人間誰しも、一人きりであれば狂気をまとうことは十分にあり得ます。誰も見ていない密室であれば、人間なぞ何をしているか分かったものではありません。
だけど、人と触れ合うことで、家族と触れ合うことで、社会の一員となることで、誰しも持っていると思われる狂気を理性で抑え込んで、全うな人間として振舞おうとするのだと思います。そういう意味でも、「交流」というのは極めて重要な要素なのですね。
私自身、今週の月曜日の未明に自身の「底」を打ち、人間としての活動のレベルが上昇モードに入りました。さすがに自身のだらしなさに嫌気がさし、自らの意思で底を打ちました。
何てことのない1研究者、1技術者、1教員ではありますが、それでも非常に多くの方々に見られているし、自分では意識していなくても周囲に影響を与えているものです。調子の良いときはもちろんそのように意識して行動していますが、調子の良くないときでも周囲からは見られています。
底を打ち、しっかりと普通の日常を過ごす。朝早起きして、子どものお弁当を作り、体操・柔軟体操をして、なるべく子どもと一緒に家を出発して会話し、日常の仕事をしっかりこなす。適度にスポーツをする。勉強のインプットと、執筆等のアウトプットをバランスよく行う。自分の場合は低調の場合は大体、飲酒量・頻度が多くなってしまい、自己嫌悪に陥るので、量・頻度ともに減らす。今回の底打ち後は、しばらくは外での会合以外は飲まないようにしようと思っています。たったそれだけで、体調は大幅に改善し、何よりも意欲が増し、研究、執筆、勉強等にもモチベーションが向上します。
昨日は、精神・哲学修行仲間(単なる友人)と一緒にお弁当ランチをし、お互いの悩みやどう生きるべきかについてリラックスして語り合いました。そのような時間がとても大切ですね。交流、です。
梅雨本番や本格的な夏を迎えますが、今年度の研究の種まきの時期も終盤を迎えつつあり、それぞれの研究が本格的に進み始めており、私自身も楽しみです。今年度は7月ごろから、研究室にインターナショナルな中期滞在者が4~5名も次々と来られるので、様々なディスカッションも活性化しそうでこれまた楽しみ。
さらに、ここ数年は、節制の開始時期が9月中旬ごろ(終わりの目標は2月末)ですが、10月13日に鞆の浦のトライアスロンに出場するため、今回の底打ちを節制の開始時期にして、トライアスロンに向けてしっかりと体のトレーニングや準備を行い、夏や大学の夏休みの出張ラッシュの時期を上手に過ごしてみたいと思っています。