青い空とわたし

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秋の苗場山登山

2013年09月16日 10時11分40秒 | 同上 (山歩き)
9月14日(土)

朝5時前に起床。登山客のクルマは、夜中にも数台入ってきたようだった。エンジン音がしていた。
朝の天気は、雲混じりの晴れ。



▲ 6時半に私が出発した時は、駐車場にはクルマが整然と並んでいた。たいていの人はもう出ている。
私は、朝食をしたり、体調を整えたり、持ち物を揃えたりで家にいるみたいなもので、かえって出発はすぐにはできない(笑)。




▲ 駐車場わきに、苗場山登山道・入り口がある。




▲ そこにルートマップが。今回のこのコースは祓川(はらいがわ)コース

苗場山(2145m)と第2リフト駐車場(1220m)の標高差は925m。今までで一番高い標高差は、昨年登った木曽の御嶽山(3067m)の887mなので、今回が一番標高差がある。さらに、苗場山は神楽ケ峰でいったん下ってまた登るため、累積標高差は1246m。累積標高差では、今までで一番疲労困憊した昨年の浅間山といい勝負だろう。チャレンジングな山になるはずだ。

休憩を含まない標準コースタイムは、登りが4時間45分、下りが3時間25分で計8時間10分。

さあ、行こう!



▲ 初めはスキー場ゲレンデ横を歩いて行く。




▲ 20分ほどで和田小屋へ到着。スキー客用だから営業はやっていない。




▲ ここからゲレンデを右に横切って山道へ入っていく。コンチワ、熊クン。
熊の看板が注意マナーを促しているが、熊が出没するというわけではないようだ。
怖い顔させて、ゴメンな(笑)。




▲ 木々は、部分的に色づいているのもある。左の南天のみたいな赤い実をつけた木をよく見かけた。
けれど、紅葉をいうのはまだ早い。「秋の苗場山登山」と題したが、「秋」は便宜上だ(笑)。




▲ 木道と岩道が続く。ところによっては岩が大きく濡れているため歩きにくい。うっそうとしていて気持ちのよい登山道とはいいがたい。




▲ 和田小屋から1時間ほど歩くと、下の芝とよばれる木道わきにベンチのある開けたところに到着。やれやれ、休憩。

下の芝から少し行ったところに野草の群生しているところがあった。





▲ 赤い小さな花がついている。白い花のところもあり、赤と白のグラデーションが風に揺らぐ。 ここだけの光景だった。




▲ 次の休憩地、中の芝。視界のいいところに板敷のベンチが並べられている。
お腹が空いた。朝食の残りのドーナッ1個だけ食べる。

上の芝へ登っていく途中、横道を少し入ったところにこんな碑がたっていた。



▲ 顕彰碑。読んでみると、昭和5年4月にこの2名が初めてスキーで苗場山に登頂したことを称える碑だった。リフトも無く大変だったろう。


同じようなベンチのあった上の芝を過ぎて、小松原分岐コースを過ぎたころから登山道は稜線に入り平坦っぽくなってきた。




▲ そしてこの股スリ岩へ。大きな岩の上を木道階段を上って、岩をスリ降りてくるのだ。なるほど。




▲ この青い花が、今回の花シリーズの主役。だれかがリンドウだと言っていた。あっちこっちに咲いていた。でも、この深い青の花は群生しないようだ。1~4個のつぼみが1箇所に、ひそやかに、はっきりと咲いているのがいい。




▲ 笹の覆う平坦な山道。ガスが出てきた。




▲ 神楽ヶ峰2030mに到着。周りの山並みはガスでもう見えない。ここから、いったん下りに入って行く。




▲ 前方に山影が見えてきた。あれは・・。なおも前進、下降を続けると。




▲ 苗場山が見えてきた。実際はガスったり、消えたりしているのだが、はっきり見えた時のショット。
ここから、下の鞍部までさらに下っていき、左側の稜線から回るようにして登っていくと苗場山の頂上だ。もう少しだ。この時点で、登山口出発から約3時間たっていた。




▲ 下りる途中に雷清水とよばれる湧水場があった。飲んでみるとチビたい。味の違いはわからない。だってオレのペットボトルにだって、○○の湧水と書いてあるぞ。




▲ 鞍部へ下り立つと、そこは「お花畑」とよばれる所だった。夏には高山植物が咲き誇ると、ガイドブックに書いてあるが、今は枯れた植物が残っている。またいつかね。



▲ 振り返ると、下りてきた山道を他の人も続いてくるのが一目瞭然のところ。




▲ さあ、これからは雲尾坂とよばれる急坂を一気に山頂まで登るのだ。坂は急だが、要所では木道が整備されているのでゆっくり登っていけば問題ない。




▲ 上部が明るい。山頂が近い予感がする。


登りきると、一気に視界が開けた!!




