細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

土砂災害

2014-10-29 07:57:59 | 教育のこと

日本に帰国してから一ヶ月が経過しました。すでに数か月分、働いた気分です。ここのところ、週末もすべて出張が続いており、息付く暇が無い状況ですが、明るく楽しくやっております。

10/24~25にかけて、山口県で土砂災害について実地で勉強しました。土砂災害大国である山口県の砂防課長も務められた、審議監の二宮さんから、まさに赤子がミルクを飲むかのように情報を吸収して、まったくの無知の状態からあるレベルにまで到達し、さらに猛勉強中です。

私は、津波や地震等による災害、その恐ろしさ、対策等についてそれなりには知っているつもりですが、土砂災害、極めて恐ろしい。この国土に住む国民の作法として、もっと土砂災害についても知るべきです。知った上で適切に備え、明るく生き生きと暮らしていけばよいのです。

まずは、私が自分の言葉で語れるようになることが大切。そのために猛勉強中です。今日、初めて、横須賀高校での高校二年生を対象にした二時間の講義の中で、土砂災害についても語ります。実際の土石流、地すべり、崖くずれの動画も見せます。

当たり前ですが、横浜市も過去に数えきれないほどの土砂災害を経験していますので、大学の近辺での学校での防災授業等にもフィードバックします。

3年目に入った鞆の浦の防災の研究にももちろんフィードバックしています。10/26には、鞆の浦の土砂災害危険個所を三鼓君と一緒に見て回りましたが、極めて危険な状況にあることにぞっとしました。何とか少しでもこの状況を改善するために、動き出しました。

学校教育、大学教育における、「社会」「理科」「地理」「歴史」「日本史」「地学」辺りには、自然災害ことを知る工夫をいくらでもできると思います。我が国家の明るい将来のため、文科省、国交省、自治体、大学、学校、住民等が連携して、魅力的な教育モデルを作るべきと思います。

どうでもよい、目の前の成果ばかりを求める現状を打破して。本来やるべきことをやりませんか、皆さん。

 


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