5月15日(金)
今週の金曜日(5/15)は、当初曇りの予報であった。
それが、昨日から晴れに変わった。
で、急きょ今日は、山歩きに出かけることにした。
▲ 上日川峠・ロッジ長兵衛前で。
朝6時過ぎに自宅出発。中央道下り勝沼ICを降りて、国道20号を少し戻ってJR甲斐大和駅から県道を北上して、このロッジ前に9時頃到着。
今日は、大菩薩峠、大菩薩嶺へ登る。
(写真の日付時刻は入力ミスで間違ってます)
▲ ロッジの右横に、登山道があった。
今日は、晴れ。温度は20℃、湿度は高くないようだ。
気持ちも軽やかに歩き始めた。
今シーズン2番目の山歩きだ。
▲ 日を浴びて輝く新緑が、目にまぶしい。
起伏のおだやかな林道を30分ほど進むと、
▲ 福ちゃん荘に着いた。
この山荘はあの事件で有名だ。
大菩薩峠は、通常ガイドブックでは「中里介山の長編小説『大菩薩峠』で有名な・・」という紹介のされ方をするが、あまり正しくない。
そもそも私も、現国の教科書にも出てこない中里介山の小説は知らなかったし(笑)。
むしろ、1969年の赤軍派がこの山荘で寝泊りして秘密裡に武装訓練をして捕まった「大菩薩峠事件」で、この峠の名前が一般に知れ渡ったと思う。
であっても、大菩薩嶺の山の魅力とは何も関係ないことだが。
山荘の横に、コースの案内看板が出ていたので見ておこう。
▲ 左下のロッジ長兵衛を出て、福ちゃん荘前に今いる。ここから右周りに上って大菩薩峠へ行く。尾根伝いに左へ歩いて、雷岩、そして大菩薩嶺を極めて、そこから直下して戻ってくる予定だ。
また歩き出す。
▲ 上をみると背の高い針葉樹(名前を知らないのでこういう表現になる)がおおっている。
薄緑色と空の青のコントラストが・・
ああ綺麗だ、いいなあ、何度もつぶやく。
▲ 次に現れた、富士見山荘。営業はやってないようだ。
▲ 出発してから、1時間半後。
ササの斜面の上に、介山荘が見えてきた。
ここを左に回り込めば、大菩薩峠のはずだ。
▲ 大菩薩峠1967m。
大菩薩嶺2057mは、向こうの峠(親不知の頭)を越えて、更に尾根筋を行ったところにある。
▲ 先に述べた中里介山(なかざとかいざん)の小説「大菩薩峠」の記念塔もここにある。
この小説は1913年~1941年まで約30年も続いた未完の新聞連載小説らしい。とにもかくにも、大菩薩峠が有名なのはこの大衆小説に拠るというのは、戦前なら正しいだろう。
大菩薩岳(大菩薩峠 + 大菩薩嶺)は、深田久弥の「日本百名山」(1964)にも載っている。
大菩薩峠が大勢の人に親しまれるようになったのは、その名前の文学的魅力だけではない。初心者にとってまことに恰好な山だからである。東京から日帰りができるし、いろいろ変化のある安全なコースが開かれているし、展望はすばらしく雄大だし、それに二千米の高さの空気を吸うことができる。
大菩薩嶺の魅力はここに言い尽くされていると思う。
何と言っても、ここからはこの↓山の全山容も見える。
▲ 富士のおやま。左手に本当に見えた。
え、薄くてよく分からない?
