超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

三浦清宏さん一代記

2019-05-06 23:21:00 | 無題
1時半から三浦清宏さん88歳(作家)の講演会を聞く。大学を辞めてアメリカでハウスボーイをやって、庭師の日系人ハヤカワやジェイムズ・ヒックスというアメリカ人と兄弟と呼び合うような付き合いをして、アメリカ人の裏表がない、思ったことはみな口で言うというスタイルを身に着けて帰ってきた。エリオットが好きだった。小島信夫(作家)さんにお前の日本語は古いと言われて日本に帰ってきた。小島信夫さんに書き方を習って小説家になり、明治大学に勤めて座禅に通っているうちに息子が出家し、「長男の出家」で芥川賞を貰ったが、鎌倉の禅寺からは破門された。無門関の生死の公案、兜率三関を解きたくて、心霊研究をはじめた。鈴木大拙訳の「天界と地獄」でスウェーデンボルグを読んで霊界に興味を持った。明治大学のサバティカルでロンドンの心霊スポットを訪ねた。師匠の小島信夫さんに心霊研究もいいけど自分を書けと激励された。後期の代表作が「海洞―あふんるぱろの物語」でアイヌ民族のホピ族と繋がる自然と共に生きる知恵に目覚めた。その後も心霊研究は続けているが、易を立てて六親、陰陽、干支の20パターンの印で目に見えない世界と交流している。霊媒や審神者(さにわ)に会ってあの世と交流している。人には人の道、天には天の道がある。人にはそれぞれの天分があり、できる限りのことをすればいいと霊媒に言われた。目に見えない世界は、今、ここに同時に存在しているとわかるようになったという中身の濃い話。朗読は堀きよ美さん。夜、今日の記念に大拙訳の「天界と地獄」とカントの「視霊者の夢」を注文してみた。何事も切っ掛けである。他で聞けない話が聞けた。
天分を生きろと言われ易を立て見えぬ世界を生きる地上で

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