10月3日(土)
昨晩は、上信越道・松代SAにて車中前泊。
きょうの朝6時半頃、ここ↓第3駐車場に到着。
冬場八方スキーに来た時の、ボクの定宿地だ。
天気は予報どおり、晴れ。
▲ ここからは、もう目の前に白馬三山(はくばさんざん)が見える。
きょう登るのは唐松岳(からまつだけ:標高2696m)。そこへ至る途中にこの三山をさんざん(笑)見るだろうから、ここで説明をしてしまおう。
左から、
白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ:標高2903m)~ 槍のごとく尖がっている山
杓子岳(しゃくしだけ:標高2812m)~ 柄杓ひしゃくを寝かせたような山
白馬岳(しろうまだけ:標高2932m)~ 春先に馬の形の雪形が現れる山
白馬三山に加えて、南に連なる唐松岳、五竜岳等を合わせて白馬連峰ともいう。
きょうは、白馬連峰を目のあたりにする山行(さんこう)だ♪。
しかも、比較的ラクチン山行。なぜならリフトを使ってかなり登ってしまうから。
▲ 三つのリフトを乗り継いで、八方駅773mから八方池山荘1830mまで標高差1057mを稼いでしまうのだ。往復リフト代は3千円。
さあ行こう。
▲ ゴンドラ、リフトのあと、長野オリンピックスタートハウスまで上がってきた。1998年のオリンピックで女子滑降のスタート台だった。
うしろの白い山は、左からハクバヤリガタケ・・。もう覚えたでしょう。
そしてここからは、三番目のリフトに乗って・・
▲ この丘みたいな斜面を、滑り降りたな・・・
三番目のリフトの終着点が、
▲ 八方池山荘前1830m。ここが八方尾根スキー場の最高点だ。
ここからは、歩くのだ。
▲ 八方池山荘から八方池を経由して唐松岳までは、標高差866mあって、コースタイムは4時間だ。日帰り登山、山歩きにはちょうど手ごろなのでは。
よし、登るぞ! 8:20AM
▲ 登り始めて下を振り返る。
赤い屋根の八方池山荘が見え、そのずっと下には白馬の町が見える。
▲ 第2ケルンに到着。
ケルンとは石を円錐状に積み上げた登山道の道標だ。
背景の3峰の左横で唐松岳がちょこっと顔を出している。
▲ 八方ケルン2035mに到着。
ここから、すぐ先に八方池がある。
▲ 八方池を目指して、木道を下っていく。
下った先に八方池。上部には唐松岳の頂上が顔をのぞかしている。
▲ 神秘の池「八方池」に到着。9:13AM
昨日は雨だったからだろうか、池の水は茶色がかっていて青くはなかった。
前回7年前に来た時は、後ろの白馬三山が池面に綺麗に姿を映していた。
あの時は心臓バイパス手術をしてまだ1年半後だったので、この池までで十分と止めた。
それでも登れて嬉しかったなあ。
さあ、この池からの唐松岳は初めてだ!
改めて喜びを感じる。
八方池を過ぎて、下の樺(かんば)と呼ばれるところに上がって来ると奇妙な植生に出合う。
▲ いままで低草木だけの森林限界的な植生だったのが、突然ダケカンバ林の灌木帯になるのだ。
植生の逆転現象が起きた理由は、八方の地層に理由がある。下部は栄養的に貧しい蛇紋岩質の土壌から、上部にいくにつれて花崗岩質の土壌に変わっているからだそうだ。
白いダケカンバはもう黄色い葉を落としたのだろう。
けれど、木漏れ日とあいまって気持ちの良い登山道に変わるから驚きだ。
▲ ナナカマドの赤い実は、あちこちに見える。
ルンルンルン ♪
▲ 雪渓のあるところへ来たようだ。
▲ 扇雪渓。
10月だからもう溶けずに、これからまた新しい雪が降りつむのだろうな。
▲ 最後のケルン、丸山ケルン2430mに到着。
唐松岳は、正面の山の後ろに隠れてしまい見えない。
あと200mほど登ればよい。
▲ 目指す頂上、唐松岳がまた見えてきた。
▲ さあ、この岩肌にそって回り込めば・・・
▲ 唐松岳頂上山荘に到着した。
そして、この山荘の前に開ける眺望は・・・WAO!!
▲ カラマツダケ だあ。 目の前に!
▲ 空も青い!
休憩するのも止めて、そのまま吸い込まれるように頂上を目指して歩いていく。
登山道の白さは、花崗岩の白さだ。
あの白い山、甲斐駒ケ岳と同じ花崗岩質の山肌だから。
白馬三山も同じ。
▲ 空は群青!
陽が照っているのに、手先が冷たい。
手袋を持ってないから、手をこすりながら登っていく。
▲ あと一息で頂上だ。
▲ 「着いたわねー」
▲ 唐松岳頂上、2696m。11:45AM
八方池山荘から3時間半ほどの歩きで到着。コースタイムは4時間だから、上出来。
このちょうど正面の尖った山は、剱岳らしい。
では、ワイド画面でパノラマ眺望を見ていただこう。
▲ 右から、白馬三山。中央が剱岳。左が五竜岳。
PC、タブレットでワイドにしたい方は下をクリック↓
スマホで横長で見るには下をクリック↓
個別に見たい方は、右から
▲ 右手に白馬三山。
手前は不帰ノ剣(かえらずのけん)という尾根。
▲ 北アルプス正面。剱岳。
▲ 左手に五竜岳。ゴツゴツとダイナミックな山容だ。
▲ そして更に左手には、今そこから登ってきた赤い唐松岳頂上山荘が見える。
少し風もあって寒かったが、せっかく頂上まで来たのだからとここで昼食を食べた。
晴れた山頂で、雄大な山並みを眺めながらだとコンビニメシでもうまい!
30分ほど頂上にいて下山開始。
▲ 頂上山荘の赤い建物がキレイだ。
チベットの僧院みたいだが(笑)。
頂上山荘で小用を済ましたあと、五竜岳へ向かう牛首という尾根伝いの方へ歩く。
▲ あの向こうの細い尾根を進むのかよー。
こりゃ、高所恐怖症のボクには無理だ。恐くて。
五竜岳にはいつか登ってみたいが、ここからは行けない。
白馬五竜のスキー場から遠見尾根伝いだな。
ここを去る前に、もう一度唐松岳を眺めていこう。
いいねー・・
~・~・~・
下山開始。
▲ 登ってきた道を戻るだけだ。
▲ 白馬三山もよく見て帰ってね。
▲ 八方池ももう一度上から眺めて。
このあたりは、7年前はもっと紅葉していたが。
1週間ほど来るのが早かったか。
またリフトに乗って下る。
▲ 長野オリンピックスタートハウス近くの湿原で。
このあたりが、いちばん紅葉しているようだ。
リフトの運行は10月18日(日)までだ。
次に来るときは、もう真っ白になっているだろうな。
~・~・~・~
▲ 午後4時前に、第3駐車場に戻ってきた。
Harmonyが待っている。
明日はまた曇りの予報だ。
今日は、晴れてくれて本当に良かった。
▲ すぐ近くの「郷の湯」で疲れた体をゆったり、いやそう。
もちろん今晩はここで野営して、明日の朝にゆっくり帰るのだ。
了
昨晩は、上信越道・松代SAにて車中前泊。
きょうの朝6時半頃、ここ↓第3駐車場に到着。
冬場八方スキーに来た時の、ボクの定宿地だ。
天気は予報どおり、晴れ。
▲ ここからは、もう目の前に白馬三山(はくばさんざん)が見える。
きょう登るのは唐松岳(からまつだけ:標高2696m)。そこへ至る途中にこの三山をさんざん(笑)見るだろうから、ここで説明をしてしまおう。
左から、
白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ:標高2903m)~ 槍のごとく尖がっている山
杓子岳(しゃくしだけ:標高2812m)~ 柄杓ひしゃくを寝かせたような山
白馬岳(しろうまだけ:標高2932m)~ 春先に馬の形の雪形が現れる山
白馬三山に加えて、南に連なる唐松岳、五竜岳等を合わせて白馬連峰ともいう。
きょうは、白馬連峰を目のあたりにする山行(さんこう)だ♪。
しかも、比較的ラクチン山行。なぜならリフトを使ってかなり登ってしまうから。
▲ 三つのリフトを乗り継いで、八方駅773mから八方池山荘1830mまで標高差1057mを稼いでしまうのだ。往復リフト代は3千円。
さあ行こう。
▲ ゴンドラ、リフトのあと、長野オリンピックスタートハウスまで上がってきた。1998年のオリンピックで女子滑降のスタート台だった。
うしろの白い山は、左からハクバヤリガタケ・・。もう覚えたでしょう。
そしてここからは、三番目のリフトに乗って・・
▲ この丘みたいな斜面を、滑り降りたな・・・
三番目のリフトの終着点が、
▲ 八方池山荘前1830m。ここが八方尾根スキー場の最高点だ。
ここからは、歩くのだ。
▲ 八方池山荘から八方池を経由して唐松岳までは、標高差866mあって、コースタイムは4時間だ。日帰り登山、山歩きにはちょうど手ごろなのでは。
よし、登るぞ! 8:20AM
▲ 登り始めて下を振り返る。
赤い屋根の八方池山荘が見え、そのずっと下には白馬の町が見える。
▲ 第2ケルンに到着。
ケルンとは石を円錐状に積み上げた登山道の道標だ。
背景の3峰の左横で唐松岳がちょこっと顔を出している。
▲ 八方ケルン2035mに到着。
ここから、すぐ先に八方池がある。
▲ 八方池を目指して、木道を下っていく。
下った先に八方池。上部には唐松岳の頂上が顔をのぞかしている。
▲ 神秘の池「八方池」に到着。9:13AM
昨日は雨だったからだろうか、池の水は茶色がかっていて青くはなかった。
前回7年前に来た時は、後ろの白馬三山が池面に綺麗に姿を映していた。
あの時は心臓バイパス手術をしてまだ1年半後だったので、この池までで十分と止めた。
それでも登れて嬉しかったなあ。
さあ、この池からの唐松岳は初めてだ!
改めて喜びを感じる。
八方池を過ぎて、下の樺(かんば)と呼ばれるところに上がって来ると奇妙な植生に出合う。
▲ いままで低草木だけの森林限界的な植生だったのが、突然ダケカンバ林の灌木帯になるのだ。
植生の逆転現象が起きた理由は、八方の地層に理由がある。下部は栄養的に貧しい蛇紋岩質の土壌から、上部にいくにつれて花崗岩質の土壌に変わっているからだそうだ。
白いダケカンバはもう黄色い葉を落としたのだろう。
けれど、木漏れ日とあいまって気持ちの良い登山道に変わるから驚きだ。
▲ ナナカマドの赤い実は、あちこちに見える。
ルンルンルン ♪
▲ 雪渓のあるところへ来たようだ。
▲ 扇雪渓。
10月だからもう溶けずに、これからまた新しい雪が降りつむのだろうな。
▲ 最後のケルン、丸山ケルン2430mに到着。
唐松岳は、正面の山の後ろに隠れてしまい見えない。
あと200mほど登ればよい。
▲ 目指す頂上、唐松岳がまた見えてきた。
▲ さあ、この岩肌にそって回り込めば・・・
▲ 唐松岳頂上山荘に到着した。
そして、この山荘の前に開ける眺望は・・・WAO!!
▲ カラマツダケ だあ。 目の前に!
▲ 空も青い!
休憩するのも止めて、そのまま吸い込まれるように頂上を目指して歩いていく。
登山道の白さは、花崗岩の白さだ。
あの白い山、甲斐駒ケ岳と同じ花崗岩質の山肌だから。
白馬三山も同じ。
▲ 空は群青!
陽が照っているのに、手先が冷たい。
手袋を持ってないから、手をこすりながら登っていく。
▲ あと一息で頂上だ。
▲ 「着いたわねー」
▲ 唐松岳頂上、2696m。11:45AM
八方池山荘から3時間半ほどの歩きで到着。コースタイムは4時間だから、上出来。
このちょうど正面の尖った山は、剱岳らしい。
では、ワイド画面でパノラマ眺望を見ていただこう。
▲ 右から、白馬三山。中央が剱岳。左が五竜岳。
PC、タブレットでワイドにしたい方は下をクリック↓
スマホで横長で見るには下をクリック↓
個別に見たい方は、右から
▲ 右手に白馬三山。
手前は不帰ノ剣(かえらずのけん)という尾根。
▲ 北アルプス正面。剱岳。
▲ 左手に五竜岳。ゴツゴツとダイナミックな山容だ。
▲ そして更に左手には、今そこから登ってきた赤い唐松岳頂上山荘が見える。
少し風もあって寒かったが、せっかく頂上まで来たのだからとここで昼食を食べた。
晴れた山頂で、雄大な山並みを眺めながらだとコンビニメシでもうまい!
30分ほど頂上にいて下山開始。
▲ 頂上山荘の赤い建物がキレイだ。
チベットの僧院みたいだが(笑)。
頂上山荘で小用を済ましたあと、五竜岳へ向かう牛首という尾根伝いの方へ歩く。
▲ あの向こうの細い尾根を進むのかよー。
こりゃ、高所恐怖症のボクには無理だ。恐くて。
五竜岳にはいつか登ってみたいが、ここからは行けない。
白馬五竜のスキー場から遠見尾根伝いだな。
ここを去る前に、もう一度唐松岳を眺めていこう。
いいねー・・
~・~・~・
下山開始。
▲ 登ってきた道を戻るだけだ。
▲ 白馬三山もよく見て帰ってね。
▲ 八方池ももう一度上から眺めて。
このあたりは、7年前はもっと紅葉していたが。
1週間ほど来るのが早かったか。
またリフトに乗って下る。
▲ 長野オリンピックスタートハウス近くの湿原で。
このあたりが、いちばん紅葉しているようだ。
リフトの運行は10月18日(日)までだ。
次に来るときは、もう真っ白になっているだろうな。
~・~・~・~
▲ 午後4時前に、第3駐車場に戻ってきた。
Harmonyが待っている。
明日はまた曇りの予報だ。
今日は、晴れてくれて本当に良かった。
▲ すぐ近くの「郷の湯」で疲れた体をゆったり、いやそう。
もちろん今晩はここで野営して、明日の朝にゆっくり帰るのだ。
了