では、ズームしましょう。
▲ どうです。まだ残雪を残す富士山が今日は見えました。
もう少ししたら、雪も消えて黒い山になってしまうのだろうが。
大菩薩峠、介山荘をあとにして尾根道を上って行こう。
▲ 最初の高台、親不知の頭から振り返ると、介山荘が見える。
▲ 左手には、上日川ダムに大菩薩湖が見える。
その向こうには富士山(もう薄い)、南アルプスの山並み(何が何や知らないが)が眺望できる。
▲ 手前の山稜を、人が歩いて行く。
峠から大菩薩岳(嶺)にかけて甲州側は広々とした明るいカヤトで、そこに寝ころんで富士や南アルプスを眺めているのは、全くいい気持ちである。
と先の久弥は書いているが、ウム・・、カヤトの傾斜がちょっと急なような、寝ころんだら転げ落ちないかな?(笑)
▲ 更に向こうには、目指す大菩薩嶺が待っている。
今回は、スミレみたいな花がわずかに咲いていたが、この山稜でもまもなく、レンゲツツジを始め花が色々咲くようだ。
▲ 山稜の中途で、賽の河原と呼ばれるところへ来た。
避難所が設けてある。ここは冬は風雪がひどいらしい。
確かに、歩いていると風が吹いている。今は風のそよぎがむしろ心地良いが。
そして、
▲ 雷岩と呼ばれる分岐点に到着。更に進めばまもなく大菩薩嶺の頂上に着く。
ここから下に降りれば、唐松尾根と呼ばれる所を直下して、あの福ちゃん荘へ戻るのだ。
何人かが、ここで昼食をしていた。
そのまま針葉樹林の中を、10分ほど登ると、
▲ 大菩薩嶺2057mに到着した。
林に囲まれて、残念ながら展望はきかないところだ。
で、先の雷岩まで戻り、ゆっくり昼食をとった。
平日だから、登ってくる登山者はみんな年輩組。
その方たちも、ボクが昼食を終えて降りるころには誰もいなくなった。
なぜか、こういうシーンが多い気がする。
▲ さあもう一度、2000mの空気を腹いっぱい吸って、降りよう。
天気予報では、午後3時頃から曇り始める予報だったが、確かに曇ってきた。
気温は30℃ぐらいまで上がる予報だったが、それは幸い外れて20度前半だった。
寒くもなく、暑くもなく、気持ちのいい山行だった。
▲ 駐車場に戻ってきたときには、クルマはほとんど出払っていた。
▲ 帰り途中に、やまと天目山温泉に寄っていった。
お客さんは、地元の方ばかりだった。
気持ちのいいお湯。
今週末の土曜日は雨・曇り予想だが、日曜日は晴れで、大菩薩嶺も混雑するだろうなあ。
今日は高速道も含めて、混雑とは全く無縁の山行だった。
平日の今日に思い切って出かけてよかった。
今週の金曜日(5/15)は、当初曇りの予報であった。
それが、昨日から晴れに変わった。
で、急きょ今日は、山歩きに出かけることにした。
▲ 上日川峠・ロッジ長兵衛前で。
朝6時過ぎに自宅出発。中央道下り勝沼ICを降りて、国道20号を少し戻ってJR甲斐大和駅から県道を北上して、このロッジ前に9時頃到着。
今日は、大菩薩峠、大菩薩嶺へ登る。
(写真の日付時刻は入力ミスで間違ってます)
▲ ロッジの右横に、登山道があった。
今日は、晴れ。温度は20℃、湿度は高くないようだ。
気持ちも軽やかに歩き始めた。
今シーズン2番目の山歩きだ。
▲ 日を浴びて輝く新緑が、目にまぶしい。
起伏のおだやかな林道を30分ほど進むと、
▲ 福ちゃん荘に着いた。
この山荘はあの事件で有名だ。
大菩薩峠は、通常ガイドブックでは「中里介山の長編小説『大菩薩峠』で有名な・・」という紹介のされ方をするが、あまり正しくない。
そもそも私も、現国の教科書にも出てこない中里介山の小説は知らなかったし(笑)。
むしろ、1969年の赤軍派がこの山荘で寝泊りして秘密裡に武装訓練をして捕まった「大菩薩峠事件」で、この峠の名前が一般に知れ渡ったと思う。
であっても、大菩薩嶺の山の魅力とは何も関係ないことだが。
山荘の横に、コースの案内看板が出ていたので見ておこう。
▲ 左下のロッジ長兵衛を出て、福ちゃん荘前に今いる。ここから右周りに上って大菩薩峠へ行く。尾根伝いに左へ歩いて、雷岩、そして大菩薩嶺を極めて、そこから直下して戻ってくる予定だ。
