その2~

2020年07月06日 | 将棋盤
インターネットの普及により、

それほど数は多くはありませんが、

盤駒の見分けに関する情報も見られるようになりました。

良い時代になりました。

画像は卓上榧盤の木口です。

木口は木を切り倒した時の切断面、

年輪が見える切り株の一番大きい部分です。



将棋盤の場合は、対局者に最も近い手前の部分になります。

盤は原則一枚板がもっとも良いと思われがちですが、

それは脚付きに限った話で、

一般的に脚付き盤より厚みがない卓上盤は、

原則通りにならない場合もあります。

その原因は「曲がり」で、

曲がりが出にくい様に考案されたのが接合盤です。

一枚板の板目と2枚接合の柾目では、

どちらが盤として高い評価が得られるかは分かれます。

もちろん、木取りの他に、

色合い、目節の有無などよっても、

評価は大きく異なります。

丁度、コロナ禍の影響でNHK杯は卓上盤でやってますね。

柾目の幅が揃っている上に、

接合部分が罫線の下に隠れていて、

木口から見ても接合枚数がはっきりしません。

高そうな盤だなー、って思いますが、

これだけ良いと、商売している身としては、

勿体なくて使えない。。。




コメント
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