シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

メールの「顔」

2007-05-09 16:06:42 | 人とのつながり
ここ何年かの間で、
メールやブログをしている方と何人か、お会いした。
しかし、その「順番」は人により異なる。

最初、メールで知り合って、
のちにお会いした人。

逆に、日常の暮らしの中で出会って、
あとからメールをするようになった人。

この二通りに分かれる。

しかし、ほとんどの人に共通しているのが、
「会った時と、メールでのその人が、一致しない」
ということだ。



前者の、「先メール」の方達は、
実際お会いしてみると、そのイメージとの差が大きい。
良いにつけ失望につけ、
ギャップを感じる時がある。

こんなしっかりしたメールの人が、
こんな慌て者だったなんて・・。

いつも長いメールの人なのに、
お話する時は無口だな・・。

といったパターンである。



後者の「後メール」の方達は、
先に会った分、メールへの期待度も高くなる。
そこからの意外な一面を見たりする。

あんなおとなしい人だったのに、
ずいぶん過激なブログを書く人だな・・。

メール興味なさそうだったけど、
いつもコマメに返信をくれるなぁ・・。

明るい感じの人なのに、
なんでメールは、こんな落ち込む話ばかりなの・・?

というパターンだ。



会って、話をした時の顔が、
当然ながら、「その人」だと思っている。
メールやブログは、その人の「もう一つの顔」にすぎない。
本当の「その人」を見たいから、会いに行くわけだし。

でも・・

数年前、
前者の「先メール」で知り合った人とお会いした。
いつも、寂しがりのメールばかりだった人が、
会った時は、とても明るくよく笑う人で、
(あ、やっぱりこの姿がこの人なんだな)と思った。

しかし、後日その人からメールが届く。
『ごめんなさい。あの日は精一杯自分を作ってました』
メールが、自分の本当の姿だと言い切った。

それ以来、
どちらもが、その人なのだと納得するようになった。


メールで、仲がこじれたことも、何度かある。
私も、このブログをはじめ、メールでは、
「自分ではない自分」を出しているのかもしれない。
いや・・、
こちらが、本当の自分の「顔」だとしたら・・。


みんな、メールの顔を持っている。
それが、本当の顔かどうかは、
自分にしかわからないのではないか。