▲ 開放的な景観が広がっている。頂上に。






▲ 尾瀬湿原のように、池塘(ちとう)がある。



▲ 木道が池塘のそばをとおる。



▲ 空と池塘。 ここは天上の湿原だ。



▲ 向こうの小高い丘に、苗場山頂ヒュッテの屋根が見える。
左横のブルーシートに覆われた塊は、木道を付け替えた廃材のようだ。ロープで縛ってある様子からヘリコプターで、いずれ運び去るのだろう。




▲ ヒュッテの横に頂上はあった。苗場山山頂2145m。10時45分。4時間15分ほどで登頂。




▲ ヒュッテの正式名は、苗場山自然体験交流センター。定員100名の宿泊所だ。



▲ 料金表が貼ってある。1泊8500円。食べ物ではカップヌードル500円。中をのぞいてみると、売店はみあたらなくて、宿泊施設専門のようだ。自然体験交流に土産物はいらないか、なるほどね。




▲ 横に回ってみると、ベンチでみなさん思い思いに食事・休憩をしていた。




▲ でも、オレは向こうの湿原の中の休憩所のほうがいいや。行ってみよう。






▲ すこし曇ってきたかな。台風の影響もあり、これからは晴れようがないかも。



▲ ヒュッテが上に見える。




▲ 白いワタスゲがまだ咲いている。




▲ さあ、これらを眺めながらお弁当を食べよう。お弁当といっても、前日コンビニおにぎりを買いそびれて、今日の朝チンしてきた五目ごはんレトルト(恥ずかしくて載せられない)と、コストコ仕入れのグラノラクランチー2個だ。 それでもおいしいものだ。





▲ 山頂湿原のガスは広がったり、薄くなったりを繰り返している。
1時間弱、山頂にいたがこれ以上の天候回復は望めないだろう。では下山しよう。 11:40AM




▲ 池塘もガスに覆われた。また、くっきり晴れた時に来たいものだ。




▲ 再度鞍部のお花畑に下りると、往時より視界が開けていた。




▲ お花畑の谷川を見下ろすと、低木の緑がこんもりとずっと下まで続く。浅間山の草すべりに似ている。




▲ 神楽ヶ峰を過ぎたところで、往路では見えなかった田代湖が遠くに見えた。田代ゲレンデではあの湖に向かって滑りおりる。前シーズンは行かなかったが、今年は行ってみようか。

復路はただもう同じ道を、とことこ下りていった。1時過ぎからも登ってくる人達に出会う。今晩ヒュッテに泊まる予定なのだろうか。






▲ やっと和田小屋へ戻ってきた。ここは安定して晴れ曇りだ。山頂も、もう少し晴れていたらなあ。
ま、また来いよということか。9月の上旬というのは山シーズンとしては中途半端。高山植物を見るなら7,8月の夏山でなくては。湿原の秋もみじをみるなら、10月に入ってからだろう。でも来たかったのだ(笑)。




▲ 第2リフト駐車場へ戻ってきた。クルマは増えて、右側のリフト乗り場のほうまで停めていた。

午後3時きっかりに、無事クルマに戻った。 下山は3時間20分ほど。全行程8時間30分の山行となった。標準コースタイムが休憩時間無しで8時間10分だったから、ペースとしては遅くはないだろう。長コースだと痛くなる左足膝の腱も痛くならなかった。疲れてはいるが体調もOK。これなら高低差1220mある八ヶ岳・赤岳(2899m)も、なんとか行けるだろう。


お気に入りのフレンチローストcoffeeを淹れて、1時間半ほど車内で休憩、着替え。いつもの短パン、Tシャツに、あー楽だ、coffeがうまい。

午後4時半に駐車場を出発。このまま走れば夕方には自宅に着くからと、途中立ち寄り温泉はスキップすることにした。




▲ 上里SAで、夕食を食べていくことにした。いつもこういう時は、ガッツリ上里天丼・大盛りだ!


再アレンジしたi Podのドライブミュージックも心地良く、Harmonyと関越道を快走。
午後7時半に無事帰宅した。 
お疲れさん。