おいらの脳みそ
「さて、おいらの右手の指たちよ、これからギターを弾くけど、いいかな?」
親指
「ういーす」
人差し指
「仕方がないな、協力してやるよ」
中指
「いいですとも~」
薬指
「全力を尽くしますっ」
脳みそ
「いいか、親指は1小節に4回、6弦を弾けばいいだけだ、いいな!」
親指
「ういーす」
脳みそ
「やってみろ!」
親指
「ういーす」
脳みそ
「楽勝だな、そりゃそうだよな、簡単すぎるわい」
親指
「ういーす」
脳みそ
「よし、次、人差し指と中指は協力してこの簡単なメロディーを弾くのだ、いいな!」
人差し指
「どうせ8割がた、俺が弾くんだろ、しゃあないなあ」
中指
「お任せくだされっ!」
脳みそ
「薬指よ、今回の曲では、君の出番はない、休んでいるのだ」
薬指
「はい、次回のために英気を養うでありますっ」
脳みそ
「それでは始めるぞ、1、2、3、スタート!」
人差し指
「まあ、これくらい、できないわけないよな」
脳みそ
「よかろう、そしたら、次は同時にやるぞ、親指と人差し指たちはきちんと協力するように!」
親指
「ういーす」
人差し指
「まあ、いい、できるだけやってみるか・・・」
脳みそ
「それではいくぞ、1、2、3、スタート」
親指
「ういーす」
人差し指
「こんなもん、無理に決まってるだろ!」
中指
「親指の野郎、いらないところでベース弾きやがる!」
親指
「ういーす」
人差し指
「親指、てめえ、今度は、そこのベースが無くなってるだろ!」
親指
「ういーす」
中指
「『ういーす』しか言えねえのかこの野郎! やる気あんのか? 表出るか、ごらあ!!
俺を立てるぞこの野郎! 俺が立ったら、外国では自主規制もんだぞ!! おらあ!」
脳みそ
「落ち着け、貴様ら、協力せんとできんのだぞ!」
人差し指
「うるせー! お前がこんな、こんがらがること、やらせるからいけないんだろ!!」
親指
「ういーす!!」
脳みそ
「貴様ら、司令塔に逆らうのか!? ただではおかんぞ!!」
はい、皆様お元気ですか??
おいらは毎日のように、以上のような、右手の内戦を傍観しておりまする。
いやあ、舐めてましたよ、単音ベース奏法!
親指がただひたすらにベースをたんたんと刻み、その上に簡単なメロディをのせるだけなのに、こんなに難しいなんて!!
というか、
親指が使えねえ!!(爆笑)
おいらの親指、メロディにつられて、いらないところにベース入れたり、かと思うと、お留守になったり、全然だめなやつなのです・・・
これはねえ、もはや、長期戦ですよ!
イラン・イラク戦争ばりの、長期戦を覚悟するしかない!!
毎日のようにギターを抱えては、言うことを聞かない右手の指たちを指導するのですよ・・・
これがね、思うようにいかないけど、わりと楽しかったりするんだなあ(爆笑)
目に見える形で、ちょっとずつでも進歩していく快感!
久しぶりだなあ、こんな感じ(遠い目)
初めてギターを手にした時を思い出すざますっ!!
というわけで、新しいギターが来る前に、少しでも進歩しようと邁進するおじさんでありました・・・
以下、次号じゃっ!!
そのときは、左手の方が言うこと聞いてくれませんでしたけど。
「禁じられた遊び」ですか~。
あれは簡単そうに見えて、けっこう大変なんですよね~。
ただ、あれがちょいと弾けるだけで、「ギターを弾ける人」と思ってもらえるから美味しい(笑)