<第9回では、市中の地本問屋たちが吉原と手を切ると言い出し、
蔦重は細見などを作っても、市中で売り広められなくなることを危惧する。
そんな中、鳥山検校(市原隼人)が、瀬川(小芝風花)を身請けしたい
という話を耳にする。その時、初めて瀬川を思う自分の気持ちに気付いた
蔦重は、ある行動に出る。
瀬川が、鳥山検校からの身請け話を「断りたい」と言い出した背景には
蔦重の存在があることを勘づく松葉屋と女将のいね(水野美紀)。
松葉屋はある日、いねは抜きにして瀬川と3人で話がしたいと
蔦重を呼び出すが……。 何も知らずにやってきた蔦重、障子の向こうでは
瀬川が客をとっていて、聞こえてくるのは男のうめき声。
気が付いて顔をしかめる蔦重に、松葉屋は「気持ちが入っちまうと、
聞こえ方が違うか?」と意味ありげに問いかけ、障子をそっと開ける。
思わず目を背ける蔦重に「どれだけ飾りたてたってこれ瀬川のつとめよ。
年に2日の休みをのぞいて、ほぼ毎日これさ。この先、どう考えてっか
知らねえけど、お前さんはこれを瀬川に、年季明けまでずっと
やらせるのかい? 客をとればとるほど命はすり減ってくもんだ。
年季明けの前に逝っちまうなんてこともザラさ」と現実を突きつけ、
「重三今、お前にできんのはな、何もしねえってことだけだ」と説得した。
MANTAN WEBより >
出だしは先週の最後の所から。階段から落とされた鶴屋(風間俊介)が
「もう吉原には関わりません」と言っていた。
しかし吉原から少しだけ離れていてもそう言われちゃ、蔦重としたは困る
だろう。せっかく「吉原よいとこ一度はおいで!」と書いた「吉原細見」が
吉原しか出せないのはつらいだろうから。
瀬川の渡りを見てしまった蔦重の心境…(検校の所へ行く道中を
見てしまった)つらっかたろうな~…
ある日。新之助がうつせみを身請けしたいが、どれくらいいかかるか蔦重に
聞いてきた、「300両ぐらいか?」と言ったら、新之助はガックリ肩を
おとしていた。そんなに稼いではいなかったからね。
そんな折、蔦重は瀬川に、「検校に行かないでくれ」と頼むが…瀬川にも
いろいろ立場や理由があるから蔦重には悪いがやんわりと断っていた。
瀬川の気持ちは的には揺らいでいたが、店側としては身請けしてほしいのだ。
朝、松葉屋に顔を出した蔦重は、「昼もう一回来てくれ」と言われ出直す。
松葉屋の主人半左衛門は蔦重を奥の間に連れてくる。
どんな思いで瀬川は仕事をしているか諭してから、そっとそばのふすまを
開ける。瀬川の背中が見え何をやっている最中だった。
一瞬蔦重と瀬川の目が合った。ふすまが閉じられて…
半左衛門から「これを年季明けまでやらせるのか?」と言われて、
何も言い返せなかった。これが女郎の仕事だと知っていても止めて一緒に
なってくれはつらいよな~。教養はあっても、家事とかしないだろうから。
そんな時、新之助がうつせみを連れだして足抜けを強行した。
しかし、二人は見つけ出され、うつせみは連れ戻され松葉屋の
女将いね(水野美紀)に水をかぶせられ折檻させられていた。
「どういうことか、わかってのかい!ここから抜けられないことぐらい、
最初からわかっていただろうに!」
うつせみにとって新之助一途はわかるが、瀬川のように金を積まれて出て
いくのが本当なんだろうが、新之助には300両の金は期待できない。
足抜けしたら戻されまた同じ仕事をしていかなければならない。
新之助は腹を切ろうとした寸前に、蔦重が飛び込んで止めた。
「腹切ってどうなる~!」と言ったかどうかは忘れたが…💦
その後、瀬川の身請けが決定した、1400両。
一大名が年間もらえる額をポーンと出せる鳥山検校って凄いな~。
話に聞くと、大名相手に金貸ししていたとか。それもかなりあくどい
方法だったらしい。それを瀬川は見抜けたのかな~(後々の話だが…)
なんか今日はちょっと泣けたけどね。
瀬川が蔦重に別れを言い渡す時の場面の時。ジーンときちゃった。
蔦重も悔しかっただろうけど…