荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

芸術の秋酣

2021年11月09日 | 散文

先々週、コロナを心配しながら東京都美術館の「ゴッホ展」を観ました。まだ緊急事態宣言が解除になっていませんでした。 緊急事態宣言が解除になったらずっと我慢していた美術館に行きたくなります。勿論緊急事態宣言下でも予約をすれば人数制限下で入場できるのですが、ふらりと行って、「あ、これをやっているのか!」とふらりと入るのが好きです。言い換えれば、事前情報を調べようとしないアナログ人間の典型です。そんな折、黒田清輝特別展を観たその足です。紅葉を探して「上野の森美術館」前に来たら、この看板に出くわしました。 秋の西日に魅力的に映えています。この景色そのものが彼女の世界です。観たい!

 

彼女の色彩は各所で感銘を受けています。故郷の道後温泉でも、彼女のセンスでこのとおり。(2015年の作品です)

 

 

・・・でもね。先ほど「黒田清輝特別展」を観たその足です。一方、この「蜷川実花展」の開催は来週までです。その作風は黒田清輝とは全く違うのですが、魅力的です。今暫くは先ほど観た黒田清輝の世界に浸りたい、と思うのですが、魅力的です・・・。

「芸術の秋」が、遅ればせながら私のところにやって来ました。・・・来週だし、行こうかな?

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黒田清輝特別展

2021年11月09日 | 散文

奏楽堂前のトイレが改装工事中だったので、たまたま黒田清輝記念館に入りました。勿論トイレが一番の目的でした。入場無料なので時々常設展を観ますが、コロナ禍があったので、緊急事態宣言の合間の4月以来の入館です。

 

そうしたら、特别展示中(もう11月7日で終了)でした。

 

常設展示室の反対側の部屋です。女性のシルエットの向こうにあの名画が見えます。

 

ワクワクしながら入ります。

 

「智•感•情」です。 初めは美術誌で観て、ずっと実物を観たいと思っていました。東京に住むようになってすぐ、この絵が展示されると知って、初めて東京藝術大学美術館に行ったものです。この絵の前で感動していました(東京藝術大学美術館はあまり人気が無いのかいつも比較的空いていて、じっと観ることができます。貴重な美術品が展示されるので私はいつも気にしています)。

 

作品の一つひとつをじっくり観ます。「智」です。

 

「感」です。

 

「情」です。

 

「情」にサインがあります。随分昔の作品で日本の洋画の牽引者の作品ですが、洋画の迫力と日本画の情緒感に圧倒される不朽の名画です。19世紀の作品とは思えません。

 

その他の展示品全てが、誰もが知っている名画です。

 

説明書きをじっくり読みます。

 

 

 

・・・これが無料で観られて、撮影OKで、しかも見学者が少ないのです。私一人になる時間帯がかなりありました。

 

立ってじっと観て、椅子に座ってゆっくり眺めます。至福の時間です。

久しぶりに名画に魅せられ充実したひと時でした。

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