超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

アンセルメのベートーヴェンで今日は決まり

2019-04-23 23:11:41 | 無題
ロヴロ・フォン・マタチッチのベートーヴェン・ライヴ録音全集もよかったが、音のいいベートーヴェン録音も聞きたい。
そんな時、私が取り出すのがエルネスト・アンセルメのヨーロッパの伝統箱のベートーヴェン交響曲全集である。
アンセルメはロシアもの、フランスものの第一人者として知られ、ディアギレフのバレエ・リュスの指揮者を務めた。
フルトヴェングラーより年上だが、長生きしたのでステレオ録音が大量に残っている。デッカの大箱が3っつ出ている。
ロシア音楽箱、フランス音楽箱、ヨーロッパの伝統箱である。ロシア、フランスには定評があるが、ドイツ系では変わり種扱いである。
デッカのカールショウもアンセルメのベートーヴェンなんか誰が聞くんだ、と言っていた。
だが、さすがデッカ。マタチッチのベートーヴェン・ライヴ録音と同時期だが、見事な実に絶妙なステレオ録音。
アンセルメはフルトヴェングラーと同世代だけあって、ドイツものを振ると、溜を作ってテンポ・ルバートを掛けたりと、大時代的なことを
結構やっている。それをきれいなステレオ録音で聞けるのだからご機嫌だ。アンセルメのドイツもの、大げさだが決めるところは決めて、バッチリである。古い録音で音のいいベートーヴェンなら、これで決まりである。
気障ながら大見得を切る大胆な名人芸がステレオで鳴る

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マタチッチのベートーヴェン交響曲全集の歌心

2019-04-23 09:38:22 | 無題
最近大小仕事があって、今日は休み・。Good days, Bad daysいろいろあるけど、上を向いて歩こう。
今日はロヴロ・フォン・マタチッチ&ミラノRAI放送楽団の珍しいベートーヴェン交響曲全集を聞いている。
1962年、モノラル・ライヴ録音。62年なのにモノラルなのは惜しい。ライヴだし音質はヒストリカルと言える。
だが、この全集、なかなか好いのだ。まず録音の空気感が開放的。これが息抜きには最適。
マタチッチがブルックナーで見せた豪放さとイタリアの歌心が見事に一体化している。
英雄も運命も田園も、大らかによく歌う。音質は今一つだが、ライヴの臨場感が凄くある。
一曲一曲、終わると盛大な拍手が入るのも感動的。感動のライヴ全集である。
62年モノラル録音のライヴにしては少々お高いが、少数生産の貴重品である。
マタチッチ好き、ベートーヴェン好きには堪らない、感涙の悠大な全集で、たいへん気に入っている。
大迫力の感涙全集、お勧めである。
巨体からこの世のものと思えない止まらぬ歌が実況で鳴る

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