超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

チェリビダッケの力演の美に触れる

2019-04-26 07:00:58 | 無題
今日、仕事を終えたら、世間並みに連休である。
アップダウンの多い毎日だが疲れを癒して進もう。
今日はDG箱から、セルジウ・チェリビダッケのブルックナー4番を聞いている。4番7番9番がそれぞれ1枚のCDに収録されているので、2枚にまたがる5番や8番よりも手軽に聞ける。気合を入れる掛け声が聞こえる。これが耳障りという人も居るが、私には出た、これこそチェリビダッケだと思う。チェリビダッケの、構えが大きい、主観的な、悠久の時を感じさせる美しいブルックナー演奏が、素晴らしい。さすが最後の巨匠と呼ばれる名指揮者である。シュトゥッツガルト放送響やミュンヘン・フィルは、この独裁的な指導をする奔放な指揮者に何で従ったのかとよく問われるが、やはり巨匠指揮者の天才性を楽団員が十分理解していたのだと思う。
このような個性の強い力演をする指揮者が20世紀の後半まで活躍していたこと自体が奇跡的である。このボックスではブラームスの気迫の全集、リヒャルト・シュトラウスの悠然とした演奏と、この構えの大きい美しいブルックナー演奏が、特に私のお気に入りである。
HMVの22%クーポン還元の時に買わなかったのは惜しいが、演奏は十分感動的である。
禅寺の庭の永遠追い求めブルックナーを振った魂

コメント
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