東京人は釣りが好きです。海でも川でも沢山の釣り人が居るうえに、沢山の釣り堀が有ります。そして、こんな公園の小さな池にも魚を放流して釣りをします。野鳥が二羽、釣り人の動きを注視しています。
最近とみに目に付く光景です。年配者に多いのですが、釣った魚を野鳥に与えるのです。一人で時間を過ごす中で、野鳥との触れ合い、もっというと自分を頼ってくれる存在の嬉しさを感じているように思います。野鳥は釣り上げるのをこうして待っているのです。双方「ウイン・ウイン」の関係ができています。 昼の時間です。釣り人は竿を仕舞おうとしています。私は、心の中で「お前ら野鳥の癖に人に頼るなよ! 野鳥なら自分で餌捕れよ!」と言っているのです。
シャッターチャンスを逃がしました。青鷺が突然動いて魚を捕りました。赤い魚です。金魚かな?
飲み込みました。「自分で捕れるじゃないか!」と私は心で叫びます。
白鷺は場所を移転して自分の狩り場(?)に戻りました。
彼ら鷺達は、釣り人がもう釣らないと分かっているのですね。
なかなかしたたかに生きている東京の野鳥です。一方、人間は孤独に弱いです。