人は、良い指導者に付かないと育ちません。指導者は必ずしも身近にいなくてもよいと思いますし、心の中で師匠と仰ぐ人も含めて、たくさんの指導者に付いていてもよいと思います。
上記は、3/23のJR東日本-東大コンクリート研一門の技術交流会の懇親会で、石橋忠良さんが私と私の指導学生におっしゃった言葉です。
同じく、人は良い環境に身を置かないと成長しません。
良い環境を整備することと、その環境を活かそうとする雰囲気を全体で醸成することが大事です。
私の所属する研究室では、私が着任した2003年10月以降、12年半の間、いろいろなチャレンジを重ねてきました。うまく行ったときもあるし、必ずしもうまく行かなったときもあります。
2015年度が終わろうとしていますが、現在の研究室の状況は私の理想的な状況からはほど遠い状況になってしまっています。
もちろん、それなりの環境ではあると思いますし、その環境の中できちんと育っている学生もいます。
様々な問題はあるかと思いますが、問題があるからこそ改善すればよい。今の私が心から納得できるような研究室になるよう、2016年度から新たなチャレンジをスタートしたいと思っています。
具体的なアクションは様々に起こしていくと思いますが、所属するメンバーそれぞれが、この「場」でこそ何を成し遂げたいと思っているのかをぶつけ合い、議論することがまず第一。そのような議論が活性化するような環境を整える必要があります。何もしたくない、ただ卒業できればよい、楽しければよい、というような雰囲気が蔓延するとすれば、存在しない方がよい組織です。
その次に、その「場」にメンバーが愛着を持ち、大切にしようと思い、実践することが大事。私も十分にできていません。外での活動がクリエイティブで楽しいだけに、研究室に来るとがっかりするときもありました。
決して学生たちだけのせいではありません。教員にも大きな責任があります。
せっかく集う仲間ですから、魅力的な場を創り上げ、皆が大きく成長する場となればと思います。
2016年度が楽しみです。