満月でした。
当たり前ですが、満月は月に1日しかありません。
満月だからと言って、曇っていたらみることができません。
仕事でもみることができません。
この日は、すべての条件が揃っていました。
撮影しないわけがないでしょう!
多少薄いガスがかかったりしましたが、撮影できました。
光軸とピントがわりかしよく合った16枚をコンポジットして、アンシャープマスクなどの画像処理をかつてないほど強めに行っています。
コンポジット合成をする際、相変わらず、うまく重ねることができず、妥協を強いられています。
しかし、それでも今回は、「初めて」、そこそこよく撮れたと思います。
気になる点は多々あります。
肉眼で接眼レンズをのぞくと、この画像より遥かに詳細に、クリアに見えます。
なのに、カメラで撮影するとなぜボケボケ、ポヤ~ンと写るのか?
撮って出しのJPEG画像にはクリアさのかけらもありません。
ノイズもあるので、止む無くコンポジット合成、シャープさ・クリアさのかけらもないのでアンシャープマスクなどの画像処理を駆使して、この画像を得ています。
おまけに、なぜピントの合っている箇所と、合っていない箇所があるのでしょう?
無限遠の被写体なんだから、被写体深度なんて関係あるのでしょうか?
光軸がずれている?
視野の異なる場所で撮影されたことに起因する、画像ごとの収差(?)の差がこういう結果を生んでいる?
課題は山積です。
でも、この画像を得て、ちょっと感動です。
望遠鏡でのぞいた月は、クリアで迫力があります。
しかし、視野が狭いことと、被写体が常に動いていて視野から外れていくので、落ち着いて見ることができません。
パソコン画面やA3のプリントアウトでみるのとはちょっと違います。
こんなにたくさんのクレーターがあって、こんなに複雑な地形を月はしているのですね。