春のはじまりです。 日差しも暖かく 桜の開花宣言も 出ました。
それもそのはず 今日は春のお彼岸です。
私の集落では この日 女衆が集まり小豆飯を炊き 少しのおかずと漬物で 接待する 習慣がいまだに残っています。
先祖が 四国からの移住者ですから お大師様の信仰が受け継がれているようです。
道行く人を 接待するのが 本来の 「お接待」 なのでしょうが なにせ集落が田舎ですから 道行く人も少なく 集落の人を接待のようなものです。
その日在宅の住民は みんな 子供から 老人まで お大師様の前に 準備された シートに座って テーブルを囲みます。
今日の参加の女衆は15人 それぞれお米3合を持参します。
当番は 二軒づつ順番で回ってきます。 当番は 買い物や豆ごはんの小豆の準備や 漬物の準備 その他を引き受けます。
朝みんな 集まって お茶を飲んでから 仕事に取り掛かります。
皆さん 持ち寄って おしゃべりや近況報告でにぎやかです。
今日の白和え みんなで野菜を持ち寄り 和え衣は 豆腐とピーナッです。
これがお接待の お昼御飯です。 道端のお大師様に いくらかのお賽銭を上げ 青空の下 シートの上で ごちそうになります。
昔は 墓参りや親親戚の あいさつに 訪ねる方も一緒に 子供のころの話に 花が咲いていましたが そんなお方も少なくなりました。
午後には かたずけも済み ゆっりしています。