細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

2013-07-19 08:34:48 | 研究のこと

昨日,また山口から返ってきました。17日,18日と一泊で山口県に出張していました。

今回は複数の目的を帯びた出張でしたが,初日の午後は,下関市の殿居小学校という全校生徒数16名の小学校での,土砂災害についての防災授業の見学でした。山口県の砂防課の職員が行なう防災授業です。

非常に勉強になりました。また,同時に,私自身も防災授業を実践していますので,見学した授業の課題,改善点も多く見いだせました。授業の後,県の施設の会議室をお借りして,山口県の砂防課の職員3名と,いつもお世話になっている審議監の二宮さんと私とで,振りかえりをしました。私の感想,意見もお伝えして,また私どもが実施している地震と家具固定の防災授業の概要,意図についてもお伝えして,ディスカッションしました。

山口県の土砂災害の防災授業も先駆的で,これも全国で義務教育の中で実施すべき内容であると強く思いました。近い将来,土砂災害,地震+家具固定など(地域によっては津波も)の防災授業が,義務教育に取り込まれるようになるべく,私は全力で努力しようと決意しました。

二宮さんは,H21の大水害を受けて,この防災授業の立ち上げにも関わられたようですが,この日に私と一緒に防災授業を見て,非常に多くのことを感じたそうです。私と見ることで(振りかえりも含めて),当時担当者のときには思いもしなかった重要性,意義,可能性を感じられたようです。

以前から私自身の特長とは認識していましたが,「本質をつかみきる」ことが改めて私の特長なのだと認識できました。他の人には見えない本質をつかみきった上で,皆に本質を伝え,てこの原理を活用しながら展開していく。防災授業にしても,品質確保にしても,すべてやり方は同じです。

今朝は追い込まれていることもあってやや気合いが入っていますが,肝をつかんで握りつぶす,という言葉で上記のイメージを自身の中で高めようとしています。

私の信頼する田村先生は以前,私の上記のイメージを,「細田先生は,き○○まをわしづかみしとる」という究極の表現をしておられました(笑)。

要は,感性で仕事している,ということでしょう。