近郊の公園で日差しが強いなか、こぐま座の近くの木漏れ日のビアガーデンで生ビールを飲んでフランクフルト300円食べて、叔父と談笑する。
叔父は待ち合わせの文学館の前で木立をスケッチしていた。叔父とツイッターの話、ブログの話、牧羊神の同人山形健次郎氏のギャラリー山の手の寺山修司資料館の話、鴉が多く居て鴉の親は親を苛めた人を子鴉に伝達する不思議な知能がある話、東京の指ヶ谷町や谷中や小石川は散歩に良くて永井荷風も散歩したようなところだが、スケッチして歩いたという話、安野光雅のアンデルセンの吟遊詩人の挿絵を冬場は模写した話を聞く。
そういえば、豊平橋にギャラリー犬養という古い建物の画廊があって一階はカフェだと話すとこれから行こうと意気投合し、タクシーでワンメーター乗車で豊平橋まで行き、交番でギャラリー犬養の場所を聞いて、ローソンの次の路地の奥にあると教えて貰い、Regu・Regu以来半年ぶりにギャラリー犬養にたどり着く。
ギャラリー犬養は築110年を越える明治時代の民家を改造した建物で、四部屋でそれぞれ、若い作家さんの個展を開催していた。
最初に見たのが二階の個展で画家の樋口聡さんの油絵のへらで平面を塗って描いた抽象画を見る。色の組み合わせやかすれ具合を見てほしいという。ドレスデンやデュセルドルフで活躍中のドイツの現在八七歳の画家ゲルハルト・リヒターの絵のかすれ具合を自分も工夫しているとのこと。
一階では造形作家の林美奈子さんの個展を次に鑑賞した。いろいろな紙や古紙を集めて切り貼りして、ヘンリー・ダーガーやシュヴァンクマイエルをときに思わせる詩的な作品を展示していた。覗き眼鏡で古い写真を見る箱や日頃出遭った言葉をアット・ランダムに書き並べたカードで見る人に物語を想像してもらう作品、ノートの中央にキーワードが小さく書いてあって虫眼鏡で見る作品などを展示していた。私は自宅で「夢」と書いた紙の切れ端を拾って日記に糊で貼った話、来場者が詩を書いて賽銭箱に投げ入れる詩の賽銭箱というアイディアをかつて思いついた話をする。林美奈子さんは「紙と薄荷と古本と」というブログを営んでいるそうなので皆さん探してほしい。
次にカワシマトモエさんの絵と工作展を見た。ボート漕ぎの絵、猫のアップの後姿の絵、蜜柑の花とポニーの絵など童話的でちょっとだけシュールにも見えるかわいい取り合わせのほのぼのした絵を見る。東京の野川でナノというポニーを散歩させているところに出くわして、ロバかと思って驚いた話をする。奥の間のZOILIAさんの個展はじっくり見られなかったが、空想画を鉛筆と水彩で描いた「天使になんてなれなかった」展を開催していた。一階のカフェで濃いアイス珈琲を味わって、建物の外観を撮ってバスで帰宅する。
若い作家さんの頭のなかを覗いたような気がした。帰るとデヴィッド・シルヴィアンのヴィクティム・オブ・スターズというアルバムの広告がメールで来ていた。「星の犠牲」か。
満天の星の犠牲となるつもり浮かんだ文字を無事に書けたら
叔父は待ち合わせの文学館の前で木立をスケッチしていた。叔父とツイッターの話、ブログの話、牧羊神の同人山形健次郎氏のギャラリー山の手の寺山修司資料館の話、鴉が多く居て鴉の親は親を苛めた人を子鴉に伝達する不思議な知能がある話、東京の指ヶ谷町や谷中や小石川は散歩に良くて永井荷風も散歩したようなところだが、スケッチして歩いたという話、安野光雅のアンデルセンの吟遊詩人の挿絵を冬場は模写した話を聞く。
そういえば、豊平橋にギャラリー犬養という古い建物の画廊があって一階はカフェだと話すとこれから行こうと意気投合し、タクシーでワンメーター乗車で豊平橋まで行き、交番でギャラリー犬養の場所を聞いて、ローソンの次の路地の奥にあると教えて貰い、Regu・Regu以来半年ぶりにギャラリー犬養にたどり着く。
ギャラリー犬養は築110年を越える明治時代の民家を改造した建物で、四部屋でそれぞれ、若い作家さんの個展を開催していた。
最初に見たのが二階の個展で画家の樋口聡さんの油絵のへらで平面を塗って描いた抽象画を見る。色の組み合わせやかすれ具合を見てほしいという。ドレスデンやデュセルドルフで活躍中のドイツの現在八七歳の画家ゲルハルト・リヒターの絵のかすれ具合を自分も工夫しているとのこと。
一階では造形作家の林美奈子さんの個展を次に鑑賞した。いろいろな紙や古紙を集めて切り貼りして、ヘンリー・ダーガーやシュヴァンクマイエルをときに思わせる詩的な作品を展示していた。覗き眼鏡で古い写真を見る箱や日頃出遭った言葉をアット・ランダムに書き並べたカードで見る人に物語を想像してもらう作品、ノートの中央にキーワードが小さく書いてあって虫眼鏡で見る作品などを展示していた。私は自宅で「夢」と書いた紙の切れ端を拾って日記に糊で貼った話、来場者が詩を書いて賽銭箱に投げ入れる詩の賽銭箱というアイディアをかつて思いついた話をする。林美奈子さんは「紙と薄荷と古本と」というブログを営んでいるそうなので皆さん探してほしい。
次にカワシマトモエさんの絵と工作展を見た。ボート漕ぎの絵、猫のアップの後姿の絵、蜜柑の花とポニーの絵など童話的でちょっとだけシュールにも見えるかわいい取り合わせのほのぼのした絵を見る。東京の野川でナノというポニーを散歩させているところに出くわして、ロバかと思って驚いた話をする。奥の間のZOILIAさんの個展はじっくり見られなかったが、空想画を鉛筆と水彩で描いた「天使になんてなれなかった」展を開催していた。一階のカフェで濃いアイス珈琲を味わって、建物の外観を撮ってバスで帰宅する。
若い作家さんの頭のなかを覗いたような気がした。帰るとデヴィッド・シルヴィアンのヴィクティム・オブ・スターズというアルバムの広告がメールで来ていた。「星の犠牲」か。
満天の星の犠牲となるつもり浮かんだ文字を無事に書けたら