また歩き出す。
▲ 上をみると背の高い針葉樹(名前を知らないのでこういう表現になる)がおおっている。
薄緑色と空の青のコントラストが・・
ああ綺麗だ、いいなあ、何度もつぶやく。
▲ 次に現れた、富士見山荘。営業はやってないようだ。
▲ 出発してから、1時間半後。
ササの斜面の上に、介山荘が見えてきた。
ここを左に回り込めば、大菩薩峠のはずだ。
▲ 大菩薩峠1967m。
大菩薩嶺2057mは、向こうの峠(親不知の頭)を越えて、更に尾根筋を行ったところにある。
▲ 先に述べた中里介山(なかざとかいざん)の小説「大菩薩峠」の記念塔もここにある。
この小説は1913年~1941年まで約30年も続いた未完の新聞連載小説らしい。とにもかくにも、大菩薩峠が有名なのはこの大衆小説に拠るというのは、戦前なら正しいだろう。
大菩薩岳(大菩薩峠 + 大菩薩嶺)は、深田久弥の「日本百名山」(1964)にも載っている。
大菩薩峠が大勢の人に親しまれるようになったのは、その名前の文学的魅力だけではない。初心者にとってまことに恰好な山だからである。東京から日帰りができるし、いろいろ変化のある安全なコースが開かれているし、展望はすばらしく雄大だし、それに二千米の高さの空気を吸うことができる。
大菩薩嶺の魅力はここに言い尽くされていると思う。
何と言っても、ここからはこの↓山の全山容も見える。
▲ 富士のおやま。左手に本当に見えた。
え、薄くてよく分からない?
では、ズームしましょう。
▲ どうです。まだ残雪を残す富士山が今日は見えました。
もう少ししたら、雪も消えて黒い山になってしまうのだろうが。
大菩薩峠、介山荘をあとにして尾根道を上って行こう。
▲ 最初の高台、親不知の頭から振り返ると、介山荘が見える。
▲ 左手には、上日川ダムに大菩薩湖が見える。
その向こうには富士山(もう薄い)、南アルプスの山並み(何が何や知らないが)が眺望できる。
▲ 手前の山稜を、人が歩いて行く。
峠から大菩薩岳(嶺)にかけて甲州側は広々とした明るいカヤトで、そこに寝ころんで富士や南アルプスを眺めているのは、全くいい気持ちである。
と先の久弥は書いているが、ウム・・、カヤトの傾斜がちょっと急なような、寝ころんだら転げ落ちないかな?(笑)
▲ 更に向こうには、目指す大菩薩嶺が待っている。
今回は、スミレみたいな花がわずかに咲いていたが、この山稜でもまもなく、レンゲツツジを始め花が色々咲くようだ。
▲ 山稜の中途で、賽の河原と呼ばれるところへ来た。
避難所が設けてある。ここは冬は風雪がひどいらしい。
確かに、歩いていると風が吹いている。今は風のそよぎがむしろ心地良いが。
そして、
▲ 雷岩と呼ばれる分岐点に到着。更に進めばまもなく大菩薩嶺の頂上に着く。
ここから下に降りれば、唐松尾根と呼ばれる所を直下して、あの福ちゃん荘へ戻るのだ。
何人かが、ここで昼食をしていた。
そのまま針葉樹林の中を、10分ほど登ると、
▲ 大菩薩嶺2057mに到着した。
林に囲まれて、残念ながら展望はきかないところだ。
で、先の雷岩まで戻り、ゆっくり昼食をとった。
平日だから、登ってくる登山者はみんな年輩組。
その方たちも、ボクが昼食を終えて降りるころには誰もいなくなった。
なぜか、こういうシーンが多い気がする。
▲ さあもう一度、2000mの空気を腹いっぱい吸って、降りよう。
天気予報では、午後3時頃から曇り始める予報だったが、確かに曇ってきた。
気温は30℃ぐらいまで上がる予報だったが、それは幸い外れて20度前半だった。
寒くもなく、暑くもなく、気持ちのいい山行だった。
▲ 駐車場に戻ってきたときには、クルマはほとんど出払っていた。
▲ 帰り途中に、やまと天目山温泉に寄っていった。
お客さんは、地元の方ばかりだった。
気持ちのいいお湯。
今週末の土曜日は雨・曇り予想だが、日曜日は晴れで、大菩薩嶺も混雑するだろうなあ。
今日は高速道も含めて、混雑とは全く無縁の山行だった。
平日の今日に思い切って出かけてよかった。