彼はA級戦犯になりました。絞首刑になる前に、服毒自殺しました。公家最後の宰相だった近衛邸に遺された大楠木です。もう館は在りません。車寄せに有った大楠木だけが遺されています。誰が、どんな思いで、道路の真ん中に遺したのでしょう?屋敷の様子は、想像するだけです。
自動車がやって来ました。
迂回して走らなければなりません。
真夏日の下落合の丘の上です。邪魔です。ハンドルをきらなければならないのが鬱陶しいです。
反対側から眺めます。その鬱陶しく煩わしい思いが、戦争を思い出させます。
反戦の樹かも知れません。
道路の先には自由が丘教会が在ります。
近衛邸の大楠木を迂回した車が行きます。
真夏日の交差点が残りました。