8月4日(日)
燕岳(つばくろだけ)に登るべく、前日に安曇野インターを下りて西方の北アルプス方向へ走った。午後4時過ぎに登山口駐車場へ到着。昨日はここで前泊とした。朝は20度Cほどまでに下がっており、快眠だった。
▲ 第一駐車場は、もうぎっしり詰まっている。
6時に駐車場をスタート。少し上の登山口へ向かう。
▲ 中房・燕岳登山口 (標高1455m)
北アルプス入門の山として人気が高いだけあって、晴れの週末日の今日は多くの登山客が押し寄せていた。
ここで何をしているかって? 入山記帳だよ(笑)。ていうか、登山届を列をなして提出している。
▲ さあ、出発。
後にも、前にも、登山者が続く。
▲ 第一ベンチの休憩場。
ここまでで、二つの心配事は払しょくされた。
先ず一番目の、登山中に日射病じゃなかった熱中症にかかりはしないか。ここの登山道は樹々に覆われていて炎天下ではない。だったら大丈夫。
二番目の心配事、落雷にあったら・・。夏の天気はわからないが、まあこれだけ多くの同行者がいたら、大丈夫なのではないかと、意味のない安心感がある(笑)。
三番目の不安事、登って戻ってこれるか。燕岳は標高2763m、累積標高差1421m、距離9.6km、コースタイム7時間40分 (ヤマケイ) ま、普通のかたは山の上で1泊される方が多いが、それを日帰りピストンでやろうという計画なので・・。とにかく、ボクの日帰り山体験の中では上限である。
▲ とにかく登るしかない。
ボクのガイドブックには、この山は「北アルプス三大急登の一つとして知られる」とまで書いてある。いつもは写真撮影の邪魔になるので、ストックは下山時しか使わないのだが、初めから両ストックを着きながら登り始めた。ヨーキクンと同じだ。これは、楽な気がした。
▲ 第三ベンチの休憩場まで来た。
標高は2000mに到達。頂上まで、あと700m余、登ればいい。これはボクのトレーニング山の棒の嶺に登るのと同じ標高差。時刻は7時半。今から棒の嶺に登れるか? 登れる。安全圏に入った。ほっとした。
▲ 合戦小屋(2381m)に到着。
▲ ここは宿泊施設はなく、売店、トイレだ。
多くの登山者が休憩している。ここではスイカが食べれることで有名。
(以下デジカメ故障で、スマホに切り替え)
▲ 一切れ500円。
のどが渇いているし、暑いし、このスイカはうまかった!
しかし、これが間違いだった。ボクは普通、登っている途中では水は飲むが何も食べない。飲むときも座らずに立って飲んでいることが多い。それが、合戦小屋で、でーんと座ってスイカを食べたあとは・・
歩きだしたときに、異常に足が重かった。食事をすると、消化をするということは体力を使うのではないかと思う。ま、それでも元にペースが戻ったが。
▲ 燕山荘に到着(2695m)。
泊まるのではないので、少しだけ休憩。
出発。
▲ 燕山荘を下りて、テントサイトを横に見て、目指すはあくまで左上の燕岳頂上だ。
▲ そう、あの頂上だ。
山肌が白いのは花崗岩の色。燕岳は花崗岩の王国なのだ。
▲ ジャーン!!
そして、その花崗岩の白い砂礫の中にピンクの可憐なコマクサが。
▲ 常に砂礫が動き、他の植物が生育できない厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれる。
▲ 来た道を振り返ると、燕山荘が見える。
花崗岩礫以外の山肌は、低い緑のハイマツで覆われている。
▲ イワギキョウとコマクサ
▲ 奇岩に囲まれた頂上を目指す。
▲ どこの山かは知らねど、北アルプスの連なり。
▲ あの尖った頂上まで、あと少しだ。
▲ 燕岳頂上 2763m 到着! 11:16AM 5時間ちょっと要した。
岩に頂上と刻まれているのがユニーク。多分、通常の標柱は花崗岩の上には立たないのだろう。
▲ 岩の標柱の横に座って、ハイポーズ。
頂上スペースは狭い。
しかし、頂上の隅に座ってランチ休憩。
▲ 槍ヶ岳とオムスビ
この日、槍ヶ岳の穂先は、雲に覆われたり見えたりの連続だった。
▲ オムスビ弁当も終わって、さあ下山しよう。
▲ 花崗岩の山道に咲くお花たち。
▲ それでもやはり、女王・コマクサと槍ヶ岳でして。
▲ メガネ岩。
▲ イワギキョウ、オニユリ、ピンク花、黄色花
▲ オベリスクみたいな岩
▲ やはり、コマクサ。
コマクサは、あちこちの山で岩沙礫の中に見てきたが、燕岳のコマクサが一番きれいだ。
砂礫が白地でピンク色が映えるからだろう。
燕山荘の横から下っていく。
▲ 燕山荘の直下は、お花畑。
あとは、スリップしたり転げたりしないように、慎重に下りてきた。いままでで、転んだりしたのは常に下山途中だったから。
▲ 戻りました。3:30PM
9時間半の山行となった。
熱中症にもならず、雷にも遭わず、無事元気に帰れてバンザイ!(^^)。
ゆっくりクルマの中で休憩して、長い林道を下り、今日の立ち寄り湯はホリデーユー四季の郷。
野営地は、道の駅・アルプス安曇野ほりがねの里としよう。
燕岳は