細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

師匠の言葉

2014-06-21 17:09:41 | 教育のこと

長期出張から戻り、パリでの平日の一週間を奥さんが日本出張で不在の中、子どもたちと連携して頑張り、奥さんも昨日戻ってきて、今日の土曜日は久しぶりに家族4人がそろっての休日です。

家族それぞれがやりたいことに溢れていて、朝から買出しに出かけたり、プランを話し合ったり、と活発です。私は、読みかけの東野圭吾の「パラドックス13」を読み進め(かなりエキサイティングなストーリーで、人間に対する深い洞察にも満ちた良書)、体操+シャワーの後、少し離れたお気に入りのIenaのマルシェに果物等の買出しに出かける直前です。

シャワーを浴びながら、以下のことを思っていました。

私が教えていただいてきた師匠たちは、心から尊敬できる方々ばかりです。学生時代には不肖の弟子と思っていましたが、その尊敬できる先生方とのコミュニケーションも最近増えてきています。

いよいよ、私の本当にやりたいことの一つである、実践的なコンクリート構造物の品質確保マネジメントが大きく動き始めています。すでにマネジメント色が相当に濃くなってきていると思いますが、私の師匠であり建設マネジメント分野の第一人者である小澤一雅先生との連携も本格的に始まろうとしています。8/7(木)の午前に小澤先生とミーティングをさせていただき、その午後には、コンクリート構造物の品質確保研究委員会(350委員会)の準備会を東大で開催します。 

震災前の2010年12月21日に、私が主催していた「第6回コンクリート材料-構造の最先端技術に関する研究会」を開催し、その回のタイトルは「発注者の役割」でした。山口県のひび割れ抑制システムの話を、田村先生、二宮さんにもしていただき、小澤先生にもゲストで来ていただきました。聴衆は100人を超えていましたが、かなりの熱気であったと思います。大懇親会も開催し、後日にメールであったと思いますが、小澤先生から「頑張ってますね。とてもうれしく思います。」という趣旨のお言葉をいただきました。

師匠からのそのような一言はとても心に染みますし、残ります。

震災後、いろいろとありましたが、山口県の取組みも大きく展開し、復興道路の品質確保も本格的に動き始めました。その間に我々自身も相当に鍛えられたと思います。

2010/12/21は種まきでしたが、いよいよ本格的に小澤先生と連携させていただけるように感じており、私自身もワクワクしています。

先月の5月末のデルフトでの会議では、前川宏一先生と5時間以上はお話ししたように思います。最近は、何かと前川先生とお話しする機会も増えています。学生のころはあまりに不出来な学生だったので、近づくのも怖いくらいでしたが。。。。

デルフトでも、「横浜では細田さんがしっかりやってくれているからな。」とのお言葉をいただきました。

心から尊敬する先生方からのちょっとしたお言葉で、自分自身のやり方を確認でき、必要な自信を持ち、将来へ向けての大きなチャレンジの原動力とすることができます。

教育の影響はかくも大きいものか、と自らを実験台に深く感じ入ります。

私はいつまでも少年であると思います(鹿島の坂田さん曰く)が、私自身も師匠でもあります。私を師匠と思う方々には大活躍していただきたいですし、それが何よりの喜びです。いよいよ、私の弟子?たちも最前線で活躍を始めたようで、田老第六トンネルの監理技術者であった八巻さんとの覆工コンクリートの品質確保の実務研究にはしびれました。そして、第一線で活躍している教え子のたくましい姿には、ほんとうに感激しました。

さて、Ienaのマルシェへ買い物に行ってきます。午後は、土木学会論文集の原稿の査読修正を行います。大変によい精緻な査読をいただいているので、よい論文となるようベストを尽くします。そして、まだまだ論文投稿すべき題材が和英ともにふんだんにありますので、残りのフランス滞在期間を最大限に活用したいと思います。


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