様々な人とつながって生きていける、仕事をできる、というのは本当にありがたいことです。
つながっている、ということは、お互いに影響を及ぼし合う、ということでもあります。
元から自覚しているつもりではありますが、多くの留学生を含む学生たちや、子どもたちも含む特に年下の方々への、自分自身の及ぼす影響は極めて大きいことを、最近改めて肌感覚で自覚を深めています。影響が大きいことは当然に悪い方向にも良い方向にも向かい得るので、よくよく配慮して日々を生きようと思っています。その方の人生を変えてしまうような局面も少なくありません。
秋は講義が多いのですが、学部、修士、博士課程の講義がスタートしました。博士課程の講義は全面リニューアル。私はあまり講義のスタイルを変えるタイプではありませんが、今年は例年以上に講義にテコ入れをしています。来年度は新たな講義「メインテナンス工学」も立ち上がります。まっさらの状況から講義を創り上げていきますので、これまた楽しみ。
私の講義は特殊だ、と受講した人やいろんな方から言われます。端的に言うと、「伝えたいメッセージが明確である」とのことです。先週、大学院の留学生のために講義を開講してくださった、草柳俊二先生の"International Project Management"を少し聴講しましたが、前川宏一先生曰く、草柳先生と私はタイプが似ている、とのことです。30年以上の国際建設プロジェクトの経験(大成建設)をお持ちで、その後、高知工科大学の教授を務められた草柳先生ですが、初日の講義では、田辺朔郎、青山士などの土木の大先輩の偉業や、白水堰堤、通潤橋などのローカルエンジニアがローカルマテリアルを駆使して創り上げた秀逸なインフラの紹介などもありました。若い優秀なエンジニアをどう登用するか、何が妨げているのか、というようなディスカッションも終盤にあり、盛り上がっていました。
私ももちろん、これからも修行を重ね、エンジニアとして、研究者として、また教育者として、少しでもレベルアップしていきたいと思っていますが、私が経験してきたことを学生や後輩たちにもっと積極的に伝えていこうという気持ちも少しずつ増えてきています。博士課程の講義の全面リニューアルはその一環です。コンクリートの「ひび割れ」について、私が経験してきた技術的なこと、社会マネジメント的なこと、等々をしっかりと伝える講義にしたいと思っています。そうすることで、博士課程の学生たちの研究力も向上すると期待しています。講義において、教育、研究、実践が融合すると素敵だなと思っていましたが、その観点でのチャレンジでもあります。
子どもたちとのコミュニケーションも良好で、いろいろなアドバイスをしていますが、しっかりと聴いてくれています。今朝も、バスケットボールの試合に出かけた長女に一つアドバイスをしましたが、おそらくスタメンで出場するであろう長女は、なるほどね、頑張る、とストレートに受け止めてくれていました。28名と同級生がすごく多いチームなのですが、「試合に出ること、すなわち実戦は、練習とは緊張感も全く異なるし、その中でものすごく鍛えられる。実戦を積めば積むほど上手になる。そういう大きなチャンスをもらっているんだから、幸せに思って頑張りなさい。」というアドバイスをしておきました。
さて、今日もジムでのミニトライアスロンとお仕事、家事。明日の日曜日は天気も良さそうですが、誘っていただいて、秩父方面で自転車。1000mくらい登るらしいのですが、終わったらおいしいクラフトビールもお楽しみで待っているそうなので、頑張ってヒルクライムやってきます